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本 ・本 (415ページ) / ISBN・EAN: 9784591169711
作品紹介・あらすじ
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。
なぜこの7人が、なぜこの場所に――
すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
本屋大賞受賞ほか、圧倒的支持を受け堂々8冠のベストセラー。
感想・レビュー・書評
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2017年第11回啓文堂大賞文芸書大賞
2017年第1回ブランチbook大賞
2017年ダヴィンチ「BOOKOFTHEYEAR2017」
小説部門第1位
2017年埼玉の高校図書館司書が選んだ本第1位
2017年熊本県学校図書館大賞 大賞
2018年第11回神奈川県学校図書館員大賞 大賞
2018年第15回本屋大賞
2018?第6回ブグログ大賞小説部門 大賞
2021年ダヴィンチ「BOOKOFTHEYEAR2021」
文庫部門第1位
ブグログの作品紹介に8冠とあり、土瓶さんのレビューに9冠とあって、文学賞ってそんなにあるのかって 思わず検索してしまいました
これだけ評価され尽くされている本を読むのは
ちょっと怖さもある
面白さがわからないと、恥ずかしいのではとかね
孤城ー孤立無縁の城ー
このタイトルが、さすが辻村さんと思っていたら
担当編集者の良い仕事だったらしい
中学1年生の女子が、同級生のいじめをきっかけとして不登校となる
この各小学校から集まる中学校での生活の始まり
探り合い
選択肢として出てくるフリースクール、保健室登校 担任との噛み合わない会話
5月のある日部屋の鏡の中に引き込まれる
そこには孤城が建ち 自分と同じような問題を抱えた中学生たちが集められていた
さてと、下巻へ
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「いいね」ありがとうございます。
この作品はココに出会う前に上下巻読了しました。
おもしろかったし、辻村さんの作品がますます好きになりまし...「いいね」ありがとうございます。
この作品はココに出会う前に上下巻読了しました。
おもしろかったし、辻村さんの作品がますます好きになりました!2025/06/11
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私は滅多に小説家の幅は広げない。流行は追わない。そうでなくても、人生は短いのに‥‥。けど、本屋大賞を獲った作品は読むことにしている。直木賞ではなく本屋大賞を、私は流行小説の「鏡=窓」としている。
重松清以外に「イジメテーマ?」の本を久しぶりに読んだ。私は、イジメとか不登校とかよく分からない。そういう体験をした「リアルな友だち」が居なかったのが大きいと思っている。ホントにいなかったのか?アンタに見えていなかっただけなんじゃないか?うーん、中学生3年間で同学年で2人だけ「落ちこぼれイジメ」は、あったと思う。何故かその2人には慕われていた。その2人が大人になってからの運命を考えると、「いったい僕に何ができたのだろう」と無力感を覚えるけど、此処で語る話ではない。
上巻の主人公・こころの心理は詳細に描かれているので、不登校になった経緯はよく分かる。あと6人の事情や、「かがみの孤城」そのものの「謎」は、まだ材料不足だ。半年も経っているのに、まだわからないのか。その辺りが、こころの未熟なところなんだろうか。それとも、私が中学生の時はこれぐらい未熟だったのかな。今のところは、こころには共感できない。
さて、これから下巻を紐解く。 -
中学校にあがったばかりの馴染まない環境のなか同級生にいじめられ不登校になってしまった安西こころ。
言いたいけど自分からは言い出せない。繊細な感情表現が秀逸でうんうん伝わってきました。学校に行く時間になるとお腹痛くなったり、近所のコンビニに行くだけでも周囲を気にして心臓バクバクで過呼吸になりそう。
休んでいいよって母のやさしい対応にも、言葉尻を捉えて不信感をいだくトゲトゲぶりが10代の頃とリンクしました。
でも凄く素敵に思ったのは、こころのお母さん、担任が訪ねてきて同級生の弁護を始めた時、娘の味方をして抗議しそれ以上語らせなかったこと素晴らしい母親だと思いました。
孤城の中の7人の関係もリアルに繊細に描かれていて、同様の悩みを拗らせていそうだけど、なかなか打ち解けあえない雰囲気とか、好意を抱かれた男の子に対する反応とか引き具合とか、女の子同士でいるときとか、一人男の子に混ざっているときとかの心理バランスが実に巧みに表現されてて作品に引き込まれていきました。徐々にお互いのことが解って明らかにされてゆくんですけど、もう願いの鍵とか探さなくっていいんじゃないって思うほどに、この7人を見守っていたく思いました。
何故かリオンに優しそうな衣装持ちの狼少女も気になる。孤城なのにキツネじゃなくオオカミの仮面かぶってるし。ツッコミどころそこなのかぁ?
