- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591156681
感想・レビュー・書評
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大変良かった。
情景が思い浮かび、街、スイートホーム、を中心にすべての人がつながって、暖かく、ほんわかとみんなが幸せにつつまれていくような感じでした。
駅からスイートホームまでの道のりの風景、匂い、季節の移り変わりが、そこに住む人を幸せにしてしまうような感じがしてきて良かったです。
原田マハさんのは本日はお日柄もよく以来の二作目ですが、また続けて読んでみたいと思わされました。
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素敵な街に暮らす、素敵な人々の物語。
阪急沿線にある洋菓子店〈スイート・ホーム〉を巡る、オムニバス短編三話とショートストーリー五話が収録されています。
まさに、ハートウォーミング!終始幸せに満ち溢れていて、嫌なことがある日常に慣れきっている私のような人は、読んでいて落ち着かない気持ちになるかも・・と、いう程“ハートフルが過ぎる”展開となっております。
本書にはいい人しか登場しません。出てくる男性陣も皆“出木杉君”ですし、美味しくてアットホームな洋菓子店と、そこに集うご近所さん達とのふれあい、そして何といっても家族がめっちゃ仲良し・・そう、“女性のユートピア”がここにある感じです。
本当、来世はこんな暮らしがしたいものだなぁ・・と、ため息をつきながら、読ませて頂きました。(ええ、今世は諦めていますww)
こちらは、元々阪急不動産さんのホームページ「宝塚山手台」に掲載されていたとあって、“街推し”が根底にあるようで、同じ沿線を舞台にした有川浩(ひろ)さんの『阪急電車』もそうでしたが、“こんな街に住みたい”と思わせるものがあります。実際、宝塚山手台って民度が高そうですしね。
因みに、本書で度々登場するスーパーマーケット〈オアシス〉は、以前の職場の近くにもあって、よく行っていたのを懐かしく思い出しました。
世知辛い昨今、荒んだ心の浄化にぴったりな癒しの一冊かと思った次第です。 -
あ~面白かった。凄く幸せな気持ちになれるし、こういう平和なお話は安心する。
ミステリーもいいけど、こういうお話はたまに読んでおきたい。
「スイート・ホーム」というケーキ屋さんが舞台。
お父さんのパティシエ、お母さん、娘2人。みんないい人。
登場するご近所さんや、娘の結婚相手さえも素敵過ぎる。
正直出来すぎ君的な感じもするけど、そんな事は気にしない。
久しぶりにケーキが食べたくなったかな~ -
「 幸せ 」の形って、人によって様々だろうけれど、これは
まさにドンピシャの幸せの形なんだろう
紅葉が始まった街路樹の小径を抜けて、いくつかの角を曲がると、どこからともなく甘い香りが漂ってくる
秋の花、キンモクセイの香り。それから、バニラとバターのいいにおい
赤い屋根、クリーム色の壁の家、チョコレート色のドア
一瞬でも早く到着したい 「スィート・ホーム 」
そこに暮らす穏やかな香田家一家とそこに集まる明るくて楽しい
地域の人々
キンモクセイの木の下で撮る家族写真、はじめは4人だったのが5人、6人・・・と次第に増えていくとともに笑顔も増える・・
心をざわつかせることもなく、スルッーと読めてしまったが、
私の求めている本とは、違うかな
関西人として、関西弁での会話は心地よかったけど
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こんなケーキ屋さん…家のそばに欲しい!!!!
そして宝塚に住みたいと思った。
マハさんと言えばアート小説のイメージが凄く強いけど、実はこう言う何気ない日常を書き出す小説もめちゃくちゃいい。
何があるってわけではないけど、日常の実はこれが幸せなんだよ。こう言うことがあるから人って幸せを感じて生きていけるんだよと言う事をそっと見せてくれる小説。
そう言う小説って出会いたくても出会えないからとっても貴重だと思う。 -
キンモクセイの木があるケーキ屋さん「スイート・ホーム」そこには秋子さん、妹のいっこさん、娘の陽皆ちゃんと晴日ちゃん看板娘4人、そして香田パティシエ。
短編集だが、登場人物が繋がっている。
玄関前に植えてあるキンモクセイが咲く季節に、毎年家族写真を撮る香田家。年々家族が増えていくのが素敵だった。
結婚の話ではホロリと泣ける。温かく幸せな話ばかり。
読み終わった後ホッコリしました。 -
4.5
面白かった、心暖かくなる話しばかりでした。 -
原田マハさんの文章が大好きです。お話一つ一つが温かくて繋がりもあって読み終わるのがもったいなくてずっと読んでいたいと思いました。
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高台の街にある小さな洋菓子店の家族たちと、街の人たちの連作短編集。
みんな暖かく、美味しそうなケーキと素敵な家族。
心がホッとする作品でした。、 -
2022年一番最後の本。
大晦日〜新春に向けてぴったりな読後感。