([お]15-3)あずかりやさん 彼女の青い鳥 (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社
3.97
  • (11)
  • (14)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 160
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591162668

作品紹介・あらすじ

一日百円で何でも預かります。東京の下町でひっそりと営業する「あずかりや」。13年前に封筒を預けた老女の真実、鳴かず飛ばずの中年作家はなぜか渾身の一作を預けようとし、
半年分の料金を払って手紙を預けた少女と店主が交わした約束とは……。ベストセラー待
望の第三弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • *一日百円で何でも預かります。東京の下町でひっそりと営業する「あずかりや」。13年前に封筒を預けた老女の真実、鳴かず飛ばずの中年作家はなぜか渾身の一作を預けようとし、半年分の料金を払って手紙を預けた少女と店主が交わした約束とは……。ベストセラー待望の第三弾*

    相変わらずの、ゆったりと優しい世界。
    ただ…前2作と比べると、やや勢いと奥行きのなさを感じてしまい、物足りない読後感。シリーズものあるあるとは言え、ちょっと寂しい。

  • ノミ視点に驚き(笑)ノミに対して切ない気持ちになるなんて、一生ないと思ってた。
    そして、家にも長らく時を刻み続けてる振り子時計がいる。大切にしていこう。

  • あずかりやさんシリーズの3作目
    2作目ほどではないけど、今回もまたいいなぁ

    あずかりやさんという商売は人の「時間」を預かる仕事なんだね
    あと、人の想いとか気持ちも預かっているんだろうね

    ままごとのようにぬいぐるみを預かるのはそんな感じ

    スーパーボール、原稿、病気の子の手紙、それぞれ預けるのは人の想いなんだなぁ

    だめだ、この本はとても良いものなのに、どこが良いのか記録しようとしても具体的に説明できない

    これは、まだまだ続くってことでよいのかな
    久しぶりに自分で選んだ本で大当たりを引いたと思う

  • 悪くはないのだけど、あずかりやさんにあるモノたちの一人称はそろそろネタ切れか。

  • 重苦しい本を読んだ後はほっこり系を、という事でこの本。
    やっぱり好きだなあ。でも決して“癒し”に偏ったものではなく、各章毎に視点となる人、動物、物に纏わる悲しく切ない物語だ。
    生きていれば、または心があれば誰しも(動物だろうが物だろうが)多かれ少なかれ経験する悲哀を、あずかりやさんとの関わりの中で癒され励まされ勇気をもらい気持ちを切り替えて一歩前に出てみる、そんな話だ。そして読み終えた時にはじんわりと心が温かい気持ちで満たされる。
    それにしても今回最初の主役はまさかの“ノ●”、流石に衝撃でした!笑

  • 『桐島くんの青春』に続いて、こちらも読了。
    独立した短編かと思いきや、緩やかにつながっていって、驚かされる。
    特に、「スーパーボール」「青い鳥」から、「かちかちかっちゃん」「彼女の犯行」へ至る流れは見事としか言いようがない。

    「スーパーボール」では、語りの面白さを(ちょっとあざといくらい)見せつける。
    老姉妹の物語が、語り手自身の記憶障害や、過去に預けておいた手紙などによって、スリリングに展開する。

    それにしても、この作者さんは、芥川龍之介が好きなのかなあ、と思わされる。
    前巻の「あくりゅう」のところでも出てきた芥川。
    今回は、「かちかちかっちゃん」で、鳴かず飛ばずのミステリー作家、里田の口から彼のことが語られる。
    芥川が自己否定するかのように、晩年筋を否定したことを、残念がっている。
    そこがちょっと面白い。
    作家を含め、クロートさんたちはむしろ晩年の前衛的な作風を評価する向きが多い気がするから。
    ストーリーテラーとして、大山さんの矜持がにじみ出ている…というのは、深読みのし過ぎか?

  • あずかりやさんの存在・・・人とものの余白
    必要な存在

  •  シリーズ物らしいが、私はこれが初読である。ものをあずかる仕事を営む盲人の店主は、実はものではなく心もあずかり癒やしていく。とにかく仕掛けが巧みで引き込まれる展開だ。
     店主は店から出ることはなく、物語はそこに訪れる客たちの話のオムニバスとして展開する。しかし個々独立しているのではなくそれぞれに因果関係がある。語り手は虫であったり鳥であったり、時計であったり紙であったり変幻自在だ。これも面白い。童話的な雰囲気をたたえながらも、人情に切り込んでいくのもこの作家の得意とするところなのだろう。
     作品の世界がはっきりと伝わってくるので安心して読み続けられる。文庫にして書き下ろしというのも面白い試みだ。

  • 安定の1冊。蚤の一人称は個人的には初めて読んだかも。

  • うーん、もうちょっとマンネリ化してきたかぁ。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大山淳子(おおやま・じゅんこ)
京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、TBS・講談社第3回ドラマ原作大賞を受賞。受賞作は『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』と改題されて書籍化、TBSでドラマ化された。
著書に「猫弁」シリーズ、「光二郎分解日記」シリーズ、「あずかりやさん」シリーズ、『雪猫』、『イーヨくんの結婚生活』、『猫は抱くもの』、『牛姫の嫁入り』、『原之内菊子の憂鬱なインタビュー』などがある。
(2018年5月10日)

大山淳子の作品

([お]15-3)あずかりやさん 彼女の青い鳥 (ポプラ文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする