黄金のアウトプット術: インプットした情報を「お金」に変える (ポプラ新書 な 9-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591158722

作品紹介・あらすじ

「勉強と教養」はもういらない! 大衆を脱出したけりゃ情報を吐き出せ。

日本の大人にはアウトプットが不足している。これからの時代、知識と教養を溜め込むインプットばかりでは損するだけだ。情報を吐き出すことで、センスが磨かれ、アイデアが生まれ、人脈が広がり、評価が上がり、結果がついてくる。そして、さらなる情報が自分のもとに集まってくる――。
知的生産の達人によるアウトプット活用法!

「情報を自ら発信して、また新たな情報を得る。あなたがやらなければいけないのは、その繰り返しだ。インプットの時代はもう終わっている。これからの時代は得た知識や情報を、カタチにできる者だけが生き残っていく。お勉強はもう十分だ。さあ、思う存分、吐き出そう」(「はじめに」より)

第1章 アウトプット時代の到来 ~インプットは、もう終わりだね!~
第2章 書くアウトプットがいちばんラク ~書ければ、必ずお金になる!~
第3章 やるほど上手くなる! 話すアウトプット術 ~説得、プレゼン、雑談のコツ~
第4章 印象を操作する「見た目」のアウトプット術 ~戦略的ビジュアルの系のすすめ~
第5章 インプットするなら「知識」ではなく「技法」 ~日常に潜む優良インプットソース~
第6章 アウトプットを極上にする対話術 ~コミュ力は今からでも上げられる~

成毛 眞 (なるけ・まこと)
1955年北海道生まれ。中央大学商学部卒業。自動車部品メーカー、アスキーなどを経て日本マイクロソフト株式会社入社、1991年同社代表取締役社長。2000年に退社後、投資コンサルティング会社・インスパイア設立。早稲田大学客員教授ほか 書評サイト『HONZ』代表を務める。著書に『面白い本』(岩波新書)、『AI時代の人生戦略』(SB新書)、『理系脳で考える』(朝日新書)、『発達障害は最強の武器である』(SB新書)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • インプットばっかり。アウトプットってどうしたら?と思う人はこの本を読んでもいいかも。
    ちょっと前にやったほうがいいかも、あったほうがいいかもは必要ないって話を聞いてこの本にも似たようなことが書いてあった。
    いつか役に立つかも、いつかお金稼げるかもって下心だなって感じた。この本読んでSNSとかでアウトプットするのありだなって思えた。

  • 【感想】
    確かに、アウトプットを増やすことはとても大切だと思う。
    (こうして感想を書いているだけじゃ、「圧倒的多数の他者」との差別化も図れないだろう。)
    読むだけで終わっていたり、何もしないようじゃ確かに何の意味も為さない、インプットの無駄だと思う。
    本書にある通り、「十分に吐き出す」事が必要だ。

    ただ、インプット過多というのは些か極論じゃないかなと・・・
    無駄な知識を詰め込むのは別として、知識の循環はイチ社会人イチ人間として決して無駄ではないと個人的に思う。

    「本を10冊同時に読め」は非常に目から鱗だったが、この本は少し期待外れだったな。
    正直、タイトルに内容が負けていた・・・

    とりあえず、アウトプットの場を設けることは必須!


    【内容まとめ】
    1.今の時代、情報収集や勉強をして、知識・教養を溜め込んで満足しているようではダメ。
    →得た情報をどう発信して自分の血肉とするのか、価値あるものに変えていくのか、お金に変えるのかを意識すること。
    →アウトプットするだけで、圧倒的多数の他者と簡単に差別化が図れる。
    2.話す時は、「テーマ」という毛糸玉を決め、そこから毛糸を引き抜いていくイメージ。
    3.座ったままだと、生命力不足に見える。
    →枯れて憔悴しているプレゼンターより、元気で溌剌としたプレゼンターの方が魅力的で話を聞いてみたいと思われる。
    4.何を着るか、髪をどうするか、これも全て言葉を交わさないアウトプット。
    →外見に無頓着であることは、自己表現の放棄である。


