夜が暗いとはかぎらない

  • ポプラ社
3.65
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591162743

作品紹介・あらすじ

奇跡が起きなくても、人生は続いていくから。
『大人は泣かないと思っていた』で話題沸騰の著者が贈る感動作!

大阪市近郊にある暁町。閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきんが突然失踪した。かと思いきや、町のあちこちに出没し、人助けをしているという。いったいなぜ――? さまざまな葛藤を抱えながら今日も頑張る人たちに寄りそう、心にやさしい明かりをともす13の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 人生のどの場面でも主役ばかりという人はいません。長い人生、ならせばなだらかな大地のようなものだとも思います。ある場面で主役を務めれば、違う場面では主役をサポートする側に回る。自分のことは見えなくても人のことは他人だからこそよく見える。自分が経験してきた失敗、過ち、そこからくる悲しみを知っているからこそ、他人には自分と同じ過ちを繰り返させぬよう励まし、応援したくなる気持ちも湧き上がる。その一方で『自分の翅で飛び立った空から見下ろす景色はきっと美しい』そう、その景色を見たいという気持ちもよくわかる。

    黄昏色の感じられる街で長年親しまれてきた『あかつきマーケット』、閉店を前にマスコット・あかつきんが失踪し、街の人々の生活のあの場面、この場面に出没するという設定。この作品では、まさしくそんな街に暮らす色んな人々の人生が思いがけないことで交錯し伏線のように繋がって行く様が丁寧に描かれていきます。やや薄暗い色調で描かれる人々、街並み。老若男女、色んな価値観、幅広い考え方の人々が登場する分、この人の気持ちわかる、この人誰かに似てる、こういうことってあるよねと自らの人生に重ね合わせてしまいます。

    『たくさんの人がここで生きているんだと知った。多くの人が見えない着ぐるみを着て生きているのかもしれない。弱さやあさましい気持ちや泣きごとや嫉妬を内側に隠して、他人には笑顔を見せている。』そう、数多くの登場人物が、角度を変えながら色んな形で登場、再登場する度にぼんやりしていた世界がどんどん色濃くなってはっきりと見えていきます。どこにでもあるような街の光景が輝いて見えていきます。だからこそ最終章で描かれる登場人物大団円の瞬間がたまらなく愛おしく感じられました。

    全編に渡って散りばめられた寺地さんのハッとするような言葉の数々がメモし切れないほどに次から次へと登場するなんとも贅沢な時間を過ごさせていただいたこの作品。駆け足で駆け抜けるのばもったいない、登場する人物一人ひとりの生き様、もがきながらも前を向くそんな人たちの声に耳を傾けながら一緒に歩きたい。「大人は泣かないと思っていた」と双璧に感じた寺地さんの絶品でした。

    読書中、そして読後のじわっとわきあがってくる幸せ、とても素晴らしい作品でした。

  • 寺地さんの本、すでに4冊目。特徴的なのは静かな内容ながら、相手と自分の関係性、自分の考えが通らない、何故相手はそう考えるのか、などの激しい心の葛藤が「見物」なのだろう。人それぞれ葛藤を持ちながら生きていく。子どもも大人も。その中で相手と妥協し折り合いをつけていく。しかし、その相手に「こころ」を感じることができれば納得できるが、それを感じない時「葛藤」を起こすのだと思う。登場人物が若干分かり辛かった印象は否めないが、時々インパクトがある「あかつきマーケットのゆるキャラ・あかつきん」が明かりを灯してくれた。④

  • 暁町で暮らす人々の群像劇。
    ◆目次
    1.朝が明るいとはかぎらない
    ・リヴァプール、夜明けまえ
    ・蝶を放つ
    ・けむり
    ・赤い魚逃げた
    ・声の色
    ・ひなぎく
    ・滅した王国
    ・はこぶね
    2.昼の月
    ・グラニュー糖はきらきらひかる
    ・青いハワイ
    ・バビルサの船出
    ・生きる私たちのためのスープ
    3.夜が暗いとはかぎらない

    ◆あらすじ
    職場の上司からの陰湿ないじめにあい、対人恐怖ぎみの息子と、そんな息子を心配する母。
    子供の成長のスピードに不安を覚える主婦、それを見守る義母。
    過去の友人関係で心に負った傷を引きずる女性。
    母親の愛情が偏る姉妹、それぞれの苦悩。
    友人の自殺を止められなかった男性…。

    結婚生活、子育て、友人関係、職場の対人関係…
    いろいろな柵に疲れ、傷ついた人々のストーリーに、ちらりと映り込む、マスコットキャラクターあかつきんが何ともいえない癒しと励ましを与えてくれる。

