([ほ]4-5)活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫 ほ 4-5)
- ポプラ社 (2019年12月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591164808
感想・レビュー・書評
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よかった。
いろんな時代の「三日月堂」の周りの話。
弓子のお母さんのカナコさんの友達の話が胸にささった。
こう見てみると、弓子がいろんなものを失って天涯孤独と言ってもいい身の上から、一つ一つ川越で積み上げていった道のりへの本編への繋がりがわかっていい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地方で暮らす中で、いろんな意味で得るものがあるお気に入りのシリーズだから、この番外編も楽しみに読む。昨年は川越市に泊し、烏山稲荷神社まで訪ねちまった。閑静な神社脇のこのあたりが三日月堂の舞台かなと、マニアックな旅の喜びに浸る。活版印刷っていえば、映画寅さんでタコ社長が経営する朝日印刷を思うんだけど、三日月堂は弓子さんのホームだし、もっとこぢんまりと小綺麗なイメージだ。我がまちにはもうないな。酒屋も自転車屋も本屋も、まさかなくなんないだろうと思っていた店がどんどん畳まれた。
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シリーズ0というポジションな1冊だった。
これまでのシリーズの登場人物がそれぞれの
主人公になってその人目線で話しが描かれている。
私的には、やはり主人公の弓子が川越に来る直前の話しが一番印に残った。
家族がみんな居なくなって、決意した引っ越しの時に大学の友達がそばにいたことにホッとした。
次回は今の弓子の話しが読みたい。 -
やっぱりいいです。
気持ちがシーンとして、良い気持ちになる。
そして活字の壁を見てみたい❗️ -
小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉―。弓子が幼いころ、初めて活版印刷に触れた思い出。祖父が三日月堂を閉めるときの話…。本編で描かれなかった、三日月堂の「過去」が詰まった番外編。
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三日月堂活版印刷に出てきた登場人物の過去の物語。当たり前だけど、一人一人には、それぞれの歩んできた道があって、今がある。個人的には、弓子が祖父母の家で生活していた時の、祖父、祖母それぞれの想いがわかるお話に心が温かくなった。
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弓子さんの家族と大学時代の周りの人の話
誰かに自分の思いを背負わせるそれを夢見てはいけない
演劇や本自分がその中にそばで見ている感じ
5作目 -
シリーズのスピンオフ。
本編に登場した人達の過去のお話。
それぞれの想いが本編のお話と重なり、深いものになった。