- 本 ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591160022
作品紹介・あらすじ
人生の最後に食べたいおやつは何ですか――
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。
――食べて、生きて、この世から旅立つ。
すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
感想・レビュー・書評
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ちゃんと生きてるかな。
今を蔑ろにしてない?
そんなふうに問いかけ
られてる気がしました。
後悔のない人生なんて
おとぎ話だけど、
なんだかんだよかった
よね、
ご馳走さまでしたって
最期に言える人生は、
ちゃんと生きた実感の
ある人生なんだろうな。
それは今を蔑ろにして
いては得られない感覚。
今を大事にできない人
は未来の時間もきっと
大事にできない。
「いつの日か」は絶対
やってこない。
人生から返ってくるの
はいつか私が投げた球。
嗚呼今をちゃんと生き
よう。
直球勝負で見事に泣か
されました。
だれにでも書けるもの
じゃない。
僭越ながら著者の剛腕
に星五つです。 -
死を間近に感じたら、と考えさせられる作品。生きているからできること。死を間近に感じるから見えること、分かること。今の大切さ、今をしっかりと生きたい。
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小川糸さんの初読み。
前から読みたく文庫化されて即購入。
家で読んで良かった。
私が今まで読んできた本の中で1番泣きました。
あらすじ読んでいたものの、こんなに涙出てくるなんて想像してなく。。
人の人生はロウソクと同じ。
生かされてる期間を精一杯生きる。
毎日の日常が当たり前ではない、幸せを感じながら日々を大切に生きようと思わされた。
そして、自分も大切にしようと思えた。
読んで本当に良かったし、想定以上の読後感でした。小川糸さんって凄い。
マドンナさんも素敵だったー
再読ランキング1位となりました★-
傍らに珈琲を。さん
おはようございます!
そですねー、かなり深かったです、、心の浄化されます。
小川さんの自然の描写も素敵でした!!傍らに珈琲を。さん
おはようございます!
そですねー、かなり深かったです、、心の浄化されます。
小川さんの自然の描写も素敵でした!!2022/11/03 -
なんなんさん、お返事ありがとうございます。嬉しいです。
ここで紹介するのはルール違反か分かりませんが、良かったら重松清さんの「きみの友だち...なんなんさん、お返事ありがとうございます。嬉しいです。
ここで紹介するのはルール違反か分かりませんが、良かったら重松清さんの「きみの友だち」もオススメします!2022/11/03 -
マメムさん 今度本屋さんで探索してみますっ!ありがとうございます(^^)
積読本が山積みで、本棚買わないと笑マメムさん 今度本屋さんで探索してみますっ!ありがとうございます(^^)
積読本が山積みで、本棚買わないと笑2022/11/03
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なんとなく生きていると、この命が当たり前にあると感じてしまい全てに傲慢になる。
全てをもっと大切にしなければいけない。
日々に忙殺されて、こんな当たり前のことをすぐに忘れてしまうことが悲しい。-
いつもいいね!ありがとうございます。読書スピードはやいですね。今後もよろしくお願いいたします。いつもいいね!ありがとうございます。読書スピードはやいですね。今後もよろしくお願いいたします。2024/08/17
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のんさん、コメントありがとうございます(^^)
時間を作って頑張って読んでます。
他にもやりたい事が沢山あるので、大変です。笑のんさん、コメントありがとうございます(^^)
時間を作って頑張って読んでます。
他にもやりたい事が沢山あるので、大変です。笑2024/08/17
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小川糸さんのミトンを読んで、とても面白かったので、続いて「ライオンのおやつ」を読みました。
瀬戸内に浮かぶレモン島にあるホスピス「ライオンの家」が舞台。
33歳にしてホスピスに入る運命の雫さん。
そこは死までを暮らすとても素晴らしい場所でした。
「明日が来ることが当たり前に信じられることは、本当はとても幸せなことなんだなぁ と。そのことを知らずに生きていられる人たちは、なんて恵まれているのだろう。」
「生まれることと亡くなることは、ある意味で背中合わせですからね。」
「こちらからは出口でも、向こうから見れば入り口になります。きっと、生も死も、大きな意味では同じなのでしょう。私たちは、ぐるぐると姿を変えて、ただ回っているだけですから。そこには、始まりも終わりも、基本的にはないものだと思っています。」
「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光輝くでしょう。」
「怖れることは、何もありません。とにかく笑顔でいることが一番です、雫さん。辛いときこそ、空を見上げて思いっきり笑うんです。そうすれば、あなたよりももっと辛い思いをしている人たちの希望になれますから。」
「死を受け入れるということは、生きたい、もっともっと長生きしたいという気持ちも正直に認めることなんだ。」
「コンビニで売られているバナナだって、すべては地球からの贈り物で、かつては地面につながる場所にいたのだ。お日様の光をたっぷりと浴び、お母さんが生まれたばかりの赤ちゃんを大事に抱っこしてお乳をあげるみたいに、このバナナも、お母さんバナナからたくさんの栄養をもらって、大事に大事に育まれたんだってことに、ようやく気づいた。」
いろいろなことが書かれているけれど、話の流れの中で、とてもわかりやすい。
小川さんの本をもっと読んでみたくなりました。
おすすめの一冊です。 -
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まいけるさん、おはようございます。さぞお辛かったでしょうね。「生きるとは、誰かの光になること」至言ですね。とても温かな気持ちになりましたまいけるさん、おはようございます。さぞお辛かったでしょうね。「生きるとは、誰かの光になること」至言ですね。とても温かな気持ちになりました2024/05/13
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ありがとうございます。
私は体調が回復し、経過観察になり、ホッとしています。
いい本に出会えました。本は生きる力を与えてくれますね!