    【引用】
    ・料理について
    プロから提供される食に満足してしまって、そこで思考停止に陥っていく。
    そういう人に限って、出された皿の写真を撮り、SNSにアップしたりしている。
    この行為にはなんら生産性がない。

    アウトプットをしようとすると、インプットの持つ意味が変わってくる。
    ただの美味しい料理を、どんな素材をどのように処理し、調理し、組み合わせて出来上がったのかという目で見る。
    同じ一皿から得る情報の量も質も上がる!

    アウトプットを前提にすると、インプットががらりと変わる。
    今の時代、情報収集や勉強をして、知識・教養を溜め込んで満足しているようではもうダメだ。
    得た情報をどう発信して自分の血肉とするのか、価値あるものに変えていくのか、お金に変えるのかを意識しろ!
    それを強烈に意識してより良質なアウトプットができれば、センスが磨かれ、アイデアが生まれ、人脈が広がり、評価が上がり、必ず成果がついてくる。
    またアウトプットを意識的に行なっているビジネスパーソンは極小なので、アウトプットするだけで圧倒的多数の他者と簡単に差別化が図れる。

    お勉強はもう十分だ。
    さぁ、思う存分、吐き出そう。


    p38
    ・インプットはもう十分に足りている
    今の日本の大人は、インプット過多なのだ。
    アウトプットが全く足りていない一方、インプットばかりが過剰になっている。
    全く運動しないのに、カロリーばかりを摂取しているような状態であるため健康に良くない。
    何事も、入れるならそれ相応に出さなくてはならない。

    このアンバランスを解決するには、インプットを極端に減らすか、アウトプットを極端に増やすか、インプットを少し減らしてアウトプットも少し増やすか、どれかしかない!


    p90
    話す時にはそれを決めずに口を動かす人が少なくない。
    これがまとまらない話の最大の要因だ。
    なので、話す時にも、書くときのように「何を話すか」を最初に決めるべきだ。
    テーマという毛糸玉を決め、そこから毛糸を引き抜いていく。


    p96
    ・サイドディッシュを用意する
    ハンバーグ定食の付け合わせのようなイメージ。
    プレゼンの目的は、何かを伝えることだろう。
    しかし、最も伝えたいことが伝わるとは限らない。
    だから、そこを目標とはせず、何か一つでも伝える事を狙って、いくつものネタを散りばめなくてはならない。


    p112
    ・座らずに立つ、立ったら歩く
    座ったままだと、生命力不足に見える。
    枯れて憔悴しているプレゼンターより、元気で溌剌としたプレゼンターの方が魅力的で話を聞いてみたいと思われる。

    また、体を動かす事で、アウトプットを促進する脳のスイッチが入る。

    また、プレゼン中に自分のファンを見つけること。
    早い段階で、熱心に聞いてくれたり、ジョークに笑ってくれたり、拍手のタイミングが早かったり、目が輝いている人を探し出す。


    p121
    ・印象を操作する「見た目」のアウトプット術
    何を着るか、髪をどうするか、これも全て言葉を交わさないアウトプットだ。
    外見に無頓着であることは、自己表現の放棄である。
    どう見られたいか、周りにどういうインプットを与えたいかは、常に意識する必要がある


    p154
    ・やっぱり本は10冊同時に読め!


    p198
    ・失っては困るものが大きな人は信用できる
    騙した事やらが世間に知られてリスクが高い人は、信用できる。
    お金しかり、現在の役職しかり、世間や周りからの信頼しかり。

