天の花 なでし子物語

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156667

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅と親しまれた常夏荘。
    幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は淋しい境遇にあっても、
    周囲の人々の優しさに支えられて子供時代を生き抜いてきた。
    18歳になった耀子は、誰にも告げず常夏荘を後にした。
    バスの中、4年前のあの夏を思い出す。
    久し振りに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々ーーー。

    ★4つと悩んだ~(´⌒`。)
    「なでし子物語」の第三弾

  • 迷った末に時系列で読みました。うーん…読まなくて良かったかも。2人の回想で進む構成が安っぽく、話の展開も取ってつけたようでがっかりで、冒頭付近の一々の説明書きも余計でした。第1作だけだったら名作になったかも知れないのに、残念です。

  • 名家の人々のしきたりや、思惑に翻弄される子ども世代の苦悩がもどかしいけれど、常夏荘の人々の暖かさにほっとします。昭和の旧いメロドラマのようで、「なんだかなぁ」と思いつつ先が気になってシリーズ読破したくなる。

  • 峰生の美しい山間の屋敷で暮らす燿子の物語だ。
    三作目にあたるけれども、一作目の「なでしこ物語」と二作目の「地の星」の間の時期の事柄が描かれている。

    「地の星」を読んだ時にいきなり耀子が成人して人妻になっていて驚いたけれど、どういう経緯でそうなったのかが本作を読むとわかるようになっている。

    複雑な血縁関係と大きな富があるゆえにままならない生き方をしている、優しく傷つきやすい人達。彼らを取り巻く時代は移り変わっていく。

    変わりゆく流れの中で、ヨウヨとリュウカと呼び合う幼いふたりの姿が、なんとも切ない。

    巻末を読んで、この物語はさらなる続編が出るのだと知った。
    どんなふうに耀子が、彼女を愛する人たちが生きていくのか、続きが楽しみだ。

  • えっ、ラストそっちなん?!

  • 小さな神様と踊る撫子の景色。耀子も立海も結ばれるには幼かった。龍治と燿子の結婚はなるべくしてなったのだとわかった。地の星で受け入れがたかった結末にようやく納得がいく。立海は耀子にとって小さな神様だったから。でも本音を言えば2人が結ばれてほしい。龍治は何を思っていたんだろう。

  • なでしこ物語三作目、ですが、時系列的にいうと真ん中作品になりますが、18歳の耀子さんが14歳の中学生のときの話と交錯しながら話は進んで行きます。最後は龍治さんと結ばれて、エピローグでは母になってますが、そのまま二作目の、28歳の耀子さんに続いていくんですね。色々あった、18歳の耀子さんでした。

  • 遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。
    幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。
    18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。
    バスの中、4年前のあの夏を思い出す。
    久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々―。
    (アマゾンより引用)

  • 前ニ作と頭の中が混線してしまった。
    なでしこ物語次作はあるのだろうか

  • 先に地の星を少し読んで何か話が飛んでる気がすると思い、天の花を先に読むことにした
    順番はこれで良かったのかしら

著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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