コルベ...ありがとうございます。
私は体調が回復し、経過観察になり、ホッとしています。
いい本に出会えました。本は生きる力を与えてくれますね!
コルベットさんのレビューを拝読して、しみじみと感動しました。
この気持ちを忘れないで1日1日を過ごします。
ありがとうございます。2024/05/13
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親類関係と末期患者との関係性を描く作品は多くあれど、末期患者が暮らすホスピタリティを患者目線で描く作品はあまりなく、言い方はあまりよくないかもしれないが、とても新鮮だった。
人生の終わりを迎える際にまた読んでみたい。死への恐怖が和らぐ不思議な作品。-
チャオさん、こんばんは。
初めまして村上マシュマロと申します。
沢山のいいね!をありがとうございます。
小川糸氏のこの作品は、友人からストー...チャオさん、こんばんは。
初めまして村上マシュマロと申します。
沢山のいいね!をありがとうございます。
小川糸氏のこの作品は、友人からストーリーを少し聞いていて、いつかは読了したい一冊です。
チャオさんの感想とコメントを拝読させて頂きました。『最後まで自分らしく、前向きに生きたいですよね』のフレーズとても共感です。本を読む速度がとてもスローな私です。いつ購入かは未定ですが、いつかは感想をアップしますね。
今後ともよろしくお願い致します。2024/01/30 -
村上マシュマロさん
コメントありがとうございます。
主人公自身が余命を無駄にせず、1日1日を前向きに過ごす姿に、とてもポジティブな気分に...村上マシュマロさん
コメントありがとうございます。
主人公自身が余命を無駄にせず、1日1日を前向きに過ごす姿に、とてもポジティブな気分になれる作品です。かくいう自分も最近は日々いたずらに過ごす毎日で、そろそろ読み返す時期なのかもしれませんね笑
とても良かったので、いつかぜひ読んでみて下さい。2024/01/31 -
2024/01/31
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レビューを拝見して読みたくなった本です。ありがとうございます。
この本を読んでいたら無性におやつが食べたくなりました。
今は夏、真っ盛りですので食べたいものは、アイスキャンディー、スイカ、フルーツのゼリー、茹でたトウモロコシなど日々食べているもの。いくら食べても飽きません。
この作品のようにホスピスで週に一度自分にとって特別なおやつを食べるとなったら、また違うものを選ぶかもしれませんが、何かな?ちょっとすぐに答は出ません。
海野雫、33歳が瀬戸内のレモン島にあるホスピス、ライオンの家に入り、亡くなるまでの物語ですが、ホスピスという場所でもあり死に対する悲壮感はそれほどなく、あたたかく、穏やかなお話でした。
タイトルが『ライオンのおやつ』のせいか、おやつに関する言葉が目に留まりました。
「人生には何回でもおかわりしていいことと、そうではないことがあるんだということがわかったのだ」
「おやつは、体に必要のないものかもしれませんが、おやつがあることで、人生が豊かになるのは事実です。おやつは心の栄養、人生のご褒美だと思っています」 -
2020年本屋大賞ノミネート作は、これでようやく全ての本を読み終えた。
この本はもっと早くに読みたかったけど、図書館の予約がなかなか回って来なかった。
読み終わって、こんなに待たずに買っちゃえばよかったな、と思った。
手元に置いておいて何度も読み返したくなるような小説だ。
がんで余命少ない雫のホスピスでの日々を描いた小説。
百獣の王であるライオンは、敵に襲われる心配がない。ゲストには、そんなライオンのように安心して食べたり寝たりする生活を送ってほしい。ホスピスはそんな思いから「ライオンの家」と名付けられている。
ライオンの家は、瀬戸内の島の穏やかな気候の中、美味しいものを食べて、しっかり生きて旅立つ、そんなコンセプトのホスピスだ。
そして、ゲストは自分がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる。抽選されれば毎週日曜日の「おやつの時間」に振舞われる。
僕だったら、何をリクエストするだろう?