  • 先程登録した成毛氏の著書。本書ではアウトプットの重要性を説いている。
    HONZの主催者だけあって、SNS等を活用した文章によるアウトプットが中心であるが、素人の場合は+αとして付加するとさらに良い。写真でも動画でも何でもよい。
    アウトプットすることでリアクションが戻ってくるようになると好循環となり、インプットとアウトプットが回りだす。
    また、文章を書く以外に、話をするというアウトプットがあるが、こちらも文章と同じように準備を整えてから行えば話下手やプレゼン下手を克服できるのに、準備不足の人が多いことを指摘。自分もその中の一人だった。
    HONZの新人に書評の書き方を8ブロックで各100字でまとめるように指導しているところは興味深かった。自分もこれからブクログ等へ書評を書く際の参考にしたいと思う。


    ・自分がどんな人間なのか、どう見えているのか、どこが他人より秀でているのかは、案外、自分より他人のほうがズバリと的確に見抜いてくれるものなのだ。である以上、アウトプットはフィードバックが得られる場ですぺきである。つまり、オープンな場だ。日記帳ではなく、SNSで試すべきだ。
    ・最初は、たいていの場合、反応がない。よほどフォロワーが多くない限り、一つひとつに反応があるとは思わないほうがいい。しかし、ときどき反応がある。「いいね!」がついたりつかなかったりといった具合だ。「いいね!」がつくということは、そのテーマなり表現なりが評価されたということだ。そうしてオープンな場所でアウトプットをしていくと、不思議なことに、いつの問にか「客」を意識するようになる。最初は反応そのものを気にするのだが、徐々に、その先にいる人間を意識するようになるのだ。すると、ますます、テーマ選びや表現方法に関心がわくはずだ。どこかにいる誰かの心を動かすことに面白みを覚える頃には、すでにそのアウトプットには慣れているし、少しは上手くもなっているはずだ。


    ・相づちも合いの手も、もっと言えばコメントも、ただのリアクションにすぎないのだ。そしてリアクションはアウトプットではない。それに対して、アウトプットはリアクションではなく、アクションだ。自分から起こして、誰かのリアクションを引き出すきっかけだ。


    ・インプットをするくらいなら、その時間をアウトプットに費やすぺき。今の日本の大人は、インプット過多なのだ。アウトプットがまったく足りていない一方で、インプットばかりが過剰になっている。

    ・アウトプットは文章だけではない。アウトプットには他にも種類がある。文章表現以外に私が好むアウトプットには、たとえばプラモデル作りがあるし、料理がある。これらはすべて、アウトプットだ。トーク、写真、動画、絵画、音楽、ダンスはすべてアウトプットだ。スポーツもそう、ゲームもそう、ものづくりもそう、どこかへ出かけていくのもそうだ。自分の脳だけでなく体も使って、主体的に何かしらの成果を残すことは、すべてアウトプットと言える。
    ・なので、もしも挑戦してみて文章の才能が今一つだとわかっても、恐れることはない。はかのアウトプットの才能を自分の中に探す、つまり、ほかのアウトプットを試してみれぱいいだけだ。たとえば写真や動画の撮影といったアウトプットを試すには、今はスマホがあればどちらもできる。

    ・アウトプット手段は文章を書くことだけではない。しかし、中心にあるのは文章、言葉による表現だ。文章ブラス、ほかの何か。これが、今の時代に身につけるべき最低限のアウトプットの技法だ。


    ・HONZでニューフェイスに書評の書き方を教える場合には、やはりブロックを意識させるようにしている。こんな具合だ。
    第1ブロック:その本の印象の紹介。100文字で、この文章を読む人に、どう思ってほしいかを伝える。
    第2ブロック:その本の読者の想定。100文字で、その本はどんな人におすすめか、読者について言及する。できるだけ具体的に。
    第3ブロック:その本の中身の紹介。1OO文字で、その本の面白さはどこにあるのか、その全体感を伝える。このブロックを読めばざっと把握できるようにする。
    第4ブロック:その本の中身の紹介。中身の紹介を100文字でするというのはなかなか難しい。文字数が足りないのだ。そこで、もう1ブロックを概要紹介にあてる。
    第5ブロック:その本の具体的な中身の紹介1。つまり引用だ。代表的かつ特徴的な文章を引用し、なるほどこういうことが書いてある本なのかと理解してもらう。ここは1OO字にこだわらず、多少、文字数が前後しても良しとする。柔軟であることが肝要だ。
    第6ブロック:この本の具体的な中身の紹介2。ここも引用だ。第5ブロックで紹介した文章の次に、代表的かつ特徴的な文章を引用する。
    第7ブロック:この本の著者の具体的な紹介。
    第8ブロック:なぜこの本を取りあげたのかだめ押しをする。


