プラスチック惑星・地球 (シリーズ・自然 いのち ひと 20)

  • ポプラ社 (2019年5月27日発売)
4.27
  • (7)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (71ページ) / ISBN・EAN: 9784591162859

作品紹介・あらすじ

レジ袋、ストロー、食品トレーetc.さまざまな生活用品に広く使われているプラスチック。今や私たちの生活に欠かせません。これらは世界で大量に生産され続けており、同時に大量に廃棄されています。なおかつプラスチックの生産量・廃棄量は年々増えつづけています。とくに近年注目されているのはマイクロプラスチックの問題。マイクロプラスチックとは、海流に漂うなかで微粒子化したプラスチックのことで、食物連鎖の過程であらゆる動物の体内に蓄積されます。最終的には人間の体内に残るわけですが、それが人体にどれほどの悪影響を及ぼすかはわかっていません。私たち人類は、自らの消費活動によって出したプラスチックごみを食べているのです。もちろんほかの野生動物たちも。
本書は、この問題を取りあげ、読者とともに未来のあるべきすがたを考えます。その手段として、ある島に生息するカニクイザルの親子に注目しました。彼らの生活視点で地球を見ると、いかにして海洋プラスチック汚染が進行していくのかが見えてきます。海洋プラスチックごみの多くは、陸地に捨てられたプラスチックごみが川を下って海に出るというルートをたどりますが、そのルートがそのままカニクイザルの生活行動と一致するのです。カニクイザルがおりなす自然の営みの中に存在する大量のプラスチックごみ。その強烈な違和感と不快感を、藤原幸一さんの写真が強く訴えかけてきます。私たちが今、地球のため、動物たちのため、そして自分たちのためにできることとは何なのかを考えさせられる一冊です。

みんなの感想まとめ

プラスチック問題の深刻さと、それが私たちの生活や生態系に与える影響を考えさせる一冊です。美しい写真とわかりやすい文章で、プラスチックが生物にどのように蓄積され、最終的には人間に戻ってくる過程が描かれて...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この世にはこんなにも多くのプラスチックが
    溢れかえっているのか…。過去に奈良の鹿が
    ビニール袋を食べて何頭も死んでしまった
    というニュースを観て衝撃的だったが、
    この写真絵本を読んで、さらに危機感を覚えた。

    人間が作り出したプラスチックは、
    次第に小さくなってマイクロプラスチックとなり、
    生物の命を脅かしている。
    それは巡り巡って人間に返ってくるということを、
    私たちはしっかりと認識した上で、
    行動に移していかなければならないと改めて感じた。

  • 写真がきれいで文章がやさしくわかりやすいです。
    動物の体内から大量のプラスチックが見つかっているのはショックです。

  • 最後サルがうんこをしたとき、白いプラスチックごみが入っていたので、サルとか動物の子どもは人間の赤ちゃんと同じように何でも口にしてしまうから、それを食べたら死んじゃうときもあるから、ぼくはまずごみを分けるところからやりたいと思った。

  • 2021.12.8 6-3

  • 木漏れ日降りそそぐ美しい森の朝、猿の親子が活動をはじめます。
    最初は森で自然の緊張感の中の暮らしに思えたのですが、その生活の至るところをプラスチックの危険な影がおおっていました。

    海中で捕まえた美味しいカニも、別の写真ではビニール袋を切り裂きながら体の中に取り込んでいました。

    すでに遅すぎるのではないかと恐怖で足がすくみそうですが、それでも出来ることをやっていかなくては…。

  • プラスチック製品を選び、不要になれば捨てる。プラスチック製品の消費者である大人に強く訴える作品。

    プラスチックゴミは、わたしたちの知らないところで溢れかえっている。それらは魚たちが食べられる大きさのマイクロプラスチックになり、海を浮遊する。そのマイクロプラスチックを食べた魚を、最終的に食べるのは人間。人間が捨てたはずのプラスチックゴミは、知らぬ間に体内へ取り入れられている。

    この本に登場したサルだけでなく、シカ、クジラ、ゾウ、クマまでもが、同様にプラスチックゴミを食べていることが分かっている。

    今後は、ペットボトルやビニール袋、シャンプーの容器、菓子袋、またスクラブと呼ばれるマイクロビーズの入った製品を買うことは極力控えよう。

    人間が生きるためだけに地球があるのではない。自然を破壊し、動物を殺すのはもう止めよう。

  • お母さんざる目線での解説に違和感あり

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

生物ジャーナリスト・写真家・作家。
:ネイチャーズ・プラネット代表。学習院女子大学非常勤講師。秋田県生まれ。日本とオーストラリアの大学・大学院で生物学を専攻し、グレート・バリアー・リーフにあるリザード・アイランド海洋研究所で研究生活を送る。その後、野生生物の生態や環境に視点をおいて、世界中を訪れている。日本テレビ『天才!志村どうぶつ園』監修や『動物惑星』ナビゲーター、『世界一受けたい授業』生物先生。NHK『視点・論点』、『アーカイブス』、TBS『情熱大陸』、テレビ朝日『素敵な宇宙船地球号』などに出演。
著書に、『えんとつと北極のシロクマ』(少年写真新聞社)、『環境破壊図鑑』『南極がこわれる』『アマゾンがこわれる』(以上ポプラ社)、『地球の声がきこえる』(講談社)、『森の声がきこえますか』(PHP研究所)、『きせきのお花畑』(アリス館)、『ヒートアイランドの虫たち』(あかね書房)、『小さな鳥の地球たび』『地雷をふんだゾウ』『ガラパゴスに木を植える』(以上岩崎書店)、『森の顔さがし』(そうえん社)など多数。

「2018年 『砂漠が泣いている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤原幸一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×