最後に食べたいおやつ…
考えてみて、真っ先に思い浮かんだのが「湖池屋ののり塩ポテトチップス」だったことには、我ながら苦笑い。
人生なるようにしかならない。
だからこそ、一日一日を大切に生きたい。
そして、生きることは、誰かの光になること。
生きていれば誰にでも訪れることだが、なかなか向き合うことのできない「自分の死」について、今までとは違うアプローチから考えさせられた。
この小説でQOD(クオリティ・オブ・デス=終末期のケアの質)なる言葉を初めて知ったけど、どう旅立ちたいか、は真剣に考えたいな、と思った。
それにしても、施設の代表マドンナの「死って、最大級のオーガズムみたいなもの」じゃないかという仮説、いいですね。 -
真正面から「死」に向き合った物語
瀬戸内海に浮かぶレモン島。
そこには“ライオンの家”という名のホスピスがある。
33歳で余命を告げられ、ホスピスでその時を向かえる決心をするまでには、どんな葛藤があったのだろう。
このホスピスのゲスト(ライオンの家の入居者はゲストと呼ばれる)も何人か登場するのだが、小学生の女の子“ももちゃん”の場面はやはり辛かった。
「なるようにしか、ならない。百ちゃんの人生も、私の人生も」
後半からはずっと涙が止まらない。
レモン島の風景の素晴らしさ、人の温かさ、六花(ホスピスで出会った犬)の存在、どこを読んでいても涙がこぼれる。
でもね、悲しい涙じゃないと思う。
人の心の強さと弱さ、そして温かさが胸いっぱいに広がって、なぜか泣けるの。
「生まれることと亡くなることは、ある意味で背中合わせですからね」
そうか、そうだよね。
今を生きる勇気が湧いてくる。
**もう一度食べたい思い出のおやつ**
私は何だろな?
子供の頃、母と妹とよく飲んだ紅茶かな?
お気に入りのティーカップに少しのお砂糖と、薄いレモンスライスを浮かべて……
紅茶はお安いティーバッグだけど(笑)-
いるかさん、こんばんは^_^
私も大好きな作品になりました
色々考えちゃいますよね~
自分だけでなく、大切な家族に゙その時がきたらどうす...いるかさん、こんばんは^_^
私も大好きな作品になりました
色々考えちゃいますよね~
自分だけでなく、大切な家族に゙その時がきたらどうするのが良いのか、とか…
でも温かなラストで良かったです
悲しいラストは辛いからね
今気付いたけど、たまたま小川洋子→小川糸と、小川つづきの読書になった(笑)2023/09/23 -
aoi-soraさん、こんにちは!
私もこの作品読んですごくよかったと思ってます。
人生最期のおやつ…おいしいお酒がいいかなぁ…
...aoi-soraさん、こんにちは!
私もこの作品読んですごくよかったと思ってます。
人生最期のおやつ…おいしいお酒がいいかなぁ…
普段飲まない、いや高くて飲めないお酒とかぁ~とか
考えちゃうけど、aoi-soraさんは紅茶なんですね(*'▽')2023/09/24 -
かなさん、こんにちは^_^
私も読んで良かったと思ってます。
今、この瞬間も、かけがえのないものって分かってるのに、何となく毎日が過ぎて...かなさん、こんにちは^_^
私も読んで良かったと思ってます。
今、この瞬間も、かけがえのないものって分かってるのに、何となく毎日が過ぎてゆくのです(-_-メ)
ダメですね…
とりあえず、今日も楽しかったと思えるように過ごしていきたい…
お酒、いいですね♪
あまり量は飲めませんが、私も好きです。
これからの季節、焼酎のお湯割りなんかはどうでしょう?
まだ暑いかな?(笑)2023/09/24
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小川糸の作品






コルベットさんのレビューを拝読して
また涙が溢れました。
ありがとうございます。
コルベットさんのレビューを拝読して
また涙が溢れました。
ありがとうございます。