    ・書くことと並んで、話すことは重要なアウトプットだ。話し上手になりたければ、まず、話をする機会を増やすことだ。文章のほうが難しいという人もいるが、それはたいてい、書くことを必要以上に高尚なことだと思い込んでいるか、話すことを誰にでもできる簡単なことだと思い込んでいるか、どちらかの結果である。
    ・文章は、時間をかけて書くことができる。一晩寝かせて読み返し、修正もできる。話す場合はそうはいかない。ただ話すだけなのと、準備をして話すのとでは伝わりやすさ、面白さがまったく異なるのだ。話し下手な人は、単に、準備の必要性を知らないだけの可能性もある、というより、その可能性が高い。

    ・読んだ本、見た映画などの内容を上手く人に伝えられないときは、たいてい、その内容を十分に理解していないときだ。なので、自分がしっかり理解しているかどうかを判断したければ、他人に話すのがいちばんだ。

    ・書き始める時に、何を書くかはたいてい、決まっている。しかし、話すときにはそれを決めずに口を動かす人が少なくない。これがまとまらない話の最大の要因だ。なので、話すときにも、書くたきのように「何を話すか」を最初に決めるべきだ。


    ・詰は準備が9割だが、プレゼンはそれ以上に事前の準備が重要だ。その準備には練習が含まれる。

    ・プレゼンでの投影用の資料は、持ち時間(分数)の数だけ用意すべきだ。持ち時間が15分なら、パワーポイントは15枚用意するという意味だ。決して、1枚に詰め込もうなどと考えてほならない。


    ・講演会などに足を運ぶくらいなら、ビジネスコンテストなどを見にいったほうがいい。講演会では知識しか得られないことが多いが、ビジネスコンテストは、お金をかけた競技なので、勝ち抜くための工夫が随所に見られるからだ。真似しやすいものも必ず見出せる。
    ・もしも講演会へ行くなら、知識を仕入れるためではなく、登壇者と親しくなるために行くべきだ。登壇者は聴講者の中に自分のファンになってくれそうな人を探して話す。そうではない人もいるかもしれないが、少なくとも私はそうだ。なので、その登壇者の話におおげさなくらい反応し、気分を盛りあげ、話しやすくすれば、登壇者はあなたのことを認識する。講演会の後、登壇者の前に名刺交換の長い列ができることがあるが、そこで名刺交換をしても、登壇者の記憶には、まず、残らない。例外は、そこにいるのが講演中に、熱心すぎるほど熱心に聞いていた聴講者である場合だけだ。


    ・絵画や音楽、料理などのアウトプットの技法は、成果物から学ぶよりメイキングから学んだほうが圧倒的に効率がいいが、アウトプットの技法がある程度、身についているもの、たとえば文章を書くこと、話すことに関しては、メイキングまでいかずとも、誰かが書くものを真似たり、誰かが話すのを真似たりするのがいい。
    ・話術で最も学ぶべきは、言葉遣いや滑舌ではなく、まず、リズム感だ。リズムがあれぱ、言葉は出てくるのだ。そしてそのリズムに乗れれば、上手く話せるというわけだ。日本ではやはり落語ということになるだろう。
    ・真っ先に聞くぺきは、古今亭志ん朝の落語だ。リズム感が実にいい。一度も聞いたことがないのならそれは大いに損をしているので、一度は聞いたほうがいい。できれば何度も聞くぺきだ。存命なら人間国宝にもなった柳家小三治で決まりだ。この人もリズム感がいいのだが、間も独得。単に話し続ければいいわけではないことは、この人から学べる。


