ニュースがわかる高校世界史 (ポプラ新書 い 4-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591160268

作品紹介・あらすじ

【大人の学び直しにも最適!】
【「高校世界史」の知識でここまでわかる!】

1929年世界恐慌ふたたび
それでも歴史はくりかえすのか?
歴史を知れば世界が見えてくる――。激しくなる米中貿易戦
争と独裁者たちが望まれる現代は、1929年の世界恐慌から第
二次世界大戦に進む流れと似ている。このまま世界は戦争を
迎えるのか? 大人になった今こそ歴史を学び、世界で起き
ていることを理解したい。そんな期待に応えるニュースを読
み解くための高校世界史講座。

【目次】
授業を始める前に――歴史をどう学べばいいのか
歴史の教科書は読んでもわからないようにできている?
社会人が歴史を復習するには世界史Aで
理解するには先生が必要な日本の教科書
歴史を教える難しさ
歴史を学ぶ難しさ
歴史から見えてくること

第1限 世界恐慌再び、となるのか
    第二次世界大戦につながる歴史から見える今
第2限 独裁政治はなぜ生まれたのか
    ドイツ国民はこうしてヒトラーを選んだ
第3限 「アメリカ・ファースト」は昔から
    歴史と今はつながっている

授業を終えて――歴史の中で生きるには
今現場で起こっていることの背後にある歴史
アメリカは経済が優先される国
歴史を遡ると見えてくるアメリカの根底を流れる思想
歴史の中に生きるひと
日本では戦後の歴史がどう捉えられているか

【プロフィール】
池上彰(いけがみ・あきら)
1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、NHKに記者として入局。事件、事故、災害、消費者問題、教育問題等を取材。2005年に独立。2012年から16年まで東京工業大学教授。現在は名城大学教授。海外を飛び回って取材・執筆を続けている。

増田ユリヤ(ますだ・ゆりや)
神奈川県生まれ。國學院大學卒業。27年にわたり、高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた。日本テレビ「世界一受けたい授業」に歴史や地理の先生として出演のほか、現在コメンテーターとしてテレビ朝日系列「グッド!モーニング」などで活躍。日本と世界のさまざまな問題の現場を幅広く取材・執筆している。

感想・レビュー・書評

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  • トランプが大統領の時に書かれた本なのでやや古い。トランプへの批判がページの一定割合を占めている。
    世界史の教科書から幅広くトピックを抽出して、現代史と繋げていくような構成を期待したが実際に触れているテーマは限定的。

    歴史教育に対する日本とドイツの違いについては参考になった。日本も、中国や韓国の歴史教育の批判をするだけの資格があるのか。少し考えてみることもよいだろう。人間は過去から学べる生き物だが、喉元過ぎれば熱さを忘れるのもまた事実。世界史の史実を、一つ一つ自分ごととして捉える姿勢が最重要だと思う。

  • 日本の歴史の教科書は教師が解説しないとわからないように書かれていて、アメリカの歴史の教科書は生徒が読んでわかるように書かれているそうだ。
    私もアメリカの高校生が使っているような教科書で歴史を勉強したかった。

    現代で起きていることを、歴史上の出来事を挙げて理解する方法を示す良書だと思う。

  • 受験生の娘が何を勉強してるのか読んでみた。知らない事だらけ、現代のアメリカになった背景が理解できた。近世限定だけど、世界史は奥が深い!

  • 高校世界史の知識を持つことで現代のニュースをより深く理解できることを説いた本。

    「世界恐慌」「ドイツ」「アメリカ」の3つをテーマに、現代ニュースをおさらいした上で世界史の出来事が現代にどうつながっていくのかを解説しています。

    現在は過去の積み重ねの上にあります。世界史を学べば、現代の世界情勢を理解しやすくなります。

    世界史を学び直す場合は、近現代史が中心の「高校世界史A」の教科書が役に立ちます。

  • 歴史の出来事について、背景から説明してくれるのでわかりやすい。
    ただ考え方が偏っている気もするので全て鵜呑みにして良いか疑問でしたが、、、

  • トランプ政権が世の中に混乱を巻き起こした2018年に出版された作品。アメリカファーストによる貿易戦争、メキシコとの国境の壁問題。さらには、ナチスの独裁政治がなぜ生まれたかを考える。本作では、増田さんによるドイツとメキシコ国境での現地取材が大変興味深い。

  • 山川の世界史Bより帝国の世史A!~1世界恐慌再び、となるのか2独裁政治はなぜ生まれたのか3「アメリカファースト」は昔から~(1)貿易戦争ではなくて新型ウイルスで大不況が到来した!(2)移民排斥が今も?(3)共和党政権の罪?・・いまいちかな 

  • Q、TPPとは何だったのか?
    A、"お互いに協力し合って、貿易を活発化していこう"という経済連携の流れ。

    太平洋を囲む国々が、
    関税を下げたり
    投資をしやすくしたり
    ビザを取得しやすくする、
    というもの。

  • "高校で学ぶ現代史が実は今に繋がっている"というテーマを軸に、基礎的な現代史の知識から、その出来事が今にどう繋がっているのかが詳しく解説されていてとても面白く、且つ学べる一冊。池上彰氏が解説しているのも分かりやすくて良い。

  • 途中で挫折した。
    おかしい、加藤陽子センセイの本よりずっと簡単なはずなのに、なにが悪いんだ?!?!

    多分なんだけど、歴史じゃないからだと思う。
    勉強し直すつもりで読んだけど、面白いと思えなかったー。もっとゴリゴリに歴史に寄ってくれればいけたかもしれないけど、さらっとしすぎていて、右から左に流れていっちゃうというか眠たくなる。
    歴史なんてつまらないってことで書いてる本なのにつまらないよー!と叫びたくなった。

    なんか、トランプ大統領はホニャララだった。でもそれってどうなの?みたいなでとっとと次の章へいっちゃって、ええそれだけ?!みたいな。

    うーん、読んだタイミングもいけなかったのか。小説読んだあとだったし。。
    時間をおいて再チャレンジしようと思います。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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