人生は攻略できる

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591159651

作品紹介・あらすじ

「幸福の土台」を手に入れるために必要なのは、
新しい時代のルールを理解して、
大事なところで正しい選択をすることだけだ。
これで人生は「攻略」できる。

ベストセラー&新書大賞受賞『言ってはいけない』の著者が
はじめて若者向けに書いた新時代の人生戦略。
「人生は攻略できる」とまで言い切る、
誰でもできるお金も仕事も幸せもすべてを両立する新時代の生き方とは。

(もくじより抜粋)
はじめに 人生は「攻略」できる

世界編1 人生はロールプレイングゲーム
・大富豪の子どもは不幸になる?
・人生は「物語」  など

世界編2 「自分らしさ」は友だちのなかでつくられる
・友達は学校でしか生まれない
・キャラちがいと自分さがし  など

世界編3 「好きを仕事に」の法則
・子どもの人生に子育てはたいして関係ない
・会社は社員が幸福になるための道具  など

攻略編1 お金
・「自由」とは、イヤなことをイヤだといえること
・誰でも億万長者になれる社会  など

攻略編2 仕事
・「サラリーマン」は日本にしかいない絶滅危惧種
・サラリーマンは世界でいちばん会社が嫌い
・「ぬるい日本」で億万長者になる  など

攻略編3 愛情と友情
・「幸福の資本」で人生が決まる
・来るべき時代の人生戦略  など

おわりに 幸福に生きるためのヒント

<著者紹介>
橘 玲(たちばな・あきら)
作家。
2002年国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。2006年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補となる。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラー、『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーとなり、2017新書大賞を受賞。近著に『朝日ぎらい』(朝日新書)、『もっと言ってはいけない』(新潮新書)などがある。

感想・レビュー・書評

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  • 会社の本棚からたまたま借りてきたらお金持ちになれる羽根の拾い方の人の本だったー!
    お金が大事なのは、君をお金から自由にしてくれるから。これ最近めちゃくちゃ実感してる。

    幸福とはよい方に「変化」していくこと、っていうのも実感あるなー、
    恵まれたところに居続けるよりも、最後をプラスに変えていく、これが幸せ。

    きらきらのキャリアを作ることより、
    相手を納得させる魅力ある物語を語れるかどうか。
    さあ私は私の人生をどうやって語ろうか?



    幸福の土台は以下3つ
    ・人的資本=仕事
    ・金融資本=お金
    ・社会資本=愛情、友情

    あとなるほどなーと思ったのはAKBのくだりで
    人は50人までしか個性を見分けられないんだってこと。50人の中でどの役割を演じるか。。。

  • ・専門性
    ・「頑張れるのは好きなことだけ」=「好きなことはいくらでも頑張れる」
    ・スピリチュアルが拒絶するもので妥協するな
    ・「いろいろやってきて、その結果、この生き方を選びました」という説明責任
    ・「自由」とは、イヤなことをイヤだと言えること
    ・お金が大事なのは、お金から自由になれるから
    ・伽藍とバザール、ネガティブゲームとポジティブゲーム
    ・スペシャリストに定年はない
    ・会社はプロのスポーツチーム
    ・評判経済

  • 幸福な人生の重要な条件
    ・いろんな障害を乗り越えながら、良い方に「変化」していくこと
    ・最後がプラスになること(ピークエンドの法則)

    『中核六項目』
    ①頭がいいか、そうでないか(知性)
    ②おもしろいか、つまらないか(経験への開放性)
    ③信頼できるか、あてにならないか(堅実性)
    ④明るいか、暗いか(外向性)
    ⑤みんなといっしょにやっていけるか、自分勝手か(同調性)
    ⑥まともか、まともでないか(安定性)

    グローバル市場が国家を超えて巨大化した現代では、ほとんどの富はプラスサムの交易(市場取引)から生まれる。 それは両方が得をする「Win・Win」のゲームで、金持ちが貧乏人から略奪しているわけではない。  このことが理解できないと、君はぜったいにお金持ちにはなれない。

    好きなことと得意なことがちがっていたら。
    一般論としていうならば、 好きなことより得意なことを選んだほうがうまくいくことが多い。

    最初から「好き」がわかっていて、夢に向かって一直線に進んでいける幸運なひとを除けば、「好きを仕事にする」方法はたぶんひとつしかない。それは トライ&エラー だ。そのときに大事なのは、 会社ではなく仕事を選ぶ こと

