リアルプリンセス (ポプラ文庫 ん 1-13)

  • ポプラ社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591162767

感想・レビュー・書評

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  • お姫様の宝石のような美しい話ではなく、「リアル」プリンセスとして生々しい残酷さがどの話でもそれぞれの手腕を発揮して満足感のあるストーリーをつくりあげていて面白かった。

  • 「頭に鍋、心に絶望」。これ好きすぎた。
    事情は全く笑い事じゃないんだけれど、この全ての不幸を笑いへと変えてしまう術さえあれば、絶望さえ希望に変えてくれる気がするんだ。
    人は抱えているものがあるからこそ、他人の痛みにも気付ける。繊細過ぎるほど見え過ぎてしまい苦しくなってしまうが、それにまた気が付き支えてくれる人の存在が、自分のこれまでを正しいと証明してくれている。いつか己の滑稽さを胸を張って、これが私の生き様だと話したい。
    リアルプリンセスの始まりがこの物語で、読み手に確かなパワーを与えてくれ、私の中では一番好きなお話でもありました。

    私の好きなプリンセス達は、必ずしもハッピーエンドになるとは限りません。悲しい別れもあります。でも彼女達に共通していることは、ガラスの靴が脱げようとも、裸足で傷だらけになりながらも、なりふり構わず駆けていく気持ちの強さを持ち続けていることでしょうか。
    強さは美しい。白馬もかぼちゃの馬車も、もう必要ない。この足で歩いていくの。

  • 皆んながプリンセスなのだ❣️

  • まず表紙が可愛らしくて惹かれました。
    一目惚れですが、どの作品も違った色があって面白かったです。
    加藤千恵先生の作品は幾つか拝見したことあったのですが、他の先生は恥ずかしながら全く知らなかったので、これから読んでみたいと思いました。

  • 短編で読みやすかった。
    でも、あまり記憶に残らなかった‥

  • 特に印象に残った物語がラプンツェルと夢のあとでした。
    ラプンツェルは、初めて片思いした人に裏切られ、あそこまで復讐する必要性はないだろうと思ってしまいましたが、それほど彼女にとっては悔しくて、何もかもが信じられなくなってしまい人を利用してしまうことを覚えてしまった最後が非常に切なかった。序盤はすごくドキドキしたんだけど、美容師の男が恐ろしい。。笑
    夢のあとは、夢から覚めたあとがハッピーエンドで、色々失ったけれど1番失いたくないものは守れて、、、。
    最後は本当に泣けます。彼女の準備への執着心がこの結末を招くことができたのでしょうね…!

  • ラプンツェルと最後の夢のあとがとても好きだなぁ。
    どっちも終わり方がたまらなく好き。十二人の女も優しいお話だった。

著者プロフィール

1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『わたしの良い子』、『大人は泣かないと思っていた』、『正しい愛と理想の息子』、『夜が暗いとはかぎらない』、『架空の犬と嘘をつく猫』などがある。

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