わたしの美しい庭

著者 :
  • ポプラ社
4.22
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591164853

作品紹介・あらすじ

マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。
そこを訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと、「わたし」の物語。
『流浪の月』の凪良ゆうが贈る、救いに満ちた感動作!

<内容紹介>
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――

<プロフィール>
凪良ゆう(なぎら・ゆう)
2006年に『恋するエゴイスト』でデビュー。著作に『神様のビオトープ』『すみれ荘ファミリア』『流浪の月』など。

感想・レビュー・書評

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  • 凪良ゆうさんの作品、4冊目の読了となりました。
    本書ももちろんステキな作品です。

    皆さんがレビューに残されていますが、本書の中で最も響くのはやはりここ。

    『 ぼくたちは同じだがら仲良くしよう』より、『 ぼくたちは違うけど認め合おう』のほうを勧めたい。
    『 それでも認められないときは黙って通りすぎよう』だな。
    『 無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいた方がまだ平和』

    いろんな人がいて、それぞれ違うからそれを「個性」という。

    当たり前って、何??
    他の人の当たり前って範疇に自分を閉じ込めることが人として正しいことなのだろうか?

    その人はあなたに何をしてくれる?
    本当に自分が辛く、苦しい時にその人は寄り添い、手を差し伸べてくれるのだろうか?

    生きるってすごくすごく大変なこと。

    生きづらい世の中で本当の自分を知り、自分らしく生きる為の「わたし」の物語。

    さて、いよいよ凪良ゆうさんの新作発売ですね♪
    楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))



    <あらすじ>
    小学生の百音は、交通事故で両親を亡くした後、母親の前の夫である統理に引き取られる。統理は翻訳家で、マンションの屋上にある「縁切り神社」の管理人でもある。

    百音と統理は血がつながっていないが、仲の良い親子として暮らしている。朝になると、同じマンションに住むゲイの路有が遊びに来て、三人でご飯を食べる。

    そのマンションには、他にもさまざまな人々が住んでいる。39歳の独身女性の桃子、うつ病になった基、桃子の亡き恋人の兄の坂口など。

    「縁切り神社」には、悪癖や悪いご縁を断ち切ってくれるという噂があり、悩みを抱えた人たちが訪れる。しかし、神社には秘密が隠されている。

    それぞれの人生に葛藤や苦しみを抱えながらも、自分の道を探そうとする登場人物たちの物語が、美しい庭に囲まれた神社を舞台に展開される。


    マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。
    そこを訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと、「わたし」の物語。
    『流浪の月』の凪良ゆうが贈る、救いに満ちた感動作!

    <内容紹介>
    小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
    百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
    三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。
    地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
    悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――

    <プロフィール>
    凪良ゆう(なぎら・ゆう)
    2006年に『恋するエゴイスト』でデビュー。著作に『神様のビオトープ』『すみれ荘ファミリア』『流浪の月』など。

    内容(「BOOK」データベースより)

    統理と小学生の百音はふたり暮らしだが、血はつながっていない。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。その生活を“変わってる”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。三人が住むマンションの屋上には小さな神社があり、地元の人からは『屋上神社』などと呼ばれている。断ち物の神さまが祀られていて、悪いご縁を断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが―そこを訪れる“生きづらさ”を抱えた人たちと、「わたし」の物語。

  • 汝、星のごとくが、あまりに良くて。
    凪良ゆうさん3作目の本作。やっぱり良かった!!

    主な登場人物は。
    ビル屋上にある神社(縁切り神社と呼ばれている神社)の若い神主である、芯のとおった性格の統理(とうり)。そしてその家族で、血はつながらない娘で、小学生の、賢くて可愛い百音ちゃん。
    ゲイの、性的マイノリティを持つ路有(ろう)。
    アラフォーの桃子は、亡くなった恋人が忘れられない。
    桃子の元カレの弟の基(もとい)は、鬱病で実家に戻って治療中。


    皆、それぞれ大変な思いを抱えて生きている人たちのお話だった。
    皆、生きづらさや不安などで悩みもがきながらも、頑張って生きている姿が、描かれていて。
    わたしは応援したいような思いで読んだ。

