- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591163634
作品紹介・あらすじ
営業補佐として働く桃子は、仕事に面白さを見いだせず、介護が必要な父と何かと反発する妹に家庭でも鬱屈した思いを抱えている。あるきっかけで制服を着た時に高校生に間違われ、それ以来時々、夜に制服を着て街を歩き回るのがひそかな息抜きだった。ある夜、高校生のグループと知り合った桃子は、その中にいた翠と仲良くなる。家族の中で孤独を感じていた翠もまた、ある秘密を抱えていた。青春の儚さとそれ故の煌めき描く感動作。
感想・レビュー・書評
-
なんてこった!!いままで、櫻いいよ作品の不動のナンバーワンは乳メスだったのに!のに!
塗り替えられてしまったよおおおおおお。
わたしもう35歳のオトナなのに、ピュアフルにハートを撃ち抜かれたんだけど、ちょっと、これどうしたらいいの…(落ち着け
これほんとどのキャラにもいいよさんらしさが詰まってるね。誰も彼もにいいよさんが見えた。
青春はほんとに儚い。大人だからこそそれがわかって切なかった。眩しかった。
二人の新しい朝に、幸あれ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
翠は駅前の繁華街から少し離れた夜の公園で5人から7人の高校生の仲間たちと集まって過ごしています。そんなある日、女子高生の桃子と出会います。桃子も土曜日だけこの高校生の集まりに参加するようになり、次第に翠と惹かれ合うようになります。実は23歳のOLの桃子が制服を着て街に出たのは、ほんの息抜きのつもりでした。そして、学校にも家族にも孤独を感じていた翠にも秘密がありました。
嘘から始まる本当の恋の物語です。ほんわかしました。 -
「夜の十七歳」
一人きりの夜から。
不自由に暮らしていなかったとしても、短期バイトぐらい社会経験として許可してもいいのでは。
始めから裕福な暮らしをしていなければ、気にすることなどなかっただろうな。
「二十時からの十七歳」
つい感情的になり。
今まで心の内に秘めて言葉にしなかったからこそ、意固地になり受け入れられないのだろうな。
健全とは言い難い集まりではあるが、悪さをしてないなら見逃してもいいだろ。
「二十四時の二十三歳」
見えていなかった。
余計なことを言わずに受け入れてくれたら、辛い場所にいるよりも気が紛れる場所を選ぶだろう。
もう少し心に余裕が出来た時に会話していたら、違和感に気付けたのだろうな。
「昼間の十五歳」
合わせる顔がない。
偽っていたこと全てが本当だったら、こんな別れ方をする事もなく変わらずに話していたのかも。
当たり前が壊れた時、想像以上に自分が大切にしていたのだと気付いただろう。
「夜明けからの二十歳」
夜遅くに訪問者が。
想い出にする事が出来ていれば、再び会いに来ようとなどと考える事もせず日々過していただろ。
歳の差だけは変える事が出来ないが、成人してしまえば本人達の自由だからな。 -
こんなトリックを隠していたなんて。
驚きました。