うしろむき夕食店

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 314
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591169452

作品紹介・あらすじ

<内容紹介>
二階建てのレトロな洋館に、ステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉。ドアの両側には二つずつ背の高い格子窓。そこから見える満月のような照明と、おいしそうな香りが漂ってきたら間違いなし。そこが「うしろむき夕食店」だ。
“うしろむき”なんて名前だけど、出てくる料理とお酒は絶品揃い。きりりと白髪をまとめた女将の志満さんと、不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。
お店の名物は「料理おみくじ」。
今宵の食事も人生も。いろいろ迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だが――。

プロフィール
冬森灯(ふゆもり・とも)
第1回おいしい文学賞にて最終候補。『縁結びカツサンド』にてデビュー。

感想・レビュー・書評

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  • うまくいかないことがあって落ち込む日や、ぱっとしない毎日がなんだか愛おしく、ほっこりとこころ温まる物語。
    立ち返ってみるとスマホ片手に、忙しなくながら食いするような毎日。明日は美味しい一杯と美味しいごはんを食べよう!どんな日や人生でも自分を幸せにできるのは自分だけ。毎日を大切に過ごそう、そう思える一冊でした。

  • 都心から20分。並木台駅から徒歩約10分。奥の奥にあるレトロな洋館。ここは別名「うしろむき夕食店」。年配の女将さんが家庭料理を出してくれるお店で、その店を虜になる人は多くいる。その中には出世に嫁姑、夢など悩みを持つ人もいる。優しい料理に癒されることで、それぞれの人達が迷いを断ち切っていく。


    奥の奥にあるということで、道に迷う人は多くいるのですが、謎の生物(猫?たぬき?)に導かれるようにその店にたどり着くのですが、まるでアニメ「耳をすませば」を見ているようで、興味をそそられました。作品に出てくる料理は、家庭料理にひと手間加えています。完成された料理の描写が、もう美味しそうで、この店行ってみたいなとさせてくれます。

    全5章+αの連作短編集で、それぞれの章に一人ずつ登場人物にスポットを当てて、悩みを解決していきます。
    また、章の初めには、料理のイラストも載せていて、食欲を掻き立てます。
    後半になると、偶然すぎる展開が起きていくのですが、思わずズッコケてしまうほどでした。
    世間は狭いなぁと思う一方、そんなバカなとも笑ってしまいました。そういうことも全部ひっくるめて良い味を出していました。

    また、この作品で1番の見どころは、女将の志満さんの存在と料理でした。料理もさることながら、志満さんの佇まいや言葉は心に沁みて、心にスーッと響きました。
    特に最後の章では長く生きてきたこそ滲み出た言葉で印象深く、優しく包み込まれました。

    最後は、女将さん引退されましたが、孫の希乃香さんが引き継ぎます。今後、どんな「うしろむき夕食店」になっていくのか楽しみです。この店ぜひ行ってみたいです。

  • 落ち込んだ夜は「うしろむき夕食」を探して
    ください。”うしろむき”なんて名前だけど、
    出てくる料理とお酒は絶品揃い。極上の料理と
    乾杯の声が、あなたの迷いを優しくほどいて
    くれます…。

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