    まずこのお話の好きなところは…。
    統理が、屋上の神社と、共に管理しているのが、屋上庭園。毎日統理が、手を入れ、守っている美しく、善い庭が、とてもとても素敵。
    庭園に咲く、花たち。青から紫のグラデーションの、紫陽花。紫陽花によく似たノリウツギ。
    なんと、偶然にも紫陽花もノリウツギも、我が家の庭にもあって、ほっこり嬉しい気持ちになった。
    そして…ツユクサ、ネジバナも、私の大好きな野草が出てくるのでまた、嬉しくなって。
    私が子供の頃、よく摘んで遊んだっけ。おままごとにも、使ったな。
    だいぶだいぶ昔のお話。(遠い目(  ̄- ̄)(笑)
    ツユクサもネジバナもとっても小さくて可憐で、素朴な花で大好き。
    でも、野草なので、踏まれても立ち直るほど強く、見かけによらずに生命力ある花でもある。
    そこも意味的にも、とってもポイント高い花たち!!
    ツユクサの青、ネジバナの赤紫。ハンゲショウの白…という色描写にも心奪われる~

    ツユクサといえば…。
    去年から私は身体のために毎日、(のように、笑)
    早朝ウォーキングしている…。結構、頑張っている…。
    夏場は、ツユクサをよく見かけて、しぜんと眺めながら歩いている感じが、あって。
    そしてこの本を読んでからというものは、さらに愛着をもってツユクサの、可愛い青い花に、視線を送り、ウォーキング中の、癒しをもらってる…
    私は、ささやかな幸せをみつけた。
    なんといっても、この本の良いところについて。
    それはたくさんのメッセージ性ある言葉が、多くあるところ。
    幸せって??と、考えた…。普通の幸せばかりが幸せではない、わかっているけどなかなか、割りきれないモヤモヤする言葉。

    「幸せに、決まった形なんてない、たとえ、幸せに形が、あったとしても自由にしていい」
    「人生には失う事や持っていないことでも得るものもある」
    「僕たちは同じだから仲良くしよう」より「僕たちは違うから認めあおう」「それでも理解出来ない時は黙って通りすぎろ。」

    これは厳しい言葉だけれど、ほんとうにそう、そうだ、と強くうなづいてドンピシャに、わたしのこころに響いた。
    それからここに書ききれないほど、色々な心に響く言葉があって、大切にしたいと思った。

    とかくネガティブ思考で、固定観念にとらわれがちの私。
    カチカチに固まってしまっている心をユルユルと、弛めてもらえた気がした。
    これから私は、いろんな事に辛さを感じたり不安にさいなまれたとき、要らないことは「形代に書いて、さっさと、縁切りしよう!断ち切ってみよう!!と、考えた。
    この本で私も「形代」という、強いアイテムを手に入れられたとおもう。ありがたいお話だった!

    色々と…重い内容も描かれてはいるけれど、最後には清々しい気持ちで、前向きな気持ちにもなれた。
    良かった―









    • kaoriさん
      私もこの本を読んでいて
      幸せについて考えさせられたので
      チーニャさんの感想に共感する部分
      多かったです✨

      フォローさせていただきました
      こ...
      私もこの本を読んでいて
      幸せについて考えさせられたので
      チーニャさんの感想に共感する部分
      多かったです✨

      フォローさせていただきました
      これからよろしくお願いします☺️
      2022/08/20
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      kaoriさん、こんばんは!!コメントしていただきありがとうございます。とても嬉しいです。かおりさんの本のレビューで、ミッフィーのを読んで笑...
      kaoriさん、こんばんは!!コメントしていただきありがとうございます。とても嬉しいです。かおりさんの本のレビューで、ミッフィーのを読んで笑いましたよ~‼️こちらこそ、どうぞよろしくお願いします!!
      2022/08/22
  • 思いやりとか
    人と違うということとか
    関係性のラベリングとか

    この小説が初読の作者さんなのだけど、
    できる限り皆んなが幸せな気持ちで人生を過ごせたら、って気持ちになった

    心地良い距離感で一緒に生活するそれぞれ血の繋がらない3人

    朝ごはんの献立も何だかちぐはぐだったり
    でもとても美味しそう
    提供されるお酒も

    何かを失ったとしても
    自分の庭はどんな花が咲く、どんな庭になるだろう

    2020年に本屋大賞となった作品も読んでみたい
    (図書本)

  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    別れた妻の子どもを引き取った統理。
    5歳の時に両親を亡くした百音。
    性の問題で苦しんできた路有。
    好きな人が忘れらない桃子。
    うつ病で苦しむ基。