    ◆感想
    (特に好きだった章とフレーズ)
    ・蝶を放つ(同僚)
    p56
    「遠くへでも、どこへでも、ひとりでも、好きなところに飛んでいけますようにっていうおまじない」
    葉山さんがこわごわと翅を動かし、ふわりと空に浮く姿を想像してみた。鱗粉がきらきと、足元に零れ落ちる。遠くに行きたい葉山さん。でも「誰かと」である必要は、ないんじゃないのか。
    ひとりで飛ぶのは、怖いかもしれない。 風に乗るのは、きっと心細いだろう。 空の大きさに身体が竦むかもしれない。けれども自分の翅で飛び立った空から見下ろす景色はきっと美しい。

    ・滅した王国(旧友)
    p164
    同じ色で塗れない。
    あの時はなにも言い返すことができなかったけれども、今ならきっと、「そうだよ」と答える。だって人間は、タイプ別に色を塗り分けられるような単純なものじゃないから。
    一色で塗りつぶせるような単純な人間なんかいない。 澄んだ色、濁った色、やさしい色、きっぱりとした色。 あらゆる色が、ひとりの人間のなかに存在しているのだ。
    「この人はこういう人」と簡単に色分けできると思いこんでいた私たちは世間知らずで、傲慢だった。 王国が消滅したのは、あたりまえのことだった。

    ・はこぶね(叔母と姪※千ちゃんとみれ)
    p190
    「そう。 みれの未来も、心も身体も時間も全部、自分のもの。他人の期待に応えるために生まれてきたわけやない。他人に渡したらあかん」
    「いい子」になんてならなくていいんじゃよ。またおじいちゃんが降りてきてしまったらしい千ちゃんの手を、ぎゅっと握る。
    「わたしの人生はわたしのもの。胸をはってみれがそう言えるんやったら、もうそれだけでじゅうぶん。それ以外のことはたぶんあとからついてくるから、だいじょうぶ」

    ・グラニュー糖はきらきらひかる(嫁姑)
    p215
    すごろくに似ている、と思っていた。この世に生まれ出たら最後、さいころをふり続けて前に進まなくてはならない。だけど、このすごろくにはあがりがない。いつまでも、いつまでも、誰かになにかを言われ続けることには、終わりがない。みんな、際限なくいろんなことを言う。悪気なく。そう。悪気はないのだ、みんな。

    ・バビルサの船出(孫と祖父)
    p263
    ばあちゃんが死んだ時、じいちゃんはぜんぜん泣かなかった。生きとるあいだに、じゅうぶん大事にした。そんなふうに言った。生きているあいだに誰かをじゅうぶん大事にしたと、だから別れはつらくないと、そんなふうに言える人はすくないと思う。そこまでの覚悟を持って誰かに接している人なんて、めったにいないんじゃないか。

    ・生きる私たちのためのスープ
    p276
    夜中に何度も目を覚ます夫は、孤独だろうか。私を起こさないように気を遣っているのか、こっそり寝室を出ていくこともある。一度「眠れない?」と声をかけたら異様に恐縮して何度も謝ってきたので、それ以後は気づかないふりをしていた。
    のんきな妻、という役をやっている。わりと、必死で。必死であることに気づかれまいと、また必死で。

    群像劇なのでスラスラ読める上に、ハートフルな読後感を味わえる素敵な作品。おすすめです。

  • 大阪近郊に位置する暁町にある「あかつきマーケット」が物語の舞台…様々な店舗が軒を連ねて営業していたが、時代の波に飲み込まれる形で閉店することとなる…。「あかつきマーケット」のマスコット的存在の「あかつきん」はイベント途中に失踪(!?)するも、その後町の至る所に出没し困った人を助けていた…さらに「あかつきん」のしっぽをお守りにする人も多数現れたが…。

    「あかつきん」だけにしぼったストーリーかと思いきや、実際は「あかつきマーケット」で働く人々やその近隣に住む住民やその家族など、様々な年代の人たちが主人公となる短編集でしたね…。日々の生活の中でどんな人とつながり、どんなことを思い、今後どう生きていくか…を描いているものでした。色んな感情に左右されながらも、生活の中で人と関わることでホッとする、感謝し思いやる心をもてる、張りつめていた心を休ませることができる…そんな日があれば、明日もまた頑張れるっ!

