(182)フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか (ポプラ新書)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 256
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591165904

作品紹介・あらすじ

有休消化100%、1人あたりのGDP日本の1.25倍、在宅勤務3割、夏休みは1カ月。2年連続で幸福度1位となったフィンランドは、仕事も休みも大切にする。ヘルシンキ市は、ワークライフバランスで世界1位となった。
効率よく働くためにもしっかり休むフィンランド人は、仕事も、家庭も、趣味も、勉強も、なんにでも貪欲。でも、睡眠は7時間半以上。やりたいことをやりつつも、「ゆとり」のあるフィンランド流の働き方&休み方のコツを紹介。

目次(一部抜粋)
1 フィンランドはなぜ幸福度1位なのか
 ・2年連続で幸福度1位の理由
 ・「ゆとり」に幸せを感じる
 ・自分らしく生きていける国
 ・ヨーロッパのシリコンバレー
 ・「良い国ランキング」でも1位
2 フィンランドの効率のいい働き方
 ・残業しないのが、できる人の証拠
 ・エクササイズ休憩もある
 ・コーヒー休憩は法律で決まっている
 ・「よい会議」のための8つのルール
 ・必ずしも会うことを重要視しない
3 フィンランドの心地いい働き方
 ・肩書は関係ない
 ・年齢や性別も関係ない
 ・ボスがいない働き方
 ・歓送迎会もコーヒーで
 ・父親の8割が育休をとる
4 フィンランドの上手な休み方
 ・お金をかけずにアウトドアを楽しむ
 ・土曜日はサウナの日
 ・心置きなく休む工夫
 ・休み明けにバリバリ働くフィンランド人
 ・おすすめの休みの過ごし方
5 フィンランドのシンプルな考え方
 ・世界のトレンドはフィンランドの「シス」!?
・ノキアのCEOも「シス」に言及
 ・職場でも、シンプルで心地いい服を
 ・偏差値や学歴で判断しない
 ・人間関係もシンプルで心地よく
 ・コミュニケーションもシンプルに
6 フィンラドの貪欲な学び方
 ・仕事とリンクする学び
 ・2人に1人は、転職の際に新たな専門や学位を得ている
 ・学びは、ピンチを乗り切るための最大の切り札
 ・将来を見据えてAIを学ぶ人も多い

感想・レビュー・書評

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  • 書籍宣伝の「ワークライフバランス」という言葉に目を惹かれました。
    個人的な関心事なのです。
    フィンランドといえば、ムーミン、ノキア、マリメッコ、サウナ…。
    人口550万人の小さな国。

    2018年と2019年に幸福度ランキングで世界一になったそうです。
    どうやって決めるかというと
    「自分にとって最良の人生から最悪の人生の間を0から10に分けたとき、
    今はどの段階にいると感じるか」という質問をするのだそうです。
    自分の価値観にあった人生ですかという質問ですね。
    本の中には色々なヒントやエピソードが書いてあるのですが、
    幸福の要因をふたつにギュッと絞ってみました。

    1) プライベートな時間がしっかり確保できること。
    勤務時間は8時から16時まで。
    午後4時になると、オフィスからサッと人が消えるのだそうです。
    残業しないのが、できる人の証拠なのだとか。
    ミーティングなどは朝早い8時や9時が歓迎されます。
    そして夏休みは4週間!
    その間は、アルバイトやインターンのチャンス。
    新卒採用制度がないフィンランドでは、社会経験のある方が就職に有利。
    企業は6月から約三か月、大学生や定職についていない人を
    インターンとして雇うというのです。

    2) 年齢、性別、家庭の経済状況が障害にならない柔軟な社会であること。
    再就職や転職の時に、年齢や性別では不利にならないそうで、
    いつでもやり直しができる社会なのだそうです。

    あとがきにあった34歳の女性首相サンナ・マリン氏。
    2019年12月に誕生した政権です。
    貧しい家に生まれ、母親と同性パートナーに育てられたマリン氏。
    様々なアルバイトをしながら大学まで勉強を続け、30歳で国会に当選。
    産休を経たのちに大臣、首相とキャリアを積んでいるのだとか。

    女性就業率の高いフィンランドで「女性初」はニュースにならないとか。
    それぞれの国に利点もあれば足らないこともあります。
    フィンランドは日本とは違うからと門戸を閉ざすのではなく、
    見習うべき所は積極的に参考にするべきでしょう。
    もっと柔軟で寛容な社会を作っていくことで、
    日本の未来はさらに飛躍できるのかもしれない
    と思わせてくれる一作でした。

