(166)本をどう読むか: 幸せになる読書術 (ポプラ新書)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 212
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591162330

作品紹介・あらすじ

読書には、人を救い幸福にする力がある

「本を読むことで間違いなく幸せな人生を送ってこられた」
「読書は何にも代えがたい人生の喜び、楽しみである」

大ベストセラー『嫌われる勇気』の著者が「読書」と「生きること」について考えた初の読書論。

哲学書、小説、外国語の原書からアウトプット法、アドラー心理学まで。「本」との関わり方、「人生」との向き合い方が変わる、著者渾身の書き下ろし。現代の哲学者にしか語れない、人生を幸福にする、本の読み方、選び方。

*章立て
第1章 なぜ本を読むのか
第2章 本との出会い
第3章 本はどう読めばいいのか
第4章 読書の悩み
第5章 本で外国語を学ぶ
第6章 インプットからアウトプットへ

*内容
本を読むために生きているのではない
読書は著者との対話
他者の人生を追体験する
現実を超える
人生を再体験する
読書で起こる共鳴
何度も繰り返し読む本
本は仮面を外す
作家を読み尽くす
意味だけを理解しようとしない
八年かける遅読
翻訳をするように読む
本は同時に何冊も読む
どんな姿勢で読むか
どこで読むか
書斎は読書にふさわしい場所なのか
大切なポイントを見落とさないために
外国語でも、自分の好きな本を読む
原書と翻訳ではどこが違うか
インプット=知識を所有する
線を引くか
書けたことだけが理解できる
文章は書き出してから、書く

*著者プロフィール
岸見一郎 きしみ・いちろう

哲学者。1956年京都府生まれ。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的に執筆・講演活動を行っている。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(ともに共著 ダイヤモンド社)、『アドラー心理学入門』(ベスト新書)、『生きづらさからの脱却』(筑摩選書)、『人生を変える勇気』(中公新書ラクレ)、『幸福の哲学』(講談社現代新書)、『愛とためらいの哲学』(PHP新書)、『成功ではなく、幸福について語ろう』(幻冬舎)、『プラトン ソクラテスの弁明』 (角川選書)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • アルフレッド・アドラー心理学者「嫌われる勇気」の著者で有名な岸見一郎さんがどのように本と向き合っているかが詰められている本です。またこの本では嫌われる勇気のスピンオフも含まれていて面白かったです。

    本との向き合い方について多くのことを学べました。効率的な読み方とは無縁の考え方、人と接する時相手に興味を持たないことには内容を忘れてしまう。本もまたその様に捉えながら著者の考えを読み取り、接することで記憶として残るということ。
    本を読み学べる幸せに感謝すること。また本を読みだした時期の話、岸見一郎さんの幼少期の頃にどう考えて読んでいたかも含まれていて、それを想像させてもらえるほど具体的に書かれていたことも印象的でした。

  • 師から受けたものを師に返すことはできません。同じように、子どもは親から受けたものを親に返すことはできません。

  • 岸見先生の100分de名著を見て、先生の本を読んでみようと思い買ったのがこの本
    嫌われる勇気の方がメジャーなのにね
    易しい言葉で先生の経験が語られる、なんかしみた…

  • 『読まずにすませる読書術 京大・鎌田流「超」理系的技法』と同時に借りて読んでみたけど、同じようなことが述べられていた。この二冊、出版された時期も数か月しか違わず、紹介されている本や作家もシンクロしていて驚きでした。
    どちらの本も気になった部分は読書ノートにメモしました。
    あと気になったのが【アウトラインプロセッサ】という文章作成用のソフトかな。

  • 読了。アドラー心理学の先生の本である。良かった。

  • 現在の潮流の本の読み方とはかなり異なる読み方の勧め。

    書籍が「誠実」に作られ、学問が「効率」とは違うレイヤーに存在していた時代の話を聞いてるようで、羨ましく、そしてツラくもなった。日本はさまざまな意味で貧しくなってしまったのかもなあ、と…

    ——

    ・p.43
    時にはあえて自分の生き方を肯定しそうもない、共感したり賛成できないような人が書いた本を読むと多くのことが学べます。

    ・p.44
    あまり安直に答えを出すような人の本も避ける方がいいかもしれません、自分の生き方を吟味するには、こんな人生を生きなさいと安直に教えてくれる本を読んではいけないのです。