リアルな世界でも会ってみようと盛り上がったところで、2学期が終了して上巻お終いです。
3学期からは下巻になります。無茶たのしみ。-
初コメです。
真相を知ったお母さんが味方になってくれた場面は本当に素敵な家族ですよね。下巻の感想も楽しみに待ってます♪初コメです。
真相を知ったお母さんが味方になってくれた場面は本当に素敵な家族ですよね。下巻の感想も楽しみに待ってます♪2023/11/11 -
マメムさん、コメントありがとうございました(*≧∀≦*)
いざとゆうとき子供側についてくれる良い家庭でしたね。
私の場合は、イジメよりも教...マメムさん、コメントありがとうございました(*≧∀≦*)
いざとゆうとき子供側についてくれる良い家庭でしたね。
私の場合は、イジメよりも教師の体罰が厳しくて親も学校側について味方してくれなかった時代なので羨ましく思いました。2023/11/11 -
しじみさん、お返事ありがとうございます。
誰も味方がいない孤独の世界って、本当に辛いし怖いですよね(^_^;)
私も似たような時代と経験が...しじみさん、お返事ありがとうございます。
誰も味方がいない孤独の世界って、本当に辛いし怖いですよね(^_^;)
私も似たような時代と経験があるので、本作は心に刺さりました。2023/11/11
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くわしい感想は下巻に書きます。ひとついることはみなさん読んでくださいということ!
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意味深な始めの2ページ。
これは何に繋がるのだろう。
憧れるよね。
絶対そんなこと起きないって分かっていても。 -
人間性を否定されるようなイジメに遭い、そのまま登校し続ければ命の危機を感じてしまうようなイジメに遭い、学校に行けなくなる。親が不在の時に、家にまでいじめっ子たちが押しかけてきた経験があり、窓もカーテンも開けられなくなる。そんな経験は「そうなるタイプの子」だけがするというものではなく、誰にだって環境によっては被ってしまう可能性がある。
中学生…難しいな。学校という閉鎖空間に毎日行くことを強制されるのだから。大人になったら会社とか、苦手な人がいても毎日行かなければならないけれど、それでも、大人同士はお互い距離の取り方が分かっていることが多いし、仕事以外の場、例えば休憩時間まで居場所がないことに困ることは、中学生ほどにはないのではなかろうか。
主人公はいじめっ子たちが、親の留守に家にまで押しかけてきて「出てこい」と脅され、「殺されるかもしれない」ほどの恐怖を感じた経験を親に話せなかった。何で話さなかったのだろうと思う。だけど、ふと自分が中学生だった頃を思い出してみる。そうだよなあ。「大事にされてる」って分かってるから、話せないんだよな、親には。そして、学校には行けないし、勿論打ち明ける友達もいない。担任の先生は、先生の前では明るく優しい、クラスのリーダーと見せている“いじめっ子のリーダー”の言う事を信じている。母親がフリースクールを探してきた。そこには行ってみたい気持ちはあったのに、初日にお腹が痛くなって行けなくなった。初日に行けないと、気後れしてその先も行けない。
為す術がなく、部屋の鏡を見つめて、ふと鏡に手を触れると、鏡の向こう側から、強い力で引っ張られた。気がつくと、そこには御伽話に出てくるような城があり、手を引っ張っているのは、狼のお面をつけた少女“狼さま”。そして、そこにはまた、主人公“こころ”と同じくらいの少年少女7人が集められていた。狼さまはいう。「お前たちは選ばれたのだ。お前たちは、この城の中の“願いが叶う鍵”を探す権利を持っている。お前たちの中でその鍵を見付けて、“願いが叶う部屋”を開けられたものだけが、願いが叶う。そしたらこの城は無くなる。鍵が見つかっても見つからなくてもこの城は3月30日で閉鎖する。」
その7人の中学生たちは、“鍵”を探す気があるのかないのかはっきり分からないが、何となく、日々、その城にやってきて、一緒のゲームをしたり、お菓子を食べたりして、くつろぐようになる。お互い言わなくても分かっている。「昼間にこんな所に来ていられるということは、みんな学校に行っていない子だ」と(その城は夕方の5時までしかいられない)。だから、お互い触れてはならない部分があることを意識して、気を遣いながら、だけど、“仲間”だという意識があり、次第に距離が縮まっていく。いつの間にか“願いが叶う鍵”よりも、7人が集まれる場がかけがえのないものになってきた。
下巻に続く。
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本作『かがみの孤城』は、少年少女の等身大な苦悩と王道なファンタジー要素を融合させた青春小説だ。
そこに「願いを叶える部屋」と「その部屋を開く鍵」、そして「オオカミの面を被った少女」というスパイスを混ぜ込むことで、しっかりミステリーとしても成り立っている。青春+ファンタジー+ミステリー、ワクワクするエッセンスをふんだんに盛り込んだ設定には、子どもだけでなく大人も魅了されることだろう。
物語の主人公である安西こころは中学一年生の少女。
こころは春に雪科第五中へ入学したものの、同級生の女子・真田を中心としたグループからトラウマになるほどのいじめを受けたことをきっかけに、わずか一ヶ月で不登校になってしまう。
たびたび両親とのすれ違いが起きる鬱屈とした日々の中、とある日、突如こころの自室の姿見が輝き、ファンタジーの世界に存在するような「城」へ出入りできる権利を得る。
