(P[お]4-1)千年桜の奇跡を、きみに: 神様の棲む咲久良町 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 32
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591162774

作品紹介・あらすじ

時を越えて
きみの幸せを願う――。

神様が棲む加護地――咲久良町では、千年前に山神様に歌をささげて以来、一年中、町の桜が花を咲かせていた。しかし今、ずっと花が咲くのは山の上にあるご神木、千年桜だけで、町からはかつての活気が薄れていた。かつて山神様と約束を交わした咲久耶姫の子孫である咲は喫茶店で働いているが、あるときそこへワケアリの青年・ヨリがやってきて……。時を越えた約束が優しく温かな感動を生む、「ピュアフル小説大賞」金賞受賞作!

■著者
沖田円(おきた・えん)
2012年、『一瞬の永遠をキミと』で作家デビュー。代表作に『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』『すべての幸福をその手のひらに』(全てスターツ出版)がある。本作は2018年に開催された「ピュアフル小説大賞」にて金賞を受賞した。

感想・レビュー・書評

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  • 「咲」
    いつ見ても満開の桜。
    一年の間の少しの期間しか見れないからこそ花見など楽しみになるのではと思うが、年中満開でも神様の力と思えば楽しみというよりか有難味がありそうだな。

    「ヒバリ」
    自分が輝く場所は。
    人により考え方は様々だが、彼女の妹からしてみればずっと憧れの場に立っていた自慢の姉が突然変わってしま別の世界に行ってしまったのが寂しかったのかもしれないな。

    「桐人と小鞠」
    大切な物を隠した理由。
    彼女程賢い子が、父親が大切にしている母親の形見を理由も無く隠したりするはずなんてないもんなと思うと同時に彼女も一人で悲しみを抱えてたと思うと切なくなるな。

    「咲久耶」
    奇跡の歌声で咲き乱れた桜。
    神様を怒らせたから生贄を差し出すというのは人の勝手な都合であり神様が望んでいない限り、それは人間のエゴであり無意味な殺生が行われるだけなのかもしれないな。

    「ヨリ」
    彼がこの町にきたのは。
    ある意味ここまで辺鄙な土地に態々尋ねてくるなど、誰かから話を聞いたりしていない限り難しい事だろうからいずれ誰かに気付かれはしただろうな。

    「葵和子」
    家出した彼女が起こした奇跡。
    祭り事で皆が楽しむ物だと思っていた矢先に目に入った人々の顔が浮かない表情だったら、誰でもこの状況はおかしいと思い少しでも笑顔にしたいと思うのでは。

    「咲」
    彼の歌声が再び街を。
    いくら神が宿った木であろうと自然災害には勝てるわけないのだなと思ったが、木だけでなく他にも根を張り巡らせているのであれば町が途絶えない限り彼女は安泰だろうな。

  • オチは序盤で見当はつく。期待は裏切らない。でも、悪くはなかった。

  • 物語の舞台は秋だけれど、我が家の前の桜が満開の今日という日に読めてとても幸せ。

    円さんらしい、とても素敵な物語でした。

    そうだよ。できないことは、無理してやらなくなっていいし、嫌な場所からは逃げたっていい。

    誰でも受け入れてくれるこの町にわたしもふらりと立ち寄ってみたいです。
    咲のいれたコーヒーを飲んで、おじいちゃんのナポリタンを食べてみたい。ヒバリさんに素敵なスカートを仕立ててもらいたいなぁ。

    なにもなくても立ち寄ると、ヨリは言っていました。
    ヨリくん、そういう場所を、人は居場所と呼ぶのですよ。

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著者プロフィール

沖田円(おきた えん)
愛知県安城市出身・在住。代表作に『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』。『神様の願いごと』は安城市を舞台としており、同作は安城七夕まつりの公式ポスターに起用される。『きみに届け。はじまりの歌』は、同作内の作中詩を「緑黄色社会」とコラボレーションし、楽曲化された。

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