    そんな登場人物たちの物語。
    とても苦しい歩みに見える登場人物達ですが、それぞれが己と向き合い、前に進んでいく姿に、とても心惹かれていきます。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    この本を2022年のベストに挙げている方もたくさんいて、すごいわかる気がしています。2019年発売なので、それでも今年のベストに入るなんてすごいです。

    とてもきれいな景色が頭に浮かんでくる瞬間が何度もあって、とても穏やかな気分になります。
    ニーチェの言葉らしいですが、「事実というものは存在しません、存在するのは解釈だけです」って、その言葉が心に残りました。
    そんな状態だったので、ある資料作る中で、『解釈』という言葉を使用しまくる状況になっています…(笑)

    登場人物それぞれがかっこいいです。みな個性全開な感じでした。それぞれが重いものを背負っているけど、みんな明るくて、すごいいい雰囲気を感じますし、小さな愉しみを拾い集める様子がとても伝わってきます。それぞれが口にする言葉は、心に響くものが多いです。

    彼らが屋上の庭の上で、楽しそうにしているイメージが頭に湧いてきて、そのイメージがとても心地よくて、それだけで心が安らぎます。

    「何のために生きているかは未だによくわからないけど、どう生きていきたいかは、よくわかってる。」
    ほんと、私も、どう生きたいかはわかっています。毎日笑って生きていきたいと思ってます ^_^

    「孤独死なんて言葉を考えた人は、重い罪に問われるべきである」ってセリフがあって、ちょった笑えました。1人で死ぬことがとても寂しいことのように感じるけど、それでも1人が好きな人はいますよね。

    「アルコールがもたらす、悲しくて馬鹿で救いも発展もない感覚が好きだ」って、路有の言葉ですが、私もアルコールに呑まれる感覚は好きです。発展もない感覚だなんて、面白い表現でした。

    美しい庭を持った縁切り神社、一度行ってみたいですね。
    素敵な作品でした。


    「どれだけ外見を整えても、肝心なのは想う気持ち。」
    「生きていく中でなにかが根っこから解決することなんて滅多にない。」
    「どんなに素晴らしい主義主張も人の心を縛る権利はない」


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    百音 もね 10歳 美少女
    国見統理 とうり
    井上路有 ろう 男性、男好き

    高田桃子 病院勤務 39歳
    坂口創 はじめ 桃子の昔の彼氏

    坂口基 33歳、うつ秒で退職


    藤森忠志 ただし、路有の元カレ
    十和武彦 トワ、キャバクラの黒服、下戸
    岳 たけし

    • Manideさん
      ほん3さん、こんにちは♪

      5ヶ月経過してコメントに気がつく私…すみません。
      いつも「コメント」や「いいね」ありがとうございます!

      屋上庭...
      ほん3さん、こんにちは♪

      5ヶ月経過してコメントに気がつく私…すみません。
      いつも「コメント」や「いいね」ありがとうございます!

      屋上庭園、そして神社はいいですよね。
      行ってみたいですよね〜。

      実際問題として、風の影響があって、管理が大変ですよね〜、きっと。
      私もルーフバルコニーたるものがあるマンションに住んでおりますが、とても何かを置こうという気持ちになれません。もう、風が強い時は、すべて持っていかれます
      ( ; ; )
      2023/04/25
  • この庭に集まる人たちは、目に見えない糸でつながっている。
    五歳で両親を失った百音。百音の母の元夫であり、百音の母を今も愛している統理。統理と百音は血縁ではない複雑な関係だが、親子として暮らしている。4年前に元カレを女性に取られ死ぬほどショックを受けたゲイの路有。路有は高校時代からの親友である統理に支えられている。それから、高校時代に彼氏を交通事故で失って以来、誰のことも本気で愛せず、40歳手前で独身の桃子。そして桃子の亡くなった彼氏の弟でうつ病のため、仕事とも恋人ととも縁が切れてしまった基。
    家族のように暮らす彼らを世間は不思議な目でみたり、勝手に哀れんだりしているが、彼らは幸せだ。なぜなら彼らの一人一人は、“失ったものへの揺るぎない愛”を持っているから。「いつまでも未練がましくするな」という世間の目を気にせず、その失ってしまった人を愛する自分にしっかりとしたアイデンティティを見出しているから。
    夫婦や恋人、親子という愛情関係はあまりにもどっぷりと浸かり過ぎていて、お互いの甘えによって破綻することが多い。
    しかし、この“庭”に集まる人たちを結ぶ絆は簡単に切れない。なぜかというと、お互いが持っている“心の庭”を尊重しているから。みんな自分の片割れは“自分の心の庭”にしっかり置きながら、もう一方の自分はこの縁切り神社のある庭に集まる“家族”の中にしっかり置いている。マンションの屋上の普通なら植物が根を張ることが難しい場所でしっかりとお互い根っこでつながって支え合っている。これもまた愛。一筋の光のように眩しく、相手の心の氷を溶かす。