城の主人である「オオカミさま」と呼ばれる少女によって、城の「ゲスト」として招待されたのは、こころを含めて七人。ある共通点で集められた彼らは、さまざまな理由から現実の世界への恐怖や後悔などを抱えていて生きている中学生たち。
オオカミさまは願いを叶えることができる「願いの部屋」と「鍵」を探すよう全員に命じ、彼らの一年間の奇妙な共同生活が幕を開ける。
序盤では、城のゲストであるこころ以外の六人——アキ、スバル、マサムネ、フウカ、リオン、ウレシノに各所でスポット当てつつ、一癖も二癖もある彼らが根っこのところでは友達思いの優しい子たちであることを丁寧に描いていく。
だが、ゲストたちの交流が盛んになってきた中盤に、彼らの意外な共通点が突きつけられたことで、より物語はアクセルを踏み込んでいき——。
下巻へと続く上巻の幕引きは非常に秀逸で、上巻を読み終えた人は迷わず下巻を手に取ってしまうはずだ。
私の心を穿ったのは、不登校になってしまったこころの心情だ。これはおそらく、上巻の中で最も強く描かれている部分だと思う。
特にこころが母親と言葉を交わす場面では、凝縮されたような二人の放つ不安と悲しみが伝わってくる。
周りの世界には助けてくれる人はいない。けれど、母親に助けを求めてはいけないような気がして、なかなか打ち明けることができない。
そうしている間に外の世界での時間はどんどん動いていく。自分だけが取り残されているような気がして、また苦しくなってくる。
そんな娘をどうにかして助けたい。だが、こころの心は開かれるどころか閉ざされていく一方。
陰湿ないじめの場面なども本作の明確な苦しいポイントではあるのだが、私はこういった、成す術のない親子のすれ違いが読んでいてとても辛かった。
他にも読んでいて感心したのは、こころと東条萌という女生徒との関係が語られるある場面。
不登校になったこころの家に毎日プリントや手紙を届けにくる東条に対し、かつて互いに下の名前で呼び合っていた頃の「萌ちゃん」という呼び方と、現在の「東条さん」という呼び方を無意識に使い分けるこころの姿は、精神的に不安定な様子を上手く表している思う。
徐々に「闘う」というキーワードが飛び交い始める点にも注目したい。
不登校になってしまった子どもたちは、世間から「適応能力が欠如している」「協調性がない」などと揶揄されてしまうこともあるだろう。
けれど、城のゲストたちのように、抗いきれない大きな力によって外の世界と切り離された子も、きっと多いはず。
彼らは、彼らの世界で闘っているのだ。
上巻終盤、「闘う」ことを決意したさまざまな登場人物たち。闘って得るものがなんであれ、彼らに幸あれとただただ願うばかりである。 -
学校からはじかれても必死に闘う中学生たち。
上巻は一学期と二学期。
三学期明けに勇気を出す決意をするところまで。
負けるな!-
勝又健太さん、コメントありがとうございます。
早速、買ったんですね。
この小説、特に下巻の展開がすごいですよ。
期待してください。
大人...勝又健太さん、コメントありがとうございます。
早速、買ったんですね。
この小説、特に下巻の展開がすごいですよ。
期待してください。
大人にも当てはまるところ、あるかもしれませんね。勝又さんの感想読みたいです。ぜひ公開してくださいね。2021/05/27 -
2021/06/17
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2021/06/17
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虐めに遭い登校できなくなった子供たちの物語です。
こころは、中学校に入学したが虐めに遭い登校できず家で引きこもっていると。すがた身の大きさの鏡が光り出し中へ入って行きます。そこには、不登校になった中学生がこころも含めて7人の男女がいます。その子供たちがおりなす物語です。
【読後】
11月19日から読み始めて6日たちますが、まだ125ページまでしか読めません。こういった子供の虐めの本は、読むのが始めてです。私には、合わないです。下巻も手元に有りますが、読むのを中止します。
なお、字が小さくて読むのを中止することはありますが、本の内容が合わなくて中止するのは久しぶりです。
かがみの孤城(上)
2021.03発行。字の大きさは…中。2021.11.19~25未読。★☆☆☆☆
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【バックナンバー】
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私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。たまにシリーズ名でも登録もします。例えば「風烈廻り与力・青柳剣一郎」などです。
著者プロフィール
辻村深月の作品






ちなみにわたくしはO型…
大雑把のお気楽さん笑
ちなみにわたくしはO型…
大雑把のお気楽さん笑
いつだったか?金曜ロードショーかなんかで映画の方を見たのですが、声優が下手すぎ??...
いつだったか?金曜ロードショーかなんかで映画の方を見たのですが、声優が下手すぎ??何か気になって、物語に入れず^^;
あれ?こんなにつまんなかったっけ?って思ってしまいました。
本の時はもっとドキドキしたのに。
私は大抵の本を楽しく読めちゃう方ですね。そういうのって知識量に反比例するのかも?
知識量が多いと大抵のことを知っているから感動が薄いのかと(⌒-⌒; )
みなさんが賢すぎるからですよ、きっと。
ちょっと懐かしい感じもしますが、この本私にとっては、辻村さんの作品では一・二を争う名作...
ちょっと懐かしい感じもしますが、この本私にとっては、辻村さんの作品では一・二を争う名作だと思っています。