    ・何かに興味を持ち、直接話を聞いてみたいと思う人がいるなら、SNSで直接連絡を取って、時間をもってもらえないかを尋ねてみたらいいと、本気で思う。そのときには、取材でもなんでもなく、単に興味を持ったからと正直に言えばいい。関心を持たれて、嫌な思いをする人は少ない。案外と、あっさり会えるかもしれない。もちろん、あっさり断られるほうが多いだろう。しかし中には、会ってくれる人もいる。断られると思うからアプローチすらしない人が多い中、あえて会いたいと言ってくる素人に興味を持つ人は必ずいるのだ。


    ・惜しみなくアウトプットしている面白い人の周りには、人が集まってくる。アウトプットすることは、良質なインプットをしやすくすることでもある。それはアウトプットをする本人にとって大きなブラスだが、本人以上に、その好循環の影響を受けるのは子どもである。
    ・私の周りで、社会人になってぐっと伸び大新卒は、ほとんどが経営者の子どもだった。一方で、嫌々仕事をしているサラリーマンの子どもは伸びない。子どもにはよくわからない会社という場所に出かけていって、そこはどうも面白くなさそうで、それでも金のために通っている親を持つ子は、伸びないのだ。仕事への真剣度が違うからだろう。
    ・では子を持つサラリーマンの親はどうするべきか。私は会社をやめるべきだと思う。そして、自分の体を使って経営とは、仕事はどういうものかを見せられるように、起業をすべきだと思う。苦労もするだろうし、上手くいかないこともあるだろう。サラリーマン時代よりも収入は減るかもしれない。アウトプットにはさまざまあるが、起業こそが最もリターンの期待できるアウトプットと言える。

  • とても薄い内容だった。。。
    文字もスカスカ。
    体験談のような話が多いが稚拙。
    アウトプットに関して勉強になったのはごくごく一部だった。

  • 内容スカスカ。
    でも、まあ、なにはともあれアウトプット。

  • アウトプットには必ず責任が生じる。
    その責任は、表現者としての責任であり、それが称賛であれ批判であれ、そこから何かが生まれる。
    批判は自分の思考をより深めてくれ、称賛はある種の仲間を形成する。
    まずアウトプットを始めることで、自律的な社会との関与を深めようという提言書です。

  • 17.7.16 日経新聞 広告
    こんにちは、土井英司です。

    よくセミナーで「こっち側」と「あっち側」という言い方をします
    が、情報を発信する側と受ける側では、圧倒的に情報量が違う。

    それは、情報発信する人には自ずと情報が集まるからです。

    土井がこれに気づいたのは、父が潰れた保育園から大量に紙芝居を
    もらってきた時でした。

    紙芝居は「読んでもらうもの」だった当時の土井にとって、その紙
    芝居の「裏側」に書いてある内容は衝撃でした。

    裏側には、「ゆっくり引く」「さっと引く」「3分の1だけ引く」
    など、子どもの印象操作をする内容が、カンペとして書かれていた
    のです。

    先生が生徒より優れているのは、そこに「情報の非対称性」がある
    からです。

    そして、社会人がこの「情報の非対称性」を生むのに手っ取り早い
    手段が、情報発信する、つまり「アウトプットする」ことなのです。

    本日ご紹介する一冊は、元日本マイクロソフト代表取締役社長で、
    現在書評サイト「HONZ」を手掛ける成毛眞氏。

    社会人に必要な「書く技術」と「話す技術」を、『黄金のアウトプ
    ット術』として、わかりやすくまとめています。

    なかでも注目は、社会人が書くべき文章は「紹介文」であるとして、
    800字の紹介文の書き方を指南したところ。

    さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

    -----------------------------------------------

    今の時代、情報収集、勉強をして、知識、教養を溜め込んで満足し
    ているようでは、もうダメだ。得た情報をどう発信して、自分の血
    肉とするのか、価値あるものに変えていくのか、もっとわかりやす
    く言えば、「お金」に変えるのかを意識せよ