    • Manideさん
      Macomiさん、おはようございます。

      この作品はいいですよね〜
      そして、いい感想ですね。
      心の庭まで見えているところがいいですね。
      すご...
      Macomiさん、おはようございます。

      この作品はいいですよね〜
      そして、いい感想ですね。
      心の庭まで見えているところがいいですね。
      すごい、ビジュアルまでイメージできました。

      ちょうど、雨上がりに晴れ間がさしてきて、木々が光っていて、ふんわりした気持ちになっています。
      2023/06/07
    • Macomi55さん
      Manideさん
       コメントありがとうございます。
      Manideさんの感想も読ませて頂きました。
      ニーチェの言葉はそれだけ読むと私には響いて...
      Manideさん
       コメントありがとうございます。
      Manideさんの感想も読ませて頂きました。
      ニーチェの言葉はそれだけ読むと私には響いてこないのですが、この作品の中で出されると納得がいきますね。「この世に事実はない。あるのは解釈だけだ」となんと空が晴れ渡った響きがすることでしょう。
      「孤独死なんて言葉考えた奴は罪人だ」もなるほどと思いますね。「孤独=不幸」という価値観の押し付けは腹立たしいことかもしれません。
       統理と百音は親子のように見えますが、実は「喪失感」で繋がった大人同士かもしれませんね。そういう意味ではこの「庭」を共有する仲間たちは“親“→“子“とか、“夫“→“妻“とかの権力関係の無い、「喪失感」という大切な“庭“を共有する本当の家族だと思います。
      2023/06/07
    • Manideさん
      Macomiさん、こんばんは。

      返信ありがとうございます。

      Maconiさんのコメントを眺めていると、より作品の奥深さが伝わってきますね...
      Macomiさん、こんばんは。

      返信ありがとうございます。

      Maconiさんのコメントを眺めていると、より作品の奥深さが伝わってきますね。
      本を読んでいた時に感じたのは、屋上の庭なのに、イメージする庭が、やたらと広かったんですよね。

      心は広くありたいものだなと、しみじみと感じました。心の庭を持つことが大切ですね。

      また、再読したいな、という気分になっています(^^)
      2023/06/07
  • 図書館で半年待ちでした。
    フォロワーさんの方々の素晴しいレビューの数々のあとで気がひけるのですが、記録としてレビューします。

    五階建てのマンションの屋上に庭園があり、緑があふれる小道の奥に祠があります。
    屋上神社で縁切りさんと呼ばれる御建神社(みたら神社)。
    そこの庭を手入れしているのは、副業で翻訳家をしながら家に代々つたわる神職を継いでいる統理(とうり)。
    統理には血のつながらない親子である、小学五年生の娘の百音(ももね)がいます。
    マンションの隣の部屋には、ジェンダーがゲイで、バーのマスターの路有(ろう)。
    そして他に、昔マンションに住んでいた桃子、40歳、独身。桃子は高校のとき恋人の坂口創(はじめ)が事故で亡くなったのが忘れられず、誰も好きになれずにいます。
    そして、創の弟の基(もとい)は33歳でうつ病を発症し、東京の職場を辞し、自宅療養中ですが、偶然このメンバーと知り合います。

    まず、すごくよくわかったのは桃子の坂口くんへの想い。そんな恋をしたら次に好きな人なんてできないだろうと思いました。
    そして、幸せに決まった形なんてないということがよくわかりました。

    統理は言います。
    「ぼくたちは同じだから仲良くしよう」より「ぼくたちは違うけど認め合おう」のほうを勧めたい。
    「それでも認められないときは黙って通りすぎよう」
    「無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいた方がまだ平和」
    「手を取り合ってはいけない人なんていないし、誰とでも助け合えばいい。それは世界を豊かにするひとつの手段だと少なくともぼくは思っています」

