- Amazon.co.jp ・本 (33ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591156186
作品紹介・あらすじ
プラスチックで作られたものがあふれるわたしたちのくらし。そして、消費され、捨てられた後のプラスチックが世界中の海をただよい、破砕されたマイクロプラスチックが生態系へ大きな影響を与えていることが、現在新しい海の環境問題として関心を集めています。
本書はこの問題を鳥の目線で描いた絵本。鳥たちのどこかさびしげな表情は、学習参考書からだけでは得られない「環境問題を考えるための感性」を読者の心に育みます。
韓国で初版が発行された本書は、世界で高く評価され、ボローニャ国際絵本原画展入選(2015)、国際ナミコンクールグリーン間ンド賞(銀賞)受賞(2015)、ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌受賞(2015)。
感想・レビュー・書評
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さあ、みみを すまして、
うみどりの はなしを きいて!
韓国のイ・ミョンエさんは墨の絵と文で、海に住む生きものの声を届けてくれました。
うみの まんなかに うかぶ しま
ぼくの すむ このちいさい しまには
いろんな いろが やってきます
いろとあそんでいるうちに
ともだちは とじこめられてしまったり
ごはんといっしょに たべてしまったり
いろのかけらが どんどんふえて
さかなは だんだん へっていきます
ひとが あつめて もちかえっても
しまは すぐに もっと たくさんの
いろのかけらで あふれてしまう
ぼくのすんでいる このしまは…
「いろのかけら」で作られた島。いろの正体がわかった時には、背筋がぞわっと寒くなりました。
海の生態系に甚大な影響を与えているプラスチックゴミ。 "いろのかけらのしま"に住む、うみどりたちの気持ちが伝わってくる絵本です。
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プラスチックでできた島に住む鳥
絵のタッチが独特で細かい絵に圧倒されました。
私の故郷の海もいつも外国の文字が書かれたプラスチック容器が流れ着いていました。中には日本語の書かれた容器もありました。
プラスチックはなかなか分解されないため、本当に長い間残る。モラルのない人が増えると海はプラスチックだらけで生き物たちが生きていけない。
注意喚起する方法はたくさんあるが、絵本を通じてそんな問題に一石を投じる作品です。 -
2022.2 動画 中学年
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海に流れ着いたプラスチックが集まり島が出来た。はじめは、何だか分からずに進んで行ったのだが、大きな問題となる。
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いろんな色があつまってきて、やがて島になって
現代の生き物たちのの受難。私たち人間がもたらした事実が静かな語り口で告げられる。日常生活を見なしたくなる。
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文字が少ないので、絵をじっくりと見ることができる。絵と文が同じ作者の絵本は強い思いが伝わってくる。SDGs本・読み聞かせ本、としてもおすすめ。
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カラフルな、楽しいものを想像して読むと、考えを改めさせられる。
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さまざまないろのかけら。それはさまざまなごみのかけら。環境についても考えさせられる韓国の絵本の翻訳。