天の花 なでし子物語

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  • ポプラ社
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レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156667

感想・レビュー・書評

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  • 初出 2013〜14年「asta*」

    「なでし子物語」シリーズ第3作で、第1作と第3作の中間の話らしい。もっとミステリーっぽいのかと思って読んだが、今ひとつスッキリしない。

    ヒロイン間宮耀子は、大地主遠藤家の屋敷「常夏荘」の使用人長屋に住む高校生で、亡父は当主の孫龍治の家庭教師であり、祖父は山林の管理人をしていたが亡くなり、遠藤家の庇護を受けている。
    龍治の年下の伯父で、当主が愛人に産ませた立海とは年も近く幼いころからの仲良しで、中学生の立海が常夏荘に滞在していた時の物語がこの巻のメイン。
    遠藤家の庇護で大学に進学することをよしとしない耀子は、自分を捨てた母親を頼って横浜に行くが、母親が借金の形に娘を風俗に売っていてピンチに陥ったところを龍治に救われ、結婚するという意外な展開で終わる。

    耀子はそれでいいのか?と思ってしまう。

  • 残念なことに「なでしこ物語」未読なのだけど、きっとこの順番でも大丈夫そうで、そしてまた「地の星」に行って「天の花」に戻ってくるだろう。
    なんだろう。全部は知らなけどちょっと知ってるくらいで、そんなに感情移入もないくせに、なんとなく思い入れがある作品になった。
    読み終えてまた読みたい。

  • <みそらの花を星と言い、地上の星を花と言う。星の天女がともした夜空の光は、朝になると花に宿って地を照らす。姿はちがっても光はいつも、ぼくらと、ともにある。>伊吹有喜 著「天の花」、なでし子物語№3、2018.2発行です。大作です。№1は小4の耀子(ヨウヨ)と小1の立海(リュウカ)の物語。№2は20年後の耀子を描いたもの。そして本作№3は、耀子が中2から高3、そして結婚までの物語。耀子に対する立海と龍治の思いが交錯します。再び№2を読み返したくなりました。著者の思惑なのかもしれません(^-^)

  • 前作の内容をすっかり忘れていたオノレ脳に感謝。そういうことで前作につながんのな。時系列が行ったり来たりなのが、よくもあり、悪くもあり。常夏荘の少年少女物語をもっと読みたい!次作楽しみに。

  • 『なでし子物語』と『地の星』の間の物語。
    耀子と立海の再会シーンが嬉しくて嬉しくて。立海がまだ子どもで可愛らしい。
    幼い耀子と立海を見守る龍治が格好良く描かれていて、印象がだいぶ変わりました。
    でも、龍治の思いが今作だけではまだ読み解けず、結婚に至るまでが唐突というか急な展開に思えます。その辺は連載予定の続編に描かれるらしいので期待しておきます。
    それにしても、どこまでも報われない立海の想い。『地の星』にチラッと出てきた「約束」もちゃんと交わしたわけではなかったんですね…。可哀想だなぁ。

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著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

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