  • フィンランドの働き方と日本の違いは?効率的で生産性が高い理由 | ライフハッカー[日本版]
    https://www.lifehacker.jp/2020/02/207389work_style_in_finland.html

    16時に仕事が終わるフィンランド人の満足生活 | ワークスタイル | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
    https://toyokeizai.net/articles/-/322282

    (182)フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか| ポプラ新書| 知識・教養| 本を探す|ポプラ社
    https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201182.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      午後4時に仕事が終わる!? ――フィンランド人から学ぶ効率的で幸福な生き方 | EL BORDE(エル・ボルデ) by Nomura - ビ...
      午後4時に仕事が終わる!? ――フィンランド人から学ぶ効率的で幸福な生き方 | EL BORDE(エル・ボルデ) by Nomura - ビジネスもプライベートも妥協しないミライを築くためのWEBマガジン
      https://www.nomura.co.jp/el_borde/article/0017/
      2022/05/17
  • 先に本書を読み終わったが、本書と並行してイタリア人の気質について書かれている本も読んでいるため、とにかく「国民性の違い」は大いに認識した。

    本書を読んで、本当は多くのことを考えたのだが、どうにもうまく書き表すことができないので断念。

    本書の著者の書き方は好感が持てる。
    本書のお陰で、知らなかったことをたくさん知ることができたが、意外なところでは「フィンランドも日本と同じで室内は靴を脱ぐ生活」と書かれていた。
    これだけは、ちょっと信じられないでいる。



    後記 この点について調べてみたら、本当だった!
    日本と違って、三和土は無さそうではある。
    社会システム云々の前に、この点がやっぱり一番の驚きだった。
    自分がそれを今まで知らなかったということも。

  • 何度もこのプログに書いてますが、我が家は共働きで奥さんが民間で1年しか育休が取れなかったので
    子育ては二人で分担し、得意不得意をお互いにカバーしながらやってきました。
    「育メン」って言葉が大嫌いなので、一括りにされたくないですが
    これは自分も奥さんも娘たちもそして家族も趣味も全部欲張りに生きたいと思ったら、ごくごく当たり前のことだと
    思ってここまで過ごしてきました。
    色々な本を読んだり、経験を聞いて仕事や家事の時短には取り組んできましたが
    あくまでそれは自分や家族のためで、誰かに何かを伝えるなんておこがましいことは考えてもいませんでした。

    ただ、娘の送り迎えもこれで終わるなぁ~と思った最近
    僭越ながらいろいろなところで経験を話してくれと言われるようになりました。
    娘が病気をした時には、ドキドキしながら職場に休みの連絡をしたり
    夕方17時前にはお迎えに間に合わせるために、一番に職員室を出たり
    出張先では定刻に会議が終わるように、仕組みや出張先自体を変えたり
    とにかくあらゆる手を使って働けるすべを考えてきて、どう考えてもアウトローな生き方だったと思いますが
    今はそれを研修などで話してくれ、なんて・・・・なんか本当に時代も変わったな、と感じるこの頃です。

    自分は昭和生まれ人間で、自分の父親もいつも帰りが遅かったので
    本当は早く帰ることとか会議を早く終わらせることとか
    もうドキドキして、でも絶対にそれができないと家庭が回っていかないので腹を括って取り組んできたことですが
    それが、
    「〇〇さん(自分)が早く帰るから、みんな帰りやすくなったよ」
    「〇〇さんが17時までしか使えない会場にしたから、ちゃんと17時には終わるようになったね」
    「どうせ、〇〇さんがメール見るのは翌日なんだから、無理して夜遅くに送っても仕方ないですね」
    なんて、副産物的な、思ってもみない周りの変化に自分の方がびっくりさせられました。

    で、色々なところで話をしなきゃいけなくなったんですが
    あくまで自己流でやってきたことなので、なんの裏付けみたいなものがない。
    だから、子育ての大変な時期が終わったにも関わらず、こういう本を読んで
    あらためてインプットしている次第です。
    もうね、「答え」があるのに、「計算」を作っているような感じです。

    この本に書かれているフィンランド人の特性
    「しっかり休んで、効率よく働く」
    まさにそれが重要だということですよね。
    あとはやっぱり考える力がこれからは大事。
    思考のスイッチをいかに持てるか、あらためて考えさせてくれる1冊です。

