天の花 なでし子物語

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 179
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156667

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなシリーズ第3弾。
    第2弾を読んでふつふつと沸きあがる数々の疑問の、答え合わせのように読み進めた。
    前回度々出てきた「耀子中学2年生夏の出来事」。そんなことがあったのか…としみじみ思う。
    あの夏は耀子と立海にとって子供でいられた最後の時間だった。
    思春期の、他より大人びた女子にとっては大人の男性は憧れの対象。龍治の大人のフェロモンにときめくのも仕方がない。
    それに比べて立海の子供っぽさは…立海には悪いが勝負にならない。
    「龍治、おじさんがお友だちを見つけてきてあげたからね」ってそもそも立海が耀子を龍治に紹介したんじゃないか!
    早く大人になりたい、と口癖のように言っていた立海。大人になんてならなきゃ良かったね…。
    あの夏の約束、耀子はもちろん忘れた訳ではないのだけれどね…。

    次回第4弾、耀子と立海の微妙な関係にますます目が離せない。

  • このシリーズは登場人物がみんな優しい.気持ちが空回りしたり届かなかったりするもあるが,相手のことを大切に思う愛が強く心に響く.リュウカ君とヨウヨの幼かった思いが花開くことを願ってたのに,(前作でそうはならなかったことが悲しかったが),この本を読んで耀子の危機に颯爽と現れ助け出してくれる龍治に惹かれるのも仕方ないかな.そして,龍治の孤独の深さを知ると,彼にも守りたいものがあることが嬉しかった..

  • なんて切ない。

    時系列では、こちらが先との事でしたが、敢えて出版された順に読みました。
    確かに、なぜ龍治だったのかと思っていましたが、天の花の隆治なら、耀子を任せられると思ってしまう。
    リュウカくんはまだ子供過ぎる…

    耀子と立海と隆治が3人で過ごした時間がかけがえのないものに思え、先が分かっているだけに胸が苦しくなるほどの切なさに身悶えました。

    耀子はこの先強く逞しいおあんさんになります。
    それがわかっていなければ読めなかったかも。

    もう一度地の星を読み直したいと思います。

  • シリーズ3作目。時系列でいくと真ん中にくる話だ。女性2人の生き様を中心にそれを取り巻く人々の大河ドラマ的小説。2人の心の描写が細やかで、本の世界に没入してしまう。
    この巻では主人公の一人、耀子が人生の岐路に立ち、大きな決断をする。
    前巻の方が時系列では後の話で、そこに行き着く前振りが何も無かったので、この巻を読むと、なるほどね、そうなっちゃうよね…とそこそこ年齢を重ねた人なら腑に落ちてしまうかも。
    大金持ちの男性と恵まれない生い立ちの女性の設定が韓流ドラマ風?な空気を醸し出している気がする。2018.10.20

  • やっぱりなでしこ物語ほんとに好き。地の星の謎はわかったけどほんとに切ない...(恋愛小説みたいに読んでしまう)
    1弾目→3弾目→2弾目で読んだ方がいいって言う人もいたけど個人的には2弾目でえ?!なんで??って疑問をもってから3弾目読んで納得してほしい。1弾目→2弾目→3弾目→2弾目かな。

  • 今回も面白かった。あっという間に読んでしまった。一気に読むのがもったいない気もする。
    2作目で、なんで龍治と結婚したんだ?と思っていて、今作の最初の方は、だからなんでこんな龍治と?と嫌な気持ちになりかけたところで、龍治の味が…。最後は、まあ、立海もいいけど龍治でもいいかもな…な感じになった。変な愛憎劇な感じは全くなく、とても面白かった。続きを出してほしい。早く読みたい。

  • 「何もかも承知で好きなんだ」
    かっこよすぎる~

  •  二作目で、急に大人になっちゃったから、ちょっと置いてきぼり感があったんだけど、その間にこんな展開があったなんて。

     正直、二作と三作は順番が逆の方が、自分の中でしっくりくるんだけど。それを置いてもすごく良かった。楽しい三人の夏休み。永遠に続けばいいと思っても、それは叶わぬ事だから愛おしい。

     もう一回地の星を読もう。 

  • <みそらの花を星と言い、地上の星を花と言う。星の天女がともした夜空の光は、朝になると花に宿って地を照らす。姿はちがっても光はいつも、ぼくらと、ともにある。>伊吹有喜 著「天の花」、なでし子物語№3、2018.2発行です。大作です。№1は小4の耀子(ヨウヨ)と小1の立海(リュウカ)の物語。№2は20年後の耀子を描いたもの。そして本作№3は、耀子が中2から高3、そして結婚までの物語。耀子に対する立海と龍治の思いが交錯します。再び№2を読み返したくなりました。著者の思惑なのかもしれません(^-^)

著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

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