地の星 なでし子物語

著者 : 伊吹有喜
  • ポプラ社 (2017年9月21日発売)
3.85
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  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156056

作品紹介

今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか。

遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。
時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり―。
ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。

ドラマ化、映画化、舞台化など話題作続々、伊吹有喜最新刊!

地の星 なでし子物語の感想・レビュー・書評

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  • なでし子物語の続編(*Ü*)*.¸¸♪

    なでし子物語とは…。
    父を亡くしは母に捨てられ、祖父の住む峰生の常夏荘にやってきた耀子。
    祖父は代々林業で栄えてきた遠藤家の山の管理人。
    常夏荘の長屋で暮らしていた。  
    祖父に引き取られたものの学校ではいじめに遭っている耀子。
    夫を若くして亡くした後、舅や息子と心が添わず、過去の思い出の中だけに生きている照子。
    そして、照子の舅が愛人に産ませた男の子・立海。
    立海もまた、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しんでいる。
    撫子の咲く地で三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める…。

    なでし子物語を読んだのが丁度3年前。
    粗筋は覚えていて、とっても素晴らしい本だった。
    大好きな本だったって思っていました。
    でも、詳細を覚えていなくって自分のレビューを再読しました。
    ★4.5を付けていました(*´ー`*)♡
    耀子と立海の大きくなった未来を知りたいって書いてありました。

    本作は、10歳だった耀子が18年経って28歳のすっかり大人になっていました。
    耀子が18歳で照子の息子・龍治と結婚し母となっていた事にも立海じゃないの?
    って驚いたし、遠藤家が凋落し常夏荘も見る影もなく寂れていた事に驚いた。
    耀子がスーパーのパートとして働いている事…読み始めはとっても戸惑いました。
    しかし、耀子が幼い頃に教えられた生き方はしっかりと根付いていて、
    「どうして」ではなく「どうしたら」と考えて迷いながらも自分の道を探し、歩いて行く。
    前に進もうとする姿に胸が熱くなりました。
    自立ーかおを上げて生きること
    自律ーうつくしく生きること
       新しい自分をつくること

    18年経ってからを描かれた続編。
    耀子・立海・龍治の三人に何があったのか?
    耀子は18歳という若さでどうして龍治と結婚したのか?
    謎がとっても多かったですが、来年次作が発売されるそうです。
    それは今回の10年前の物語の様で、色々な謎が明らかになりそうで、
    とっても楽しみです٩(๑>∀<๑)۶

    星は天の花・花は地の星
    地上に輝く星たちの物語でした。
    はぁ~やっぱり大好きです

  • あれから18年。
    耀子も28歳になり常夏荘の「おあんさん」になっていた。
    耀子の現状を知り、始めの頁から驚かされる。
    この18年間にいったい何があったのか?
    14歳の夏に起こった出来事とは?

    今の自分はあの頃なりたいと望んだ自分になれているのか、不安に思う耀子。
    大人になればもっと生きやすくなるのかと思っていたけれど、自分を取り巻く世界や人間関係は更に複雑になっていく。

    でも大丈夫、耀子にはあの頃の青井先生の教えがちゃんと根付いている。
    自立と自律、魔法の言葉「どうしたら」。
    「どうして」と嘆いたところで何も始まらない。
    「どうしたら」と考え続けて前へ進めば、今とは違う景色が広がるはず。
    だから自信を持って顔を上げて、美しく毅然と生きよう!
    一本の撫子は弱いかもしれないけれど、みんなで束になれば例え風に揺られても決して折れることのない強さがある。
    やらまいか!
    最後は感動して涙が溢れた。
    自分で選んだ道を自分の足で突き進んでほしい。
    次回の物語は耀子の少女時代に戻るけれど、耀子の先の物語も読んでみたい。

  • 先に「なでしこ物語」読んでいてよかった。

    大人になった燿子の、
    「じりつ」の話。

    あの幼少のころの数ヶ月の出来事が、
    燿子を成長させるきっかけだったのだと
    再確認できて嬉しかった。

    どうして結婚した相手は龍治で立海でなかったのだろう。

    でも、立海が燿子を大切に思っていたことは
    本当だったようで
    最後の蔵でのやり取りに胸が痛くなる。

    燿子に「僕らの親のようなことを、きっとしない。だから君が好きになった」
    という立海が、なんか切ない。
    もう、切な過ぎる。

    今の段階では龍治がひどい人に思えてしまうけれど
    時間が逆戻りする次作が楽しみ。

    燿子の秘めたる力強さには、
    また、勇気づけられた。

    「やらまいか」だなぁ。

  • 『なでし子物語』の続編。
    前作が少し辛いながらも清々しい終わり方だった気がする(読み返す時間がなかった)ので、今作を読む前は続編はなくてもいいのではないかとちょっと思っていましたが、いやぁ面白かったです。
    頑張る耀子の姿はもちろん応援したくなるし励まされもするのですが、やはり気になるのは立海との関係。
    二人の距離感が切なすぎる!終盤の二人きりの場面では泣いてしまいました。まだ明かされない空白の期間に一体何があったのか…。
    次作、楽しみに待ってます。早く読みたいです。

  • 星は天の花、花は地の星、そして、この作品は地上に輝く星たちの物語です! 伊吹有喜 著「地の星 なでし子物語」、2017.9発行です。「なでし子物語」が発刊されたのは、2012.11、数年前のことでした。豪邸の坊ちゃん(立海)と使用人の孫娘(燿子)が女性家庭教師に「自立と自律」を教えられたことが印象に深く残っています。自立は顔を上げて生きること、自律は美しく生きることだったでしょうか! それから約20年後の燿子と燿子を取り巻く人々の物語です。読み応えがあります。一息に読み終えました!

  • 話が現実的でありきたりなのが残念。リュウカ君とはそんだけかい!前作への思い入れが激しすぎてがっかりしたが、あの耳くそためこんでた少女がねーと感無量。で、また続編出るのな、時系列が戻る?待ち遠しいわな。

  • 2018年1月西宮図書館

  • 女の子だったはずの耀子が、一児の母になっていることに動揺。前作から時は流れ、名家だった遠藤家も凋落し、常夏荘を売り払う話も出ている。耀子はそんな常夏荘の女主人・おあんさん。結婚もして子どももいて、小さかった耀子とは別の人のように感じるけど、耀子を支えているのは、あの時に言われた言葉たち。自立、顔を上げて生きること。自律、美しく生きること。「どうして」ではなく「どうしたら」できるか考えること。時が流れても、変わらないものがある。お仕事小説っぽさもあった。最後の終わり方が好き。やらまいか!やらまい、やらまい!

  • 龍治と結婚し、かわいい子をもうけ、おあんさんとして生きる燿子。
    大人になるまでの肝心な部分はおあずけだけど、
    自立しようとする燿子の姿、由香利、千恵、女性の生きる姿がよい。

    立海との間も気になるし、
    これはまた3冊揃ったら最初から読み返したい。

  • 「なでし子物語」の続編。耀子が照子の息子龍治と結婚して「おあんさん」になっていた。なぜ立海ではなく龍治だったのかと違和感を覚えながらも、物語は耀子の会社立ち上げまで進む。「なでし子物語」がよかっただけに、少し消化不良。青井先生にも登場してほしかったなあと思った。だが来年、「なでしこ物語」と「地の星 なでし子物語」をつなぐ、「天の花 なでし子物語」が発売されることを知り、ここで完結できるのかなと期待する。早く読みたい。

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