    「グラニュー糖はきらきらひかる」が、特に好きです!頑張っていると甘いもの、すっごく欲するとき、ありますよね!!自分からもう甘いものでも摂らないとやってらんないわ~じゃなくて、それを家族にすすめてもらえると認めてもらえた感ありますよね(^^)

    読み終えて、表紙の「あかつきん」を改めてみると、なんとも愛おしい気持ちになりました(#^^#)

  • 大阪の暁町を舞台にした短編連作集。
    ままならない日常が13の物語となっており、なんとなく自分や、知人と似ているなと当てはめながら読んだ。
    自転車やのおじさんの生き方が、さらっと格好よくていいなと思った。

  • 妙ちくりんなキャラクターの表紙が目を引く本書。

    大阪某所にある〈暁町〉を舞台にした、リレー形式の群像劇、13話が収録されております。

    暁町にある市場・〈あかつきマーケット〉のマスコット・「あかつきん」の失踪を皮切りに、その界隈の人々が悩みや葛藤を抱えながらも、“それでも生きていく”様が描かれております。
    寺地さんは心の機微の描写がお上手なので、登場人物達のモヤモヤが実にリアルに伝わってくるんですよね。
    なので、読んでいてちょっと心がヒリつくような部分もありましたが、それでも、
    “皆、何かしら事情を抱えながらも日々をおくっているのだな・・”
    と、出てくる人々が愛おしく思えてきます。
    それぞれの物語のリンク具合も絶妙で、“次は誰が出てくるのかな?”という群像劇ならではの楽しみもあり、ちょいちょい出没する“あかつきん”も、滑稽なんだけど妙に可愛くて、ラストの“中の人”の話もじんわりきます。

    個人的には「グラニュー糖はきらきらひかる」と「バビルサの船出」が好きでした。
    颯真くん、優しい子・・。
    〈トキワサイクル〉のおじいちゃんも、味のあるキャラで“なんか良くて(by恵吾)”。特におじいちゃんの、
    「・・今までの人生でかかわった人ぜんぶが、自分の一部だ」
    という台詞は心に刺さるものがありました。
    全体的に展開は地味ですし、ドラマチックな奇跡などは起きないのですが、じんわり胸に染み入る作品でした。

    そんな訳で(?)読み終わった後、“あかつきん”グッズが欲しくなった私です~。

  • ★4.5

    奇跡が起きなくても、人生は続いていくから。

    大阪市近郊にある暁町。
    閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきんが突然失踪した。
    かと思いきや、町のあちこちに出没し、人助けをしているという。
    いったいなぜ――?


    「あかつきマーケット」を中心にマスコットの「あかさきくん」や
    マーケットで働く人々やその周りにいる家族・恋人・友人…の、
    13篇からなる連作短編集。

    あかつきマーケットの周辺で暮らす普通の人々、
    子供から老人までの何気ない日常を切り取って、
    一人一人の哀しみや悩みや葛藤・怒り・喜び…色んな感情を
    丁寧に丁寧に描かれていた。
    色んな感情が溢れていた。
    寺地さんはどうしてこんなに人の思い…悩みや苦しみを抱えた人々の
    繊細な心理を描くのが上手いんだろう。
    優しいんだろう…。温かいんだろう…。
    色んな思い出が甦り、想いが溢れ
    何度も何度も涙が零れて仕方がなかった。
    文中にあるのですが、子供に悩みがないなんて言う人は、
    子供の頃を忘れている人だ。という一文。
    私も忘れていた人だった。
    子供の頃、些細な事だか色んな事に悩んだり傷ついたりしてた。
    祖母の事も思い出した…あんなにも愛されていたんだ…。

    登場人物達は、過去の私であったり現在の私だった。
    これから私かもしれない。
    どのお話を読んでも、心に刺さったし、
    心に染入る言葉の数々がありました。

    多くの人が見えない着ぐるみを着て生きているのかもしれない。
    弱さやあさましい気持ちや泣き言や嫉妬を内側に隠して、
    他人には笑顔を見せてる。
    心のバランスが崩れた事がない人なんている?

    沢山泣きましたが、心がじんわり温かくなり
    元気を貰えました。
    明るい日もあれば暗い日もある。
    奇跡は起きなくても一日一日を大切に生きていこう。
    頑張ろうって思えました。

  • 知らない作家さんだったのですが、ブクログでのレビューに惹かれて読んでみました。

    よかった。凄くよかったです。
    小説には「面白かった」と言いたいものと「よかった」と言いたいものとがあると思いますが、これは本当に凄くよかったです。
    子育てと夫の無理解に悩むお母さんも、自分に自信を無くした人も、大切な人をなくした人も、繰り返す朝と夜をなんとか凌いで、生きていく。
    小さくも大きくもない街で生きる色んな人のお話、どれも心に刺さって、何度も泣きそうになりました。

    木皿泉さんの『さざなみの夜』という小説が、今、私の一番好きな小説なのですが、『バビルサの船出』は、それと少し味わいが似ていました。

    『グラニュー糖はきらきらひかる』に出てくる〈すごろく〉の話は、私も以前から考えていたことで、本当に女の人生は、どんな選択をしてもなんやかんやジャッジされてしまうんだなとうんざりしていたのです。

