- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591156582
感想・レビュー・書評
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シリーズを締める3巻はストーリーを重視しているせいか数学色はそれほど濃くない感じ。いい感じのところで終わってしまっているので、5年後、10年後の2人の物語をいつか読んでみたいです。
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宙の過去についてのお話があり、それは悲しいことだったが前を向くお話。
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綺麗に完結
宙の言動の理由が明確化されるにあたり、大磯に越してくる前の話も
明日菜視点の章はシリーズ中では異色だが、しっかりまとまっていて違和感なく読み込めた
題材はベイズの定理、不完全性理論あたり -
シリーズ3作目で完結
宙がなぜ数学屋を初めたのか?黒い服を着るのか?が明かされる
ここに来て新キャラ、明日菜が登場
宙との関係性がとても親しそうで、宙もそれを拒んでいないようすにやきもきする遥
そして、宙は遥に一つ嘘をついている事を明かす
宙がついた嘘とは?なぜ嘘をついたのか?
明らかになる宙の過去
遥は一生懸命数学を勉強したようだ
一般人でもとっつきやすく実体験でも使いやすい確率を勉強するというのは良い選択だと思う
でもまぁ、算出された確率を高いと見るか、低いと見るかはそれぞれだし
特にスポーツの一場面なんて完全に独立な事象でもないので、確率がそこまで信憑性のあるものではないですけどね
あとベイズ確率に関しては、コロナ禍で全員検査すべきと主張する輩に対する反論としてテレビでも紹介されていたので、そんなに実生活とかけ離れているものではない
ところで、命の価値なぁ
その論理展開は、神が存在するかどうかを計算した事例と似ている
何かのパラメータが無限大だとそうなってしまいますよねー
理論的にはそうであっても、それが正しいとは限らないですけどね
そこから宙が出した結論は数学の論理を超えた人文的な考えになっていてよい
作中のセリフ
「世界を理解したからどうなるんだって訊いてんだよ。机の上で証明問題を解いてるだけじゃあ、石ころ一つ動かせねーだろうが」
というのも、机上の空論の無価値さをよく言い表している
現実世界、アキレスは亀を追い越せるし、矢は届くのだし
世の中を動かすのは実際の行動ですからねぇ
ま、信念に基かない無軌道な行動は迷惑な場合がああるけど、宙は違いますからね
なんか、続編があってもいいような終わり方ではあるんだけど
とりあえず、完結したのでよかった -
数学屋の第三弾
今度は宙くんが遥達の学校に転校してくる前にお話し
宙くんとは真反対の性格の男の子とのやりとりやその伏線があっての今の宙くんがある。
遥との恋にも進展有りであっという間に読み切ってしまいました。 -
1から読むつもりだったのに電車で開いたら3だった…バカ。数学一筋の少年の話、夢は数学で世界を救う!同級生達のお悩みを数学を用いて解決という面白い切り口。恋の話もなんでも。数学しかないという不器用極まりない主人公。でも真っ直ぐに生きてる。そんな姿に涙。