だめなら逃げてみる 自分を休める225の言葉 (一般書 216)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591160060

作品紹介・あらすじ

Twitter(@koikekazuo)フォロワー数83万人超!
日々つぶやかれる名言はリツイート多数。

他人はほっとく、悪意に近づかない、自分に気を遣う。
距離を置くだけで生きるのがラクになる!
あなたが幸せになれる場所はそこだけじゃない。

心にスッと溶け込むやさしい言葉、
思わずハッとさせられる本質を突く言葉など
225のメッセージを厳選収録。
カバーには人気イラストレーターNoritakeの画を使用。

【逃げだすこと、
あきらめること、
嘘をつくことがあっても良い、
それが習慣にならなければ】

*内容抜粋

1 不安と悩みについて
自分の身を守れるのは自分しかいない
悪意を無視する
恐怖からうまく逃げる
壊れる前に、すぐに逃げる
失礼な人は相手にしなくていい
仕事でなく人生を選ぶ

2 自分自身について
自分らしさを制限して窮屈に生きない
自分に気を遣う
自分の性格に注意する
自分の限界を知る

3 人との繋がりについて
卑屈にならず、あくまでも対等に
嫌いな人のことを考えない
大きすぎる期待には応えなくていい
憎むまで嫌いにならない
群れない

4 思考と行動について
「どうにもならないこと」は絶対にある
楽観的な時に考えるのをやめる
矛盾しながら生きる
変な期待はさっさと裏切る

5 生きることについて
「人のせい」ではなく「自分のおかげ」
誰のせいでもないと上手にあきらめる
手持ちのカード
歪にならない
過去の自分に聞いてみる

6 前に進むことについて
執着することなく手放す
ガッツリ休む
自尊心だけは取り戻せ
中身をすっ飛ばして考える
行き詰っている時打開策は二つある

7 幸せについて
幸せ芝居をうまく
現時点でハッピーなほうを選べばいい
何か一つ美しくする

*著者について
小池一夫(こいけ・かずお)
1936年、秋田県生まれの82歳。
漫画作家、小説家、脚本家、作詞家。
2010年3月からTwitter(@koikekazuo)を始める。
2018年9月現在、フォロワー数は83万人を超える。
著書に『ふりまわされない。』(ポプラ社)、
『人生の結論』(朝日新書)などがある。

感想・レビュー・書評

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  • あなたは262の法則又はパレートの法則をご存知でしょうか。
    何をしても味方でいてくれる人が2割、何をしても敵な人が2割、あとの6割はどちらにでも転ぶ人なんだそう。
    組織や集団の優秀さ等も同じことが当てはまるみたいです。

    もともと262の法則は人間関係において持論としてあったので書かれていたページで大号泣。
    どう足掻いても敵は敵。嫌いは嫌い。
    そんな人のための時間なんて0でいい。その代わり、好いていてくれる人のために時間を割こう。

    文字数が少ないので1日でスラスラと読めた。

  • 故・小池一夫さんがTwitterでつぶやいた225の言葉をおさめた1冊です。

    同じコンセプトの既刊「ふりまわされない」を以前読みましたが、今回の「だめなら逃げてみる」の方が、今のわたしにしっくりくる言葉がより多く見つけられました。

    わたしはうつにかかり、仕事を退職しました。
    回復がいつになるか見えない中、職場に籍をおくことで、職場に穴をあけているという申し訳なさから抜け出すことができず、療養に支障をきたしたためです。
    しかしわたしは「がんばれ!あきらめるな!逃げるな!」と言われつづけて育った世代なため、退職が「逃げ」に思え、退職するかどうか、かなり悩みました。

    退職したときは、心の重石が1つなくなった感じがしてラクになりましたが、同時に「仕事から逃げた自分」に対して、責める気持ちにもなったのも事実です。

    そんなわたしに、この本のはじめにある言葉が、響きました。

    「『逃げ出す』というとネガティブに聞こえますが、『脱出』だと思えばいいのです。脱出は人生に幾度も必要になります。」(引用)

    そうか、退職もうつから回復するための「脱出」と考えればいいのか。
    自分の限界以上にがんばりすぎないと維持できなかった生活から、「脱出」したと考えればいいんだ。
    そう思ったら、気持ちがラクになりました。

    がんばること、あきらめないことは時に大事です。
    でも自分では「がんばっている」と思っていたことが、実は「がんばり過ぎ」な状態だったとしたら?
    「がんばり過ぎ」は長く続けられるものではないし、その先に待っているのは心身の崩壊です。

