子どもが喜ぶことだけすればいい

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591168943

作品紹介・あらすじ

親や教育者から絶大な支持を得る、児童精神科医・佐々木正美さんの、
子育ての悩みに寄り添うメッセージブック

「子どもはかわいがられるからいい子になります。
かわいい子だから、かわいがるのではないのです。」
「いくら抱いても、いくら甘やかしてもいい。
わたしは過保護で子どもをダメにした事例を知りません。」etc.

まわりの子と比べてみたり、しつけに悩んだり、
子育ての悩みや不安はつきません。

でも、大丈夫です。そのままの子どもを抱きしめて、信じてあげてください。
マニュアルやノウハウではない、目の前の子どもが喜ぶことをしてあげれば、
子どもはきっと自分に自信をもち、人を信じることができます。

【自己肯定感】【人間関係】【自立心】などをテーマに、
心がふっと軽くなるとびきりのことばを集めました。

佐々木正美(ささき・まさみ)
児童精神科医。1935年、群馬県生まれ。2017年没。新潟大学医学部卒業。ブリティッシュ・コロンビア大学児童精神科、東京大学精神科、東京女子医科大学小児科、小児療育相談センターなどを経て、川崎医療福祉大学特任教授。臨床医としての活動のみならず、地域の親子との学び合いにも力を注いだ。専門は児童青年精神医学、ライフサイクル精神保健、自閉症治療教育プログラム「TEACCH」研究。糸賀一雄記念賞、保健文化賞、朝日社会福祉賞、エリック・ショプラ―生涯業績賞などを受賞。『子どもへのまなざし』(福音館書店)、『子どもの心の育てかた』(河出書房新社)、『子育てのきほん』(ポプラ社)など育児、障害児教育に関する著書多数。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが全て表しているけどとてもシンプル。佐々木先生の本は何冊か読んだけど、わりと新しめで章が細かく分かれていて分かりやすい。

    一見、そんなに甘やかしい大丈夫?とも思える方法だけど、「人間どこかで欲求不満を解消せずにはいられない、親に従順すぎる子は危険、家庭が不満のはけ口となってあげて、子供の反抗を楽しむくらいの気持ちで」という言葉に納得。子供は欲求を叶えてもらえて初めて自立できて、人にも優しい子になれるらしい。(ただし頼まれてもいないことをやってあげるのは過干渉なので良くない、とのこと)

    「母親がもし子供にどうしてもイライラしたら子供にぶつけて解消しようとするのではなく、第三者に話して解消すべき」とあって、これにも納得した。

    確かに自分が子供だったら、余計なことはしてこないけど自分の要求は聞いてくれて、イライラをぶつけてもどーんと構えてくれる母親がいたら素敵だなあと思った。

  • 著者のやさしさというか温かさ心がジーンと伝わってくる書き方です。

    とにかく
    過保護くらいでもいいんですね

    人を大切に信じてこそ、自分を信じれる
    一番でなくてもそのままでいいよと
    誰かに受け入れられたら、自分も受け入れられる
    自分の言うことを聞いてもらって初めて人の言うことを聞ける

    友達とたくさん遊ぶ
    関係を大切に
    友達から学び友達へ教える
    これができると社会でもうまく行く
    人間関係はまず質より量
    仲間の中で子は育つ

    共感性は親子で育つ

    子は遊びで社会のルールを学ぶ
    倫理、道徳観も

    感謝のありがとう

    自立とは人と共感しあい、協調して生きる、人に頼ること
    友人がいなければ自立できない

    親離れは、子は親を信じれるとき

    優れた教育はいいところをいつも誉める
    弱点を治すのではなく良いところを伸ばす

    しつけとは、親や社会が期待する行動を、自尊心傷付けることなく自主的に習慣的になるように導く。プライド傷付け無理に教え込まない

    正しいことを教えるより、子の言うことを聞く

  • 子どもはかわいがられるからいい子になります
    かわいい子だから、かわいがられるのではないのです。

    初めから引き込まれるワードでした。

    過保護にしすぎてだめになったケースを知らない
    子供を信じることが大切、
    信じるためには自分も誰かに信じてもらうことが必要

    家族は、みんなで成長していくものだなと
    改めて感じました。これは適宜読み返したくなる本の
    一つになりました!!

  • 図書館で予約していてようやく順番が回って来ました。佐々木正美さんの本を読むのは久しぶり。
    そして今回もとても癒されました。
    一言で言うと聖書みたい!(聖書読んだことないけど…。)

    基本的に1つのテーマに対して1ページなので、とにかくテンポよく読みやすいです。1冊読み終わるのに1時間かかりませんでした。

    少し前までは、読書後、自分自身をまるごと優しく包み込んでもらっている様な気持ちになり、涙することも多かったのですが、今回は今の自分の子育てが、良い方向性で行けていそうだなという確認になりました。

    上の子はとても内弁慶でどうしたものかと思っていたのですが、それで大丈夫と知れて安心しました。


    私自身のことで言えば。

    子供が産まれるまでは、自分自身を好きになれず、大切にも出来ず、自分のことはもちろん、他人のことも信じることが全く出来ませんでした。
    いつも不安で、苦しくて、誰のために何のために生きているのか、いつこの人生が終わっても良いと本気で思っていました。

    でも、子供が産まれてから、自分の居場所や役割を見つけた気がしました。

    夫と子供が惜しみなく与えてくれる愛情。
    私のことを無条件で愛してくれる存在たちが、私の中に私自身に対する愛情を生んでくれました。

    自分のことが好き!と胸を張って言えるところまではまだ達していないけれど、今は毎日が楽しいです。
    自分に自信も少しはあるし、やりたいこともたくさんある。生きる希望がたくさんあります。

    夫と子供たちが私を生まれ変わらせてくれたのだといつも感じています。本当に感謝しています。

    そしてそのことに気づかせてくれた佐々木正美さんの本にも感謝しています。
    何度でも読み返したいです。

  • とにかく1時間かからずすぐに読めるのがいい。
    イヤイヤ期どうしよう、しつけは?と思ってたところで少し救われる。

  • とても力付けられる内容でした。

  • 全体的に一昔前の考え方だと感じる。かいつまんで参考にするのがよい。

  • どんな親であるべきかは、子どもが教えてくれる。
    子どもが小さい頃は、子どもが求めることを満たしてあげるのが良い。

  • 子育てをしているとついつい怒ってしまうが、怒らないことが重要。
    怒るのはやさしい(簡単なこと)。

    物をこぼしたり部屋を汚したりしても、淡々と片付けて、なるべく怒らないようにしたい。

    「どんな親になりたいか」を考えて日々過ごしたい。(難しいけど)

  • 普通の子向け 不要

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著者プロフィール

児童精神科医。1935年生まれ。新潟大学医学部卒業。ブリティッシュ・コロンビア大学留学後、国立秩父学園、東京大学、東京女子医科大学、ノースカロライナ大学等にて、子どもたちの精神医療に従事する。現在、川崎医療福祉大学特任教授。
日本で初めてTEACCHを紹介し、普及に努める、TEACCH及び自閉症医療の第一人者である。
近著に『子どもへのまなざし』『続 子どもへのまなざし』『完 子どもへのまなざし』(以上 福音館)『「育てにくい子」と感じたときに読む本』(主婦の主社) 『アスペルガーを生きる子どもたちへ』(日本評論社)ほか多数

「2011年 『出会いでつむぐ私の仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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