地の星 なでし子物語: なでし子物語

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  • ポプラ社
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レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156056

感想・レビュー・書評

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  • あれから18年。
    耀子も28歳になり常夏荘の「おあんさん」になっていた。
    耀子の現状を知り、始めの頁から驚かされる。
    この18年間にいったい何があったのか?
    14歳の夏に起こった出来事とは?

    今の自分はあの頃なりたいと望んだ自分になれているのか、不安に思う耀子。
    大人になればもっと生きやすくなるのかと思っていたけれど、自分を取り巻く世界や人間関係は更に複雑になっていく。

    でも大丈夫、耀子にはあの頃の青井先生の教えがちゃんと根付いている。
    自立と自律、魔法の言葉「どうしたら」。
    「どうして」と嘆いたところで何も始まらない。
    「どうしたら」と考え続けて前へ進めば、今とは違う景色が広がるはず。
    だから自信を持って顔を上げて、美しく毅然と生きよう!
    一本の撫子は弱いかもしれないけれど、みんなで束になれば例え風に揺られても決して折れることのない強さがある。
    やらまいか!
    最後は感動して涙が溢れた。
    自分で選んだ道を自分の足で突き進んでほしい。
    次回の物語は耀子の少女時代に戻るけれど、耀子の先の物語も読んでみたい。

  • 先に「なでしこ物語」読んでいてよかった。

    大人になった燿子の、
    「じりつ」の話。

    あの幼少のころの数ヶ月の出来事が、
    燿子を成長させるきっかけだったのだと
    再確認できて嬉しかった。

    どうして結婚した相手は龍治で立海でなかったのだろう。

    でも、立海が燿子を大切に思っていたことは
    本当だったようで
    最後の蔵でのやり取りに胸が痛くなる。

    燿子に「僕らの親のようなことを、きっとしない。だから君が好きになった」
    という立海が、なんか切ない。
    もう、切な過ぎる。

    今の段階では龍治がひどい人に思えてしまうけれど
    時間が逆戻りする次作が楽しみ。

    燿子の秘めたる力強さには、
    また、勇気づけられた。

    「やらまいか」だなぁ。

  • 幼少期、常夏荘に引き取られた燿子は、結婚しおあんさんとなっていた。

    3作目があり、2作目で一気にその先に進むことを知っての読書でした。

    燿子は燿子らしく大人になってました。
    可愛娘瀬里ちゃんが、みんなの愛情を沢山受けて、素直に育っていたことがとても嬉しかったです。

    常夏荘のおあんさんは、その土地をみんなで盛り立てられる人になりました。その根底にあった青井先生の教えはやっぱり素晴らしかった。

    切ない1作目より、私はこちらの方が好みです。
    何故燿子が龍治と結婚したのかを知りたいので、3作目を読もうと思います。

  • 常夏荘に来たときの耀子は頼りなげで自信のない子供だった。今はおあんさんと呼ばれ、子供をもうけ強くなったと思う。どうしたら…と考え、みんなと協力しながら仕事する様子は耀子を応援したくなったし引き込まれて読んだ。龍治や立海との関係が微妙で次作を読めばわかるのかなぁー早く読みたい!

  • 『なでし子物語』の続編。
    前作が少し辛いながらも清々しい終わり方だった気がする(読み返す時間がなかった)ので、今作を読む前は続編はなくてもいいのではないかとちょっと思っていましたが、いやぁ面白かったです。
    頑張る耀子の姿はもちろん応援したくなるし励まされもするのですが、やはり気になるのは立海との関係。
    二人の距離感が切なすぎる!終盤の二人きりの場面では泣いてしまいました。まだ明かされない空白の期間に一体何があったのか…。
    次作、楽しみに待ってます。早く読みたいです。

  • 星は天の花、花は地の星、そして、この作品は地上に輝く星たちの物語です! 伊吹有喜 著「地の星 なでし子物語」、2017.9発行です。「なでし子物語」が発刊されたのは、2012.11、数年前のことでした。豪邸の坊ちゃん(立海)と使用人の孫娘(燿子)が女性家庭教師に「自立と自律」を教えられたことが印象に深く残っています。自立は顔を上げて生きること、自律は美しく生きることだったでしょうか! それから約20年後の燿子と燿子を取り巻く人々の物語です。読み応えがあります。一息に読み終えました!

  • ・「どうして」ではなく、「どうしたら」と考える。
    ・自立、顔を上げて生きること。
    自律、美しく生きること。
    かつて家庭教師の青井先生から教わった道しるべのような言葉が、この本で再び耀子の生きる方向を決めていく。
    友だちのいなかった耀子に仲間でき、起業するというのは今を生きる女性達への応援歌でもある。
    しかし、耀子は高校時代全国模試20番以内だったというにしては、言葉を知らない気がする。書生や物流の意味くらい知っていそうなのになぁ…と些細なことですけど。
    結婚も、若い時に決めてしまうと後々後悔することもある、時を重ねるだけでも人生経験は大事なものだと年をとるとわかるんだけどねぇ…しかし、千恵さんの作るミネシリーズスィーツやお弁当、食べてみたい。

  • 二度読み。
    3作品目、天の花を読んでもう一度振り返りたくなり、順番を遡るような形で再読。
    この本は自立して行こうという気概が感じられ強く心を打たれる。なんとなく関係がわからなかった人物相関図もやっと頭の中で整理がついた。エンドレスで三作品を読みまわして行きたくなる。

  • 1作目は立海くんとの関わりが主でしたが、今回は立海、龍治、瀬里ちゃん、仕事の同僚などなど沢山の人との関わりがとても多いと感じました。
    青木先生の「どうして」じゃなくて「どうしたら」という言葉が再び耀子の背中を押します。
    1番よかったのはやっぱり立海とのシーン。ほんとに切なくて胸がきゅーってなります...。あとは龍治のたまに見せる優しさみたいなものがかっこよくて複雑な気持ちでした笑

  • よい!! よかった!!! w

    小さな、ただの、女の子だったヨウヨが「おあんさん」になって、立海とも添わず、添った龍治からも精神的に自立・・・

    いいなぁ!いいなぁ!こーゆー女の子(私からすればw)は好きだなぁ!!!

    「なでし子物語」が、こんなの続くとは!ww
    そのうえ間違えて「天の花」を先に読んじゃったんだけど、わたし的にはその順番でよかったかな?と・・・w

著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

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