    崩壊したものを治すには、時間も環境も必要になります。
    そうなる前に「だめなら逃げてみる」を開いてみてほしい。
    そして立ち止まって「がんばり過ぎ」ていないか、自分に問いかけてみてほしいのです。

    もしその結果、「毎日毎日がんばり過ぎている」のなら、著者の言うようにその場所から「脱出」してほしいなと強く思います。

  • 2019年4月、小池さんが亡くなった。どこで出会ったのかわからない。ツイッターはフォローしていた。逃げて惑って弱っていた時に流れてきた穏やかな言葉に救われたのだ。

    『「曖昧な態度や言葉」は、トラブルの元になる。はっきりと言い切ってしまうと相手を失望させてしまうという気遣いや、やさしさからくるものでも、結局はそのあいまいさが相手に希望を持たせてしまい、いい結果には終わらない。はっきりとした態度というのは、冷たく見えるときもあるけれど「誠実」だ。』
    2018年5月にツイートされた言葉だ。私はそれに初めて返信していた。反応を期待してではなかった。
    密かに心掛けていることがある。人の好意を断る時はなるべく冷たく。それが私なりの誠実な行動だった。いっそのこと恨んでくれた方がその人のためになるだろう、そんな勝手な期待を持って。偽善と傲慢だ。しかし変えることはしなかった。そんな信条と一致していた。
    けれど今思い返せば、私はまだまだ「曖昧な態度や言葉」が身に染みてしまっているようだ。仕事をしているとき、社会生活の中では下手にへらへら笑って誤魔化してしまう癖がついている。馬鹿にされても、けなされても、へらへら。嫌なものは嫌だとはっきり言い切れなければ、相手に誤解を与えてしまう。こいつは喜んでいるんだ、と。誠実への道はかくも困難だ。だからこそ小池さんは心に留めていたんだろう、そして、ツイッターという道具を使って警告してくれていた。

    小池さんの言葉には疲れ切っていた私にそっと寄り添ってくれた。都落ちした私に、御年82歳とは思えない柔軟な考え方と、情緒高い言葉選びに、ただただ感服し、尊敬している。
    はっきり言って小池さんの作品は恐らくひとつも読んだことはない。辛うじてわかるのは「子連れ狼」が時代劇でやってたよな、くらいの認識だ。それでもツイッターという現代の道具を駆使して、こうして思慮深い人物と巡り合えた幸運を、心に留めておきたい。

  • 最近、いろんな事が重なり人生が辛くなっていた時にこの本に出逢いました。眠る前に少しずつ読んでいたら、重い気持ちが少しずつ軽くなりました。気持ちを軽く生きても良いと赦されている気持ちになります。

  • サクッと読める
    じんわりあったかい本

    今日もお疲れ様。
    よし、明日も頑張ろっ♪

    ってなる。

  • ドンピシャだった、今おやすみ中の自分に。時々読むと心が軽くなるし、視界が広がる。

  • 不思議と何度も開いてしまう。大好きな一冊。

  • 何度も読み返したいと思える本でした。
    考え方など参考になりました。
    心穏やかになります。

  • 何度も読みたい本。人生の先輩からのアドバイス本。
    他人に期待しすぎず、失望しすぎず。
    その日自分にとって嫌なことがあっても、人生の中では小さいことに過ぎない。逃げ出したっていい。休息して、また進めばいい。
    自分のためにもなる言葉だし、頑張ってる人に贈りたくなる言葉もあった。
    とりあえず日本の皆さんへ、体調が悪いときにきちんと休むのが体調管理。

  • 逃げたっていい、
    なにも全てに立ち向かう必要ないな、

    肩の力が抜ける本

    心が弱った人に寄り添ってくれる一冊。

    友人にあげたらすごく喜ばれた。
    むりに頑張らなくていいんだよね、って。

    ほんとその通り。
    まずは自分にやさしく。

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著者プロフィール

小池一夫(KOIKE Kazuo)
1949年山梨県生まれ。桜美林学園理事長。桜美林大学名誉教授、聖徳大学名誉教授。英語学・英語史・英語語彙論専攻。日本英語教育英学会理事長・評議員、日本英語表現学会理事、日本文体論学会理事、片平会顧問。著書に『英語学概説』(青磁書房)、『語と構造の間―英語学研究序説―』(青磁書房)、『英語の世界』(共著、三修社)など。その他、英語学・言語学・英語教育に関する論文多数。

「2023年 『君は大学で何を学ぶべきか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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