本をどう読むか: 幸せになる読書術 (ポプラ新書 き 1-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591162330

作品紹介・あらすじ

読書には、人を救い幸福にする力がある

「本を読むことで間違いなく幸せな人生を送ってこられた」
「読書は何にも代えがたい人生の喜び、楽しみである」

大ベストセラー『嫌われる勇気』の著者が「読書」と「生きること」について考えた初の読書論。

哲学書、小説、外国語の原書からアウトプット法、アドラー心理学まで。「本」との関わり方、「人生」との向き合い方が変わる、著者渾身の書き下ろし。現代の哲学者にしか語れない、人生を幸福にする、本の読み方、選び方。

*章立て
第1章 なぜ本を読むのか
第2章 本との出会い
第3章 本はどう読めばいいのか
第4章 読書の悩み
第5章 本で外国語を学ぶ
第6章 インプットからアウトプットへ

*内容
本を読むために生きているのではない
読書は著者との対話
他者の人生を追体験する
現実を超える
人生を再体験する
読書で起こる共鳴
何度も繰り返し読む本
本は仮面を外す
作家を読み尽くす
意味だけを理解しようとしない
八年かける遅読
翻訳をするように読む
本は同時に何冊も読む
どんな姿勢で読むか
どこで読むか
書斎は読書にふさわしい場所なのか
大切なポイントを見落とさないために
外国語でも、自分の好きな本を読む
原書と翻訳ではどこが違うか
インプット=知識を所有する
線を引くか
書けたことだけが理解できる
文章は書き出してから、書く

*著者プロフィール
岸見一郎 きしみ・いちろう

哲学者。1956年京都府生まれ。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的に執筆・講演活動を行っている。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(ともに共著 ダイヤモンド社)、『アドラー心理学入門』(ベスト新書)、『生きづらさからの脱却』(筑摩選書)、『人生を変える勇気』(中公新書ラクレ)、『幸福の哲学』(講談社現代新書)、『愛とためらいの哲学』(PHP新書)、『成功ではなく、幸福について語ろう』(幻冬舎)、『プラトン ソクラテスの弁明』 (角川選書)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • 本をゆっくり読むことも本の読み方としての一つ。
    ここに自分の考え方との共感を見つけた。
    今の世の中、速読法などが流行っている中でこちらの著書は速読よりも遅読を推奨するような理解だった。
    また私自身も著者の岸見さんと同じく、自分が死ぬまでに何冊の本を読むことができるだろうか?と考えると書いてあり、純粋に嬉しくなった。
    幸せな読書の時間、楽しい読書の時間を大切にしていきましょうという憩いの読書方法を勧めた一冊。

  • 読書術の本は結構いろいろ刊行されていて、小説を読む合間にパラパラと読んでみた中の一冊です。自分とは異なる読書術だとしても、いろんな読み方をする人がいるんだなーと言う感じなんですが、岸見さんが本書で言ってた「たくさんの本を読もうとしないこと。また何かのために本を読むのではなく、本を読むこと自体を楽しむこと」などは共感しました。
    本書の中で1番、わかる!と思ったのが京都大学の文学部の図書館の貼り紙です。「本は元の場所に戻してください。さもなければ永遠に発見されなくなります」ですね。これは書店にも言えることで、検索画面では在庫ありでジャンルも合っているのに、ない!ということがあります。元の場所に近いところなら探せますが、全く違うとこに置かれると永遠まではないですが、次の品出しで誰かに発見されるまでは迷子状態です…。

  • 今後の本選びにとても参考になった。
    読書は著者との対話。
    普段はあまり考えず、読みっぱなしのことが多いので、じっくりと読み進め、考え、何か記録に残したいと思う。
    また本の評価について、その評価と本の価値とは別のものであるということを知っておかないといけない。

  • 最近、俺もちゃんと読書をしようと思って、とにかくたくさん読もう、毎日一冊読むかー!と思ってた矢先にたまたま本屋でこの本に出会った

    速読をせず、じっくりと読むことを推奨していて、まさに今自分がとにかく沢山読もうとしているときにこの本に出会って、そういう意味では今の自分に必要な本だったのかもしれない

    今まで、こういった本や映画などのレビューは書いてこなかったけど、内容を理解するという意味でも今日からちゃんと書いてみようという気になった

  • 読書は著者との対話、て書いてありますよ。
    著者の書いていることを鵜呑みにしなくていいし、本を読むことが反論をするトレーニングになるし、
    相手の立場に身を置くという意味での共感が本を読むときに必要だ、とあります。

    ワタシは現実逃避の為に本を読んでましたが、本にはいろんな楽しみかたがあるのね
    選ぶ本から見直さなあかん気もする。

  • 読書術の本はあまり得るものがない

  • 読書術に関わる本では、沢山の本を読む為の速読法や、内容を忘れないようにする記憶法を薦める本が多いが、この本はそれを否定する。本は楽しむために読むもので、ゆっくり筆者と対話する様に読む。書いてある事を鵜呑みににしないで反論できるくらい自分でも考えることというのは自分の中で共感できた。実践してみたい。

  • タイトルにもなっていますが、第3章「本はどう読めばいいのか」が実用的に参考になることが多かった。昨年から本を多く読み始めた私にとって、読書がさらに楽しくなる後押しをしていただいた1冊です。

  • アドラー心理学の考え方を対話形式で書いた「嫌われる勇気」の著者、岸見一郎の本。先本と同様、読みづらい。わかりにくい。自分の読解力不足と思い、我慢して読み切った。 
    中頃までは、哲学者の本で哲学の話なので、わかりづらいと思っていたが、作者自身の本の読み方を紹介したものと気づいてから、読んで理解出来るようになった。
    我慢して読むのがよくないことが。

  • 著者の考えをそのまま無批判にうけいれ、自分で考えず他の人に伝えるのでは本を読む意味がない、というのが胸に刺さった。
    高校生の時に、日本語で読んでも難解そうな本を英語やドイツ語で読破してたなんて凄いな。私も英語多読、頑張ろう。
    私は電子書籍を買うようになってから、紙の本を持ち歩くことは無くなったけど、著者は電子書籍に加えて紙の本も数冊持ち歩いてるらしい。『アクションリーディング』には平行読書は良くないと書かれていたが、こちらの著者は10冊ぐらい同時に読んでいる。楽しむための読書なら、それでいいよね。

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著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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