文学少年と書を喰う少女 (ポプラ文庫ピュアフル わ 2-1)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 86
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591155264

作品紹介・あらすじ

<内容紹介>
古来、泰山山頂の金篋のなかには、すべての者の生死を記した禄命簿『玉策』があるとされる。それがあれば、人の寿命を知り、またその運命を変えることもできるという―――。
本と物語が何より好きな少年・呉承恩と、金篋から転がり出た、本を食べる生意気な少女・玉策。不思議な力をもつ玉策を、様々な者が狙いに来るが、呉承恩は彼女を守ることができるのか!?
涙こぼれる感動のファンタジー!


<著者プロフィール>
渡辺仙州(わたなべ・せんしゅう)
1975年東京生まれ。現在中国河南省在住。著書に『北京わんぱく物語』『闘竜伝』シリーズ、編訳書に『封神演義』『西遊記』『白蛇伝』『三国志』などがある。

感想・レビュー・書評

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  • 在庫なし。

  • 主人公の少年と書を食べる少女(正体は読んでのお楽しみ)が可愛くて切なくて、思いのほか号泣でした!

  • 『文学少年と運命の書』(2014年9月)の改題、文庫版。
    https://booklog.jp/item/1/4591141152

    説明的なセリフが多めなのと、物語の終盤で急に描写が雑で駆け足になるのが少々気になるものの、最後まで楽しく読めた。説明的なセリフは、物語の流れをできるだけ止めないような配慮はされているし、中国周辺の歴史や風俗、文学などに詳しくない読み手にも話が理解できるように、という作り手の親切なのだと思う。
    物語の中で呉承恩が“長編の肝は登場人物”と言っている通り、この話も(長編ではないが)登場人物がそれぞれに魅力的に描かれている。とりわけ阿恩少年が育ちの良さ(良家の子息という意味ではなく。)と理性を兼ね備えていて、少年主人公にありがちな単細胞設定ではないのがとても良い。好き。

  • 2017.11.20読了

  • もともと児童書だったのをタイトル変えての文庫化で、結構内容が良いので、もっと幅広い年齢層に手に取ってもらえる機会となって嬉しく思う。主人公の呉承恩は西遊記の作者という説があり、こういう少年期があっての(全くのフィクションだが)西遊記創作かと思うと、それも一興。わずかな時間だったけれど、玉策は承恩と共にあって、生きるという事を知ったと思う。

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