    ・p.164
    結論だけを理解してもあまり意味がありません。長い話は短い話にしなかった必然性があったはずなのです。本を書くには膨大な時間がかかります。それほど長い時間をかけて書かれた本を速読してみたところであまり意味がありません。歩いてこそ見える景色があります。過程を楽しまなければ読書は意味がありません。

    ★p.165
    キム・ヨンス「翻訳はもっとも深層的な読書である」文章の中へ常になぜこんな行動をするのか、なぜこんなことを描写するのか、という「問い」を常に投げかけなければいけません。読み方の密度が違います。完全に理解できていなければ駄目何です。

    最初は無理だと投げ出したくなります。それでも、何年も著者と向かい合っていると少しづつわかってきます。物言わぬ著者との対話もします。

    「反復して問いを投げかけて見れば、ある悟りを得られます。そのような仕方で隠れた意味がわかるようになります」

    翻訳でなくてもこのような読み方をするのでなければ、著者の意図は全く読み取れていないことになります。

    p.168
    音読するということは、ゆっくり読むということです。

    p.174
    著者が何をいっているのかを知るためだけではなく、自分で考えるために本を読む。ページの片隅に書き留める。

    p.195
    木を見て森を見ずにならないためには、まず「著者はこの本で何が言いたいのか」を理解する。そのためにはあとがき・前書きを読むのが有効。それで大まかに主張の検討をつけてから読むと独りよがりの読書になりにくい。

    その上で、梅棹忠夫のいうところの「批判的読書(著者の意見を鵜呑みにせず、本当にそうなのかと考えながら読む)」のも大事。

    ★p.213
    アドラーの「不完全である勇気」
    大人になって語学を学ぶことは、自分の不完全さに向き合う良いきっかけになり得る。

    自分が不完全であることを受け入れられれば「理想からの減点法」ではなく「ゼロからの加点法」で見ることができる。自分の価値を「何かができる」ことに見いだすこともなくなる。

    ・p.231
    知識の所持と所有。所持しなくとも所有できれば良い。インプットとは知識を「所有」することだと捉えるのが良い。

    ・p.238
    書けたことだけが理解できている。本を読むだけでなく書いてみれば、どれだけ理解できているかがわかる。書くことによって、本を読む姿勢が変わってくる。能動的な理解だけでなく、著者の考えを検証したり、触発されて自分で考えてみるようになる。

    自分で考えられるようになるには、読むことよりも書くことが必要になってきます。書いたものがうまくまとまるかは分からないが、2時間しっかりと考えて書くことは思考を鍛えることになります。

    p.243
    アウトプットとして書くときはアウトラインから並べ替えて組み立てると良い。(京大カード方式も近い手法)

  • 読書術に関する啓発書というより、読書に関する思い出をつづったエッセイ。外国語に関することにふーんそうなのかと思ったぐらいで、特筆すべき知見は得られなかった。

  • 20190519 思いついて買うだけかってしまった本に読まないといけないというプレッシャーをかけられていた。楽しんで読めれば良いという点には共感した。結局読むべき本は読むことになっているように経験から思った。

  • 比較的わかりやすい言葉で、筆者の考えが述べられている。

  • 今まで、本をどう読むかということを考えてこなかったが、この本を読んで、読書の楽しみ方が増えた気がする。
    特に、著者と対話するというのが面白い。

    何かしらの迷いがあって、解決策や選択肢を求めて自己啓発本に頼る時によくあるが、

    同じ話題でも、著者によってアプローチも結論も全く違うと感じることがある。
    たいていの著者が、信念を持って言い切ってしまうところは同じだが…。

    一体、どっちが正しいんだ、とかえって混乱してしまい、結局考えることを辞めてしまうこともある。

    書いてあることを全部鵜呑みにせず、自分に照らし合わせて著者と対話することで、自分の考えに近い選択をすることができるのではないかと思う。

    自分の人生に引きつけて読むことで、自分をよく知ることができたり、凝り固まった先入観からタイミングよく解放されたりすることもある。

    言われてみれば確かに、わたしにとって、読書は幸せにつながっていると思う。

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著者プロフィール

1956年、京都府生まれ。哲学者。日本アドラー心理学会認定カウンセラー。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門はギリシア哲学、アドラー心理学。主な著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(以上、古賀史健氏と共著、ダイヤモンド社)、『老いる勇気』(PHP研究所)、『プラトン ソクラテスの弁明』(KADOKAWA)、『幸福の哲学』(講談社)、『よく生きるために働くということ』(KKベストセラーズ)など多数。

「2019年 『「今、ここ」にある幸福』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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