    AIに代替されない仕事は、編集後にアウトプットをする仕事

    アウトプットしないと、アウトプットは上達しないのだ。さらに、
    アウトプットしないと、アウトプットの才能の発見が遅れてしまう

    それまでは別のものとされていた話し言葉と書き言葉を隔てる垣根
    がぐっと下がったのは圓朝と四迷、この二人の天才がいたからだ。
    これからももしかすると、文章と、今は文章とは違うと思われてい
    るものが、どこかにいる天才によって融合される日がくるかもしれ
    ない

    社会人が書くべき文章、また、求められる文章とはどのようなもの
    かというと、ズバリ、紹介文だ

    800字と思うな、100字×8だと思え

    第1ブロック:その本の印象の紹介。100文字で、この文章を読む
    人に、どう思ってほしいかを伝える(以下省略)
    第2ブロック:その本の読者の想定(以下省略)
    第3ブロック:その本の中身の紹介1。100文字で、その本の面白
    さはどこにあるのか、その全体感を伝える(以下省略)
    第4ブロック:その本の中身の紹介2。(中略)別の側面をピック
    アップできると良い
    第5ブロック:その本の具体的な中身の紹介1。つまり引用だ(以下省略)
    第6ブロック:この本の具体的な中身の紹介2。ここも引用だ(以下省略)
    第7ブロック:この本の著者の具体的な紹介。第2ブロックあたり
    で著者については紹介済みのはずだが、文章を紹介した後なので、
    それを書いたのはどんな人? という関心を持った読者へのサービ
    ス精神をここで発揮する
    第8ブロック:なぜこの本を取りあげたのかだめ押しをする(以下省略)

    リズムのお手本としておすすめなのが都々逸調だ。都々逸とは「三
    千世界の鴉を殺し ぬしと添い寝が してみたい」のような七七七
    五調の定型詩だ

    単に「古い家、買いませんか」ではなく、「レアで二つとない年季
    の入った建材買いませんか」という提案をするのだ。これが、他人
    がスルーしている現象をマネタイズしながらアウトプットする唯一
    の方法だ

    -----------------------------------------------

    シンプルながら、著者のアウトプット原則とその見本が書かれてお
    り、じつに勉強になりました。

    800字の解説については、実際の紹介文と合わせて解説があったら
    なお良かったと思います。

    実際には、みんながアウトプットするようになると需要と供給の関
    係で書き手の収入は下がるはずですが、それでも優位な立ち位置が
    取れれば、まだまだ可能性はあると思います。

    情報発信する側に回りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

    -----------------------------------------------

  • 蔦屋
    ●最近流行りのアウトプット・ドリブンのメリットを示した一冊。
    ●ブログの更新,滞っているが,やはりアウトプットは,それ以上のインプットをもたらすことは実感している。

    ◎以下,成毛眞氏のライフスタイルの例

    ■ふるい靴下→旅先で処分
    ▼これはわたしもやっている。下着とか,シャツも。こうすると,帰りの荷物が少なくなって,メリット大!

    ■パソコンやスマホにメモ→それも1つのファイルに、前後の脈絡なく次々に加えていくスタイル。
    ▽これも以前から実践。テキストファイルにメールの下書き,アイデアメモ,ウエブページからの一時複写,ブログの下書き,全部これで対応。
    ▽5年くらいまえから使っているファイルで,10,000行近くになっているが,テキストファイルなので,サクサク動く。
    メール本文の使い回しも,キーワードで検索すれば一瞬で情報に到達できる。
    ▽ウインドウズはサクラエディタ,MACはmi,保存はグーグルドライブのフォルダに入れているので,iPadやスマホからも,情報検索できる。