    人的資本から金融資本へという流れを上手につくっていくことが、知識社会で「お金持ち」になる最短距離

  • 若者向けの本ではあるが、大切なことが書かれている。日本の会社員は世界一会社を憎んでいる。これはきちんとした調査で明らかとなっているが、その原因は「伽藍とバザール」と説明されている。通常の国は会社員もバザールの一員。評判が悪ければ、別の場所で自由に店を開けるし、そこで評判になれば続ければよい。対する我が国の会社員は伽藍というきっちり規制された中での商い。参入が制限されていて、よほどのことがない限り、退出もできない。自由度は低いが、普通の品を普通に売っていれば商売にはなる。このような世界で必要なことは、リスクを取らないことが重要。社員は頻繁に転属し、ジェネラリストとなるが、幹部候補は30代くらいで確定し、残りの社員はいわゆるマニュアル化された社畜となり、刺激もなく40年も同じ会社にいるから不満が溜まっていく。そんな状況に陥らないためには、と様々な提言がなされる。
    しかし、それにはぶっちゃけ経済的自立が不可欠なのである。まぁいきなりには困難だ。でも、若いなら手はある。
    それはアインシュタイン曰く、人類最高の発見である「複利」、と「共稼」である。これなら特殊な才能は必要ない。
    是非会社に入る前に心に刻んでほしい。
    米国には大学を中退するための奨学金があるらしい。これは本当に優秀な人間は20代を大学で無駄に過ごさせないためとの事。真のイノベーターであるゲイツもジョブスも大学中退だし、ネットフリックスの人事政策もすごい。(有休制限なし、経費清算無し、優秀な社員を次々と入社させ、今まで居たそこそこ使える社員を十分な解雇手当を出し、辞めてもらうのだ。なるほど成長する訳である。

  • 橘さんは、私が疑問に思っていたことを、なんと言葉でわかりやすく捉えてくれるのだろう。

    ためになったところは以下。

    ■成功の法則と信じられていたことが実は役に立たないことがある。
    例えば「強く願えば夢は叶う」。強く願うとかなったと勘違いして努力する代わりにリラックスしてしまう・・ヒトの脳は現実と想像を区別するのが苦手だからだ。

    ■幸福の定義が好き。
    ①好きなことを夢中でやって、今が楽しい
    ②あとから振り返って「幸福だった」と思える

    ■私は家を所有することを重要視してない。だが、世間では風潮は家を持つことを人生の重きにおいている。
    このことに、前々から違和感があった。
    この本の以下の一文で少し納得が行った。
    ・「なぜこれほどまでみんなが不動産を所有したがるのか?いちばんの理由は、農耕社会では土地を所有していないと生き延びれなかったからだろう。」
    何千年もこのルールでやっていると、新しい時代になっても、すぐには対応できないらしい。
    =>これからは、土地がなくても生きていける。今まで日本人が体験したことのない働き方、生き方ができる。
    好奇心に従って、日本各地や世界各地を数年ごとに移り住みながら、働きながら生きていく人が出てきそう。きっと憧れる人も多いはず。

    ■ウマイ話は全て無視するのがいい。
    詐欺師マニュアルには、”頭が悪い人”ではなく、”中途半端に知識を持っている頭のいいやつ”がいちばん騙しやすいらしい。

    ■豊かな社会で人は成熟しなくなった。
    「成熟とは、青春に別れを告げて、大人として責任のある態度や考え方を身につけることだ。
    これは、社会が貧しくて、それぞれが役割分担しないと生きていけなかったからだ。」
    豊かな社会では成熟する必要ない。青春の楽しい日々を過ごせばいい。と考える。もはや誰も大人にならなくていいし、なれない。
    =>この発想には驚き。確かに思い当たる節があるぞ。。
    日本の平均年齢が高いから、自分は常に若者扱いされているだけかと思っていたが、、自分は大人ではなかったのか?周りの年上だが、中身は大人ではなかったのか?
    この発想は、親子関係も、長幼の序も、変わる意識改革かもしれない。。

  • 「働き方2.0 vs 4.0」と続けて読んだせいもあるけど、少し重複が多いかな。好きなことを仕事にという主張は変わらない。それと、これも「働き方2.0 vs 4.0」に書かれていたことだけど、ギバーになること。つまり与える人。根底にあるのは「評判経済」かな。フリーエージェントやインディペンデントワークというものが主体になるとき、何が頼りにされるかというと「評判」。Amazonやメルカリでモノを買う時、どうしても他人の評価を気にするように、チームをつくるとき、大切なことは「評判」だ。だから、評判を上げなければならない。そしてそれにはギバーになる必要がある。世の中には、ギブしても減らないものは2つあって、ひとつは、 面白い情報を教えること。 もうひとつは 面白い知り合いを紹介すること だ。ネットワーク社会の「ギバー」とは、この2つをせっせとやっている人といえれうらしい。そして、そういう人は評判が高く、必要な時にチームに加えられる。