  • ブクログランキング1位ということで、興味があったので購入。

    世界で幸福度1位のフィンランドの働き方について語られています。この手のものだと、日本と比較して、相手の国がこんだけ優れていますよと紹介します。ただ、本書では、デメリットもちょっと加えていて、程よく優れていますとアピールされているように感じました。
    読んでみると、フィンランドで実践されていることは、近年、日本の大きい会社やベンチャー企業で実施しているのをテレビで見かけたことがあります。なので、目からウロコというような情報は、そんなにありませんでした。
    基本的に紹介されているのは、一般的なサラリーマンの理想形かなと思いました。

    在宅勤務や定時に終わるなど全ての人が、あてはまるわけではありません。定時に終わったとしても、その後の交通や外食など、その人たちを支えているのも人間であるということを忘れないでいただきたいと思いました。

    私もサポートする側の仕事をしているので、フィンランド式にすべて当てはめてみるということは困難ですが、随所随所、やってみるところもあるので、試しに実行してみようと思います。

    この本で大切なのは、自発的に行動することが大切だと思いました。一人一人が行動を起こし、コミュニケーションをすることで、相乗効果が生まれ、効率よく仕事ができる環境へと発展するかと思います。全てのことがだめだとしても、部分部分を修正することで、考える力・実行する力が養われます。
    そのためにも参考となる働き方を正しく学ぶことが大切かなと思いました。より良い人生を謳歌したいと思います。

  • フィンランドの働き方や暮らしが良く分かる本。長短はあるだろうが、個人的にはフィンランドの働き方を全面的に支持する。日本にいながらフィンランドの働き方をしている著書は最高ではないだろうか。
    フィンランドには学歴や年齢、性別といった差別も程度の差こそあれ、殆どないという点も素晴らしいと思う。
    コロナ禍で、テレワーク導入など日本の働き方はようやく変わりつつあるが、長時間労働、有休消化などまだまだ改善の余地はあるように思う。フィンランドのように全体の風土が変わらないとなかなか難しいと思うが、せっかく良いところもたくさんあるのだから、ぜひ誰もが生きやすく働きやすい、本当の意味でのゆとりのある国になって欲しいなぁとつくづく思った。

  • audiobook.jp で人気ランキングに入っていたので聴いてみた。レビューを見ると、そもそも紙の本の時点で結構売れてたらしい。

    まず、タイトル付けが上手い。これはちょっと皮肉でもあるのだけど。

    フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか。

    一見して、ハーバード式なんちゃらみたいな、意識の高い、学びのありそうな雰囲気を醸し出している。

    しかし実際には、良くも悪くもテーマは幅広く、仕事環境というのは内容の一部に過ぎない。教育、福祉、人生観など、フィンランドのあらゆる側面について、薄く広く取り上げる。

    フィンランド人は人口500万人に対して、サウナの数が200万位上、と言った数値データは何度か登場する。しかし、XXは心地よい、と言った筆者の主観が頻出するので、本のジャンルとしてはエッセイに近いかも知れない。

    それでも、少なからず学びのある1冊だった。フィンランドについて、サラッと知ってみたい人にはオススメかもしれない。が、個人的には「スウェーデン、福祉大国の深層」のような深みを期待していたのだけど…。

    (書評ブログもよろしくお願いします)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/2022/01/17/%E3%80%90%E4%BA%BA%E7%94%9F%E8%A6%B3%E3%83%BB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%A6%B3%E3%80%91%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C

  • もう少しビジネスよりの話かなと思いましたがそうでもなかったです。フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか、その答えはもう少し理解を深めないと分からないですが、フィンランドという国自体にとても興味を持ちました。また、幸福な国と言われる所以の最も重要な点は、「機会の平等」かなと思います。
    日本と似ているようで似ていない、自然の美しい自立した国。いつか行ってみたいです。

  • 著者がフィンランド人から学んだことをおすそ分けしてもらった感覚。孤独を大切にしたり、自分で情報を集めて自力でやったりする姿勢に哲学に近いものを感じたし、共感した。

    フィンランド家具、コーヒー休憩、一人の時間、休暇。これらに通じるのは心地よさ。だから惹かれる。私の場合、一人の時間が増えるほど、世界を知りたい気持ちが膨らんできた。大切なのはフィンランド人の暮らしを知ってからの姿勢。日本とは違うからと諦めず、今できることをしようと思えた。

  • フィンランド流の働き方、学び方、考え方は、イメージとしては日本人的発想から程遠いものに感じてしまっていたが、この本を読む限り、日本でも十分可能なのでは…と思うようになったのが、私自身の気持ちが変化した部分でもある。
    でも、そのためには、日本という国を根本からひっくり返さないといけないのも事実であるので、うーんと思い悩んでしまうのも正直なところでもある。

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