    ■Captioアプリで記録
    ▽さっと開いて,メモしてクリックすると,自分あてにメールするだけ。しかし,これがサクサク動くし,備忘録として超便利。
    ▽まわりで何人かに勧めたが,みんなこれは便利との感想。
    ▽氏のオススメアプリは,結構,インストールしてる。
    ▽一番使っているのは,手帳アプリRefills

    ■アウトプットには様々あるが、起業こそが最もリターンの期待できるアウトプット

  • 情報技術の進歩により、
    誰でも簡単に情報発信ができるようになりました。
    昔なら簡単には知ることができなかったことも
    今では、誰でも瞬時に情報入手できます。

    そして、”情報を入手すること”より
    ”情報を発信すること”の方が価値を持つ時代です。


    本日ご紹介する本は、
    情報の入手よりも、発信することの重要性と
    その方法を紹介した1冊。


    ポイントは
    「インプットの前提」

    本署では、情報のインプットは
    アウトプットを前提にすることが重要だと言います。

    そして、アウトプットはオープンな場ですること。
    公開しないアウトプットは、アウトプットではない。

    フィードバックがあってこそ、
    アウトプットに改善や進歩ができます。


    「少しずつ変わる」

    いつまでも同じことしかしていないと
    周りに飽きられ、相手にされなくなります。

    一機に変わるのではなく、
    少しづつ継続的に変わっていくことが重要。

    その変化を常にアウトプットしておくと
    周りから常に注目されます。


    「レベル」

    インプット、アウトプットの情報源は
    レベルの低いものでは、
    書籍やネットからのインプット
    SNSでのアウトプット

    レベルの高いものでは、
    専門家からの直接のインプット
    より詳しい相手への直接のアウトプット
    となります。

    序所に高いレベルに移行できるよう
    日ごろから積み上げていくことが重要です。


    まずは、何事にも好奇心を持つことが重要ですね。
    ぜひ、読んでみてください。

    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    アウトプットを前提とすると、インプットががらりと変わる
    公開しないアウトプットはもはやアウトプットではない
    伝えられないときは、たいてい、その内容を十分理解していないときだ
    「これはいい商品です」と言うのではなく、いい商品という結論を導く材料を提供する
    これはと言うものに出会った瞬間、記録する
    少しずつ変わることが、相手を飽きさせず、定期的に会いたいと思わせるポイント
    総合週刊雑誌記者は、すべてが取材対象であり、無関係と言える分野を持たない
    惜しみなくアウトプットしている面白い人の周りには、人が集まってくる
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1章 アウトプット時代の到来 ~インプットは、もう終わりだね!~
    第2章 書くアウトプットがいちばんラク ~書ければ、必ずお金になる!~
    第3章 やるほど上手くなる! 話すアウトプット術 ~説得、プレゼン、雑談のコツ~
    第4章 印象を操作する「見た目」のアウトプット術 ~戦略的ビジュアルの系のすすめ~
    第5章 インプットするなら「知識」ではなく「技法」 ~日常に潜む優良インプットソース~
    第6章 アウトプットを極上にする対話術 ~コミュ力は今からでも上げられる~
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  • 今流行りのアウトプット本。
    性懲りも無く読んでみたが…。超速読で読了。
    以下は参考になった。

    ・説明上手で知られるジャーナリストは、同じテーマについて周囲に繰り返し話をし、自分の話がどこで滞るか、聞き手はどこでつまずくかをチェックすると言っていた。

    ・アウトプットはSNSで、インプットは書籍やテレビから。
    それが最も手軽でハードルが低い。
    (SNSはインプットとして使用するには玉石混交で不向き。アウトプットとして一方通行で用いる。)

    ・嫌々仕事をしているサラリーマンの子どもは伸びない。子どもにはよくわからない会社という場所に出かけて行って、そこはどうも面白くなさそうで、それでも金のために通っている親を持つ子は、伸びないのだ。仕事への真剣度が違うからだろう。

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著者プロフィール

HONZ代表

「2022年 『39歳からのシン教養』 で使われていた紹介文から引用しています。」

成毛眞の作品

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