    確かに時代は変わっている。評判を信頼と言い換えるなら、仕事は常に信頼で動いている。そこは今も昔も変わらない。でも、信頼の形が少しずつ変わってきているのだろう。会社の中で、限られたネットワークの中で形成された信頼と、ネットワーク社会でグローバルな広く浅い付き合いの中での信頼。後者は評判とよばれ、これからの世の中のキーワードになることを学んだ気がする。

  • 「人生の目的は幸福になること。」皆そう思いながらなぜ幸福になれないのか、それは幸福の対象と基準が人それぞれ違うから、確かにそれはそうなのだが、それぞれ違うにも関わらず共通する状態がある。
    ひとつは「好きな事を夢中でやっている。」
    二つ目は「後から振り返って幸福だと思える。」
    という事だ。

    僕自身も、陸上競技でタイムが速くなるために一生懸命だった事や社会人になってからの大プロジェクトで仲間と血眼になりながら仕事をした事など、今振り返って幸福だった思えることは沢山あり、確かにその最中は夢中だった。
    ということは、夢中な時間を長くすることが幸福になるためのシンプルで簡単なアプローチではないかと思う。

    じゃあ「どうやったら夢中になれるのか。」「やりたいこと、夢中になれるものなんてない」とみんな悩んでいるみたいだが、やりたい事を見つけ夢中なれる方法に明確な答えがある事を僕は知っている。

    やりたい事を見つけた人には2種類いる。
    ひとつは、強烈な原体験を持った人だ。例えば、幼い頃に親を癌で亡くしてしまった経験があり、将来医者になって癌患者を助けたい、癌で親を失ってしまう子どもをこれ以上出したくない、というような宿命じみた使命感を背負った人間だ。ただ、こんなドラマチックな原体験を持っている人はかなり少ない。言うなれば逆に恵まれた人とも言える。これに当てはまらない人は大体やりたいことが見つからず悶々と過ごす大多数に括られるのだが、それでも見つけた人は、実は見つかるまで試し続けた人なのだ。それは「やりたいことはくじ引きの当たりと同じ」だと言う事。運良く一発で当たりを引こうが、ハズレを100回引いて101回目で当たりを引こうがあまり関係ない。当たりにたどり着けさえすればいい。やりたい事や夢中になることが見つからないで悩んでいる人は、言い換えればどれが当たりくじなのかと箱の穴からくじを覗いてるだけの人なのだ。当然引いてくじを開いて見るまでは、はずれか当たりかなんて分かるはずもない。

    「幸福になるためには当たりが出るまでくじを引き続ける=挑戦し続ける」これだけだ。

    この本ではテクニック論として、幸福の土台になる人的資本、社会資本、金融資本の3つについて言及しているが、これは使い回しで別著の「幸福の資本論」の方が詳しく書かれている。攻略編2仕事の内容も「不条理な会社人生から自由になる方法」の方がよりページを割いて説明してあるので本書はこれまで著者が書いて来た要約版のような位置付けだ。
    もっと深く理解したいならそれぞれの本を読むと著者の主張が輪郭良く見えてくると思う。

  • 人生は攻略できる。
    お金と仕事と幸せの授業とあるが、本当にその通りだった。

    お金が大事なのは、お金から自由になるから。
    お金があればお金に困ることはない。
    好きなことを好きなようにできる。
    だからお金は大事であると書かれていて、その通りだと思った。
    お金があれば人生の選択の幅が広がる。
    あるに越したものではないと改めて感じた。

    また、幸福の土台には、金融資本(お金)、人的資本(仕事)、社会資本(愛情・友情)のバランスが大切だとわかった。
    どれかが突出していては、他が崩れてしまう。
    このバランスを意識していきたいと思った。

    100倍の法則。
    これは子どもたちにも伝えたいと思った。
    加害は100分の1に、被害は100倍に評価する。
    被害というのは、同じことを繰り返すと生命に関わる出来事だ。不機嫌そうな大人に近づいたらいきなり殴られたとしよう。次から同じ失敗をしないようにするのは、この被害体験をしっかり覚えておいて、どういう時に何をしてはいけないかを学習するしかない。この仕組みをうまく働かせるには実際よりもずっと強く被害を意識した方が良い。
    それに対して加害のほうは、覚えておいても何の意味もない。そんなものはさっさと忘れてしまって構わないのだ。
    これが加害と被害の非対称性。

    だから、いじめられっ子は覚えているが、いじめた方は覚えてないことがおこる。
    そのように人間の脳はつくられているのだとわかった。

  • 若者向け
    攻略法を知っておけば人生においてのメンタルコントロールに効くはず
    不幸から幸福に向かって上昇しているときがいちばん幸福
    モノよりコトのほうが幸福感は長くつづく

  • ・可能性は減っていく
    ・知性とビッグファイブ
    ・子供の人生に子育てはたいして関係ない
    ・スピリチュアルが拒絶するものを妥協するな
    ・きらきらキャリアより物語を

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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