地の星 なでし子物語: なでし子物語

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 236
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156056

感想・レビュー・書評

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  • なでし子物語の続編(*Ü*)*.¸¸♪

    なでし子物語とは…。
    父を亡くしは母に捨てられ、祖父の住む峰生の常夏荘にやってきた耀子。
    祖父は代々林業で栄えてきた遠藤家の山の管理人。
    常夏荘の長屋で暮らしていた。  
    祖父に引き取られたものの学校ではいじめに遭っている耀子。
    夫を若くして亡くした後、舅や息子と心が添わず、過去の思い出の中だけに生きている照子。
    そして、照子の舅が愛人に産ませた男の子・立海。
    立海もまた、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しんでいる。
    撫子の咲く地で三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める…。

    なでし子物語を読んだのが丁度3年前。
    粗筋は覚えていて、とっても素晴らしい本だった。
    大好きな本だったって思っていました。
    でも、詳細を覚えていなくって自分のレビューを再読しました。
    ★4.5を付けていました(*´ー`*)♡
    耀子と立海の大きくなった未来を知りたいって書いてありました。

    本作は、10歳だった耀子が18年経って28歳のすっかり大人になっていました。
    耀子が18歳で照子の息子・龍治と結婚し母となっていた事にも立海じゃないの?
    って驚いたし、遠藤家が凋落し常夏荘も見る影もなく寂れていた事に驚いた。
    耀子がスーパーのパートとして働いている事…読み始めはとっても戸惑いました。
    しかし、耀子が幼い頃に教えられた生き方はしっかりと根付いていて、
    「どうして」ではなく「どうしたら」と考えて迷いながらも自分の道を探し、歩いて行く。
    前に進もうとする姿に胸が熱くなりました。
    自立ーかおを上げて生きること
    自律ーうつくしく生きること
       新しい自分をつくること

    18年経ってからを描かれた続編。
    耀子・立海・龍治の三人に何があったのか?
    耀子は18歳という若さでどうして龍治と結婚したのか?
    謎がとっても多かったですが、来年次作が発売されるそうです。
    それは今回の10年前の物語の様で、色々な謎が明らかになりそうで、
    とっても楽しみです٩(๑>∀<๑)۶

    星は天の花・花は地の星
    地上に輝く星たちの物語でした。
    はぁ~やっぱり大好きです

  • 前作で小さな童女だった耀子は本作ではお母さんになっていました。立海と結婚していなかったのが残念ですが、そのへんがまさに物語って感じですよね。ままならない感じが切ないですね。前作から話がすっ飛んでいたので、もしかして一冊位抜かしているのではと不安に有りましたがやはり2作目でした。
    遠藤家の没落と女性の自立がメインテーマで、世代交代の妙がスパイスとなっております。常夏荘の美しさは健在であれども、省みられることの無くなった場所が次第に荒廃していくのは避けられず、大資本に売り渡してしまおうとする流れ。そしてその流れに抗う耀子たちの奮闘。王道といえば王道ですが、いつの時代も普遍のテーマであります。

  • 話が現実的でありきたりなのが残念。リュウカ君とはそんだけかい!前作への思い入れが激しすぎてがっかりしたが、あの耳くそためこんでた少女がねーと感無量。で、また続編出るのな、時系列が戻る?待ち遠しいわな。

  • まだまだ続きが読みたい。立海 がいいなあ。

  • リュウカくんのしゃべり方は大人になってもかわいい。

  • 耀子が大人になって、自立をしようと頑張るストーリー。なぜか貧乏クジな耀子。でもそれをクヨクヨしないでプラスに変える力がある。立海じゃなくなんで龍治と?運命のいたずら?そこは切なかったが概ね元気をもらえた。

  • 二冊目を読み始め、あれ?これって三冊目?と思うくらいスポッと話が飛んでいて、後で間の話が三冊目として出ることがわかった。あえての飛びようなのですね。
    伊吹さんと言えば、そんなに長くないお話のイメージがありましたが、一冊目のなでしこ物語のときにも書きましたが、すいすい興味深く、続きがきになり、飛ばし読みもせず、面白く読めました。
    えー、そんな話になっていくの?という感はありましたが、それはそれで面白かったです。
    一冊目に続けてしっかりとした長編小説でした。次は三冊目を読むぞ。でも、先がわかっているのに、面白く読めるかなぁ。

  • なでし子物語の続編。
    立海と耀子が離れ離れになったところで前回は終わりましたが、本作ではいきなり耀子は女の子のお母さんになっていて、そしてその結婚相手はことあろう龍治であり、ということは耀子は常夏荘の女主人となっていたのです。
    というとなんと良いご身分に出世と思いますが、時は経ち、時代は変わり遠藤家も凋落、常夏荘も見る影もなくさびれてしまったのです。
    そんな理由だけではないでしょうが、あろうことか女主人の耀子はスーパーでパートなどしているのです。
    でも集客が見込めないスーパーは閉店の危機に見舞われます。
    そこで耀子が立ち上がり、生き残りをかけた奮闘が始まります。
    すなわちそれは常夏荘の存続にもつながっていくのでした。
    人が変わったように強くなった耀子とずっと耀子を思って生きてきた立海、これから二人に接点はあるのでしょうか。

    と前作と違いめちゃめちゃネタばれになってしまいました。

  • 数年前に,「なでし子物語」を読んで非常に感動し,続きが読みたいと思っていました。
    最近,続編が出ていることを知り,早速手に取りました。

    本書では,耀子が立海ではなく,龍治と結婚していましたが,「龍治」って誰よというのが正直なところで,全く印象に残っていません。
    なぜ,あんなに強い絆で結びついていた立海が結婚相手ではないのか,意味が分かりませんでしたが,物語自体は面白く,一気読みでした。

    耀子が龍治と結婚するまでを描く物語も既に出版されているとのことで,読むのが楽しみです。

    なぜ時系列ではないのか疑問はありますが,きっと作者の何らかの意図があるのでしょう。

    ラスト近くの立海とのやり取り,刹那すぎましたが,何となくこのままでは終わらなさそうと思っていたら,本書以降を書く連載があるとのことで,こちらも楽しみです。

    G.W.の最後にこのような物語に心ゆくまで浸ることができ,とても幸せでした。

  •  耀子がいきなり大人になっているので、最初戸惑いますね。空白の時間があるので、それぞれの関係が判ったような判らないような。

     それでも、耀子が自分の足で立ち上がろうと奮闘する姿、なんかそっけないんだけど応援したくなります。

     気になります。リュウカくんとヨウヨ。

著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

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