    私もいらないものをよく考えて、心の縁切り箱に入れておけばいいのだと思いました。

  • 一応小さいながらも我が家にも庭がありまして
    ちょうど金木犀が咲き始め、あの強烈な香りが家の周りを包み始めております
    いいですよね金木犀
    トイレの芳香剤みたいで

    そして庭といえばなんで雑草ってあんなにがんがん生えてくるんすか?
    雑草取りは我が家では私の仕事なんですが
    本当にあの雑草の奴らときたらちょっと目を離すと恐ろしいほどの生命力を発揮してあっという間に領土を広げてきます
    オスマン帝国か!
    17世紀のオスマン帝国か!

    で、最終的には奥さんに怒られます
    ちゃんとやってよ!と怒られます
    だってオスマン帝国だよ!?と思いますが言いません
    黙って草取りに励みます

    『わたしの慎ましい庭』に『わたしの騒がしい妻』なんちて

    さて『わたしの美しい庭』です

    凪良ゆうさんにハマったとは言いません
    理由はみんみんがニヤリとするのがなんか悔しいからです

    それにしても凪良ゆうさんはなんかこう凄く芯のある作家さんな気がします
    違うことを恐れない人
    そんな気がします
    それでいて違うことを恐れる人たちも一方的に拒絶しない
    そんな懐の深さもあるような気がします

    違うことは普通のこと
    そんな気にさせられます

    • 土瓶さん
      ん? 本好きの悪い人?
      呼んだ?
      (⁠ʘ⁠言⁠ʘ⁠╬⁠)ニチャリ
      ん? 本好きの悪い人?
      呼んだ?
      (⁠ʘ⁠言⁠ʘ⁠╬⁠)ニチャリ
      2022/09/30
    • ひまわりめろんさん
      豆腐作るとき入れるやつ、それは( ̄ー ̄)ニガリ

      戸田恵梨香の旦那さん、それは( ̄ー ̄)マツザカトウリ
      豆腐作るとき入れるやつ、それは( ̄ー ̄)ニガリ

      戸田恵梨香の旦那さん、それは( ̄ー ̄)マツザカトウリ
      2022/09/30
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      ウワッ〰️!!笑いすぎるから!!助けてほしい(笑)家族から、変な目でみられてます〰️!!スマホみて笑い転げてるから気が触れたと思われてます〰...
      ウワッ〰️!!笑いすぎるから!!助けてほしい(笑)家族から、変な目でみられてます〰️!!スマホみて笑い転げてるから気が触れたと思われてます〰️!!マツザカトウリって(笑)、ハハハ楽しいありがとうございますー
      2022/09/30
  • 統理と百音の関係がとても優しくて、百音は小学生だけれども、二人の関係は大人な関係だなと思った。出てくる登場人物みんなに優しく寄り添う物語で優しい気持ちになる本でした。

  • マンション屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。生きづらさを抱えた人たちの視点から、5つの物語が美しい文体で語られています。

    自分に純粋に生きているだけなのに、周囲からは、ちょっとかわいそうな人と思われてしまう登場人物の心理描写がすごいです。巧みな心理描写のおかげで、苦しんで生きている人々への共感を呼び込み、登場人物達を好きになってしまいます。事実と真実は違うこと、改めて実感できます。
    ニーチェの言葉「事実というものは存在しません。存在するのは解釈だけです。」

    ストーリーでリングが見事で、最後までノンストップで読んでしまいました。凄い作家さんですね。

  • 「余計なお世話」
    焼かれるのもイヤだし、知らず知らずに焼いてしまっていること、たくさんあると思います。それも善意のつもりで。

    「ぼくたちは同じだから仲良くしよう、より、ぼくたちは違うけど認め合おう、それでも認められないときは黙って通りすぎよう」
    ‥‥これ、なかなかできないことなんだと思います。SNSの世界でもリアルの世界でも、これができないから拗れてしまうんだろうなぁと。

    「自分の感情は自分だけのもの」
    みんなみたいに、こう思えない自分はおかしいのか?薄情なのか?なんて思わなくていい、私の心は私のもの、毎日手入れをしている「わたしの美しい庭」なんだ、そんな風に思えました。

    私はもっぱら図書館派だけど、この本は手元に置いておきたい!何度も読み返したい、私のバイブル的な一冊になりました。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

凪良ゆうの作品

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