ライオンのおやつ

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 428
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591160022

作品紹介・あらすじ

人生の最後に食べたいおやつは何ですか――
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。
――食べて、生きて、この世から旅立つ。
すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。

感想・レビュー・書評

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  • おやつは人生のご褒美

  • 読み始めて2ページめで知った主人公の状況にまずは絶句。これは辛く悲しい物語じゃないか、そんな心の準備してないぞ、やばいやばい、と思いつつ読む。
    身近な人を見送った経験のある人にとって、これは読むのが辛い物語ではあるけれど、読み終わった後、きっと「読んでよかった」と思えるはず。
    私も読みながら、見送った人たちとのあれこれを思い出し、涙が止まらなかったけれど、今、ものすごくさわやかな気分だ。
    後悔はある。もし、ライオンの家のようなところがあったなら、そこで最期の日々を送ってもらえたなら、と…
    でも、誰にでもやってくる最期の日々はそれぞれが自分で作るものであり、他の誰かに用意してもらうものではないのだ。まだまだ先だと思っているけれど、自分にとってのその日が来る前に、ちゃんと準備しておきたい、とそう思った。
    マドンナや六花に見守られた雫の最期の時間を、私も、私の大事な人も過ごせますように、と。

    あぁ、そうだ。私なら、どんなおやつをリクエストするかな。どんなエピソードを書くかな。
    いま、とても優しい気持ちでそれを考えている。

  • いつか人は死ぬ。
    その日まで生きていかなければならない。

    余命宣告をされた雫。
    不安や恐怖、病気になったことへの悔しさ。
    瀬戸内にあるマドンナの家。
    様々な気持ちを抱えながらも、マドンナさんやスタッフ、ボランティアさんたちに助けられ、そんな気持ちをふっきり、自由に平穏に生活を送ろうとする。

    『死』はやはり怖い。
    でも、こんな素敵な場所で死ねるなら、死ぬことへの恐怖が薄れるような気がする。
    死の直前は…どうなんだろう。書かれていたことを確認したくなった。

    余命宣告されていても、生きている限り、人は変わることができる。自由に生きることができる。
    丁寧に糸を紡ぐように、残された時間を生きていく物語。

    おやつもおかゆもどれもおいしそう。
    死ぬまでに食べたいおやつはなんですか?
    食べたかのような描写に、実は食べていなかった…など、朦朧としはじめている様子などが文章の展開からもひしひしと伝わってきた。

  • ライオンのおやつ
    著作者:小川糸
    ポプラ社
    人生の最後に食べたいおやつは何ですか?
    若くして余命を告げられた主人公は瀬戸内の島ホスピタルで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色の中で本当にしたかったことを考える。
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 若くして余命を告げられた雫は、残りの日々を
    瀬戸内の島のホスピスで過ごすことを決めた。
    穏やかな景色の中、本当にしたかったことを
    考える雫。ホスピスでは毎週日曜日、入居者が
    リクエストできる「おやつの時間」があって…。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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