    『はこぶね』の千ちゃんが一番好きです。
    「自分にとってどういうのが素晴らしい人生か、その判断を他人に委ねたらあかんねん」というセリフは、全ての若い人に誰かが言ってあげて欲しい。

    好きなフレーズがたくさんあって、これも図書館で借りた本ですが、購入決定です。

    • 旅する本好きさん
      こんにちは!
      寺地はるなさんいいですよね!
      僕は「わたしの良い子」という本を読んで、知りました。
      この本は、書店でもチラチラ見かけましたが、...
      こんにちは!
      寺地はるなさんいいですよね!
      僕は「わたしの良い子」という本を読んで、知りました。
      この本は、書店でもチラチラ見かけましたが、感想を読んで気になったので、買ってみようと思います!
      2020/03/14
    • かおりさん
      〉旅する本好きさん
      寺地はるなさん、この一冊でファンになりました。「わたしいい子」も読んでみます!
      コメントありがとうございます
      〉旅する本好きさん
      寺地はるなさん、この一冊でファンになりました。「わたしいい子」も読んでみます!
      コメントありがとうございます
      2020/03/15
  • 「朝が明るいとは限らない。どんなことがあっても、時間がめぐれば朝はかならずやって来てしまう。ままならぬ思いや不安を抱えて迎える朝はたくさんある。生きていれば、いくたびも」
    やることなすこと何故か空回りしてしまう、ままならない日常を送る人達は世の中にごまんといる。
    そんな、朝が来ることを恐れて夜を安らかに過ごせない人達の背中を、そっと優しく押してくれる言葉が沢山綴られている連作短編集。

    一般的には朝は明るく夜は暗い、と言われる。
    けれど朝が明るいとは限らない、とその日その日をなんとか乗り切ろうと奮闘する人達よ。
    そんなに思い詰めないで。
    肩の力を抜いて。
    大丈夫、頑張り過ぎないで。

    明るい暗いは関係ない。
    朝が来て夜が来る、ただそれだけのことなのだから。
    不安に駆られた人達の気持ちを受け止めそっと励ましてくれる、そんな優しさの連鎖が読んでいて心地好かった。

    困っている人を助けてくれる、しっぽを掴むと幸せになれる、と噂の「あかつきマーケット」のゆるキャラ「あかつきん」。
    私も「あかつきん」のしっぽを掴みに行きたい。

  • フォローしてる方のレビューを読んで、読みたいと思っていた本。初めての作家さん。

    どなたかもレビューに書かれていたけれど、表紙の印象から受けるようなほのぼのとしたお話ではなかった。

    表紙に描かれている「あかつきん」は、閉店が決まっている暁マーケット(戦後の闇市から続く小さな商店が集まった市場)のゆるキャラ。
    ある日、あかつきんがマーケットから失踪してしまうのだが、その後町のあちこちで目撃され、町の住人がその様子をSNSに上げる。「あかつきん」には何か意図があるのだろうか…?

    どこにでもあるような町に住む人々の心模様が、丁寧に描かれている。前章の主人公が次章にもチラリと出てくるリレー形式の短編集。そして、必ずどこかに「あかつきん」も登場する。
    終盤に近づいて、「あ、この名前、前の方に出てきた!だれだっけ?」みたいな感じでページを行ったり来たりして、見つけてスッキリ!てなことも楽しめた。
    それだけ入り組んだ構成を、作者は考えられているんだなぁ…と驚嘆。

    どんなに幸せそうに見える人、恵まれて見える人にも心の中に重石のようなモノはある。その大きさ重さは、人それぞれ、重石で抑えているモノも人それぞれだと思うけれど。
    格差が広がる世界で、人は他の人の重石には目がいかない。自分の重石ばかりが気になって人を羨み、人を軽んじ…大人の世界がそんなだからスクールカーストもうまれるのだろうな…などと考えてしまった。どうも考えが学校に行き着いてしまうこの頃である。

    どなたかも書いていたが、私も「グラニュー糖はキラキラひかる」がとても心に響いた。2019.12.27

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著者プロフィール

1977年佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。『今日のハチミツ、あしたの私』が勝木書店グループ「KaBoSコレクション2020」金賞を受賞、2021年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞。『彼女が天使でなくなる日』『大人は泣かないと思っていた』『カレーの時間』『ガラスの海を渡る舟』『川のほとりに立つ者は』『こまどりたちが歌うなら』『いつか月夜』『雫』など著書多数。

「2025年 『そういえば最近、』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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