かがみの孤城 上 (ポプラ文庫 つ 1-1)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 8633
感想 : 444
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591169711

作品紹介・あらすじ

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。
なぜこの7人が、なぜこの場所に――
すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
本屋大賞受賞ほか、圧倒的支持を受け堂々8冠のベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 私は滅多に小説家の幅は広げない。流行は追わない。そうでなくても、人生は短いのに‥‥。けど、本屋大賞を獲った作品は読むことにしている。直木賞ではなく本屋大賞を、私は流行小説の「鏡=窓」としている。

    重松清以外に「イジメテーマ?」の本を久しぶりに読んだ。私は、イジメとか不登校とかよく分からない。そういう体験をした「リアルな友だち」が居なかったのが大きいと思っている。ホントにいなかったのか?アンタに見えていなかっただけなんじゃないか?うーん、中学生3年間で同学年で2人だけ「落ちこぼれイジメ」は、あったと思う。何故かその2人には慕われていた。その2人が大人になってからの運命を考えると、「いったい僕に何ができたのだろう」と無力感を覚えるけど、此処で語る話ではない。

    上巻の主人公・こころの心理は詳細に描かれているので、不登校になった経緯はよく分かる。あと6人の事情や、「かがみの孤城」そのものの「謎」は、まだ材料不足だ。半年も経っているのに、まだわからないのか。その辺りが、こころの未熟なところなんだろうか。それとも、私が中学生の時はこれぐらい未熟だったのかな。今のところは、こころには共感できない。

    さて、これから下巻を紐解く。

  • 意味深な始めの2ページ。

    これは何に繋がるのだろう。

    憧れるよね。

    絶対そんなこと起きないって分かっていても。

  • 人間性を否定されるようなイジメに遭い、そのまま登校し続ければ命の危機を感じてしまうようなイジメに遭い、学校に行けなくなる。親が不在の時に、家にまでいじめっ子たちが押しかけてきた経験があり、窓もカーテンも開けられなくなる。そんな経験は「そうなるタイプの子」だけがするというものではなく、誰にだって環境によっては被ってしまう可能性がある。
     中学生…難しいな。学校という閉鎖空間に毎日行くことを強制されるのだから。大人になったら会社とか、苦手な人がいても毎日行かなければならないけれど、それでも、大人同士はお互い距離の取り方が分かっていることが多いし、仕事以外の場、例えば休憩時間まで居場所がないことに困ることは、中学生ほどにはないのではなかろうか。
     主人公はいじめっ子たちが、親の留守に家にまで押しかけてきて「出てこい」と脅され、「殺されるかもしれない」ほどの恐怖を感じた経験を親に話せなかった。何で話さなかったのだろうと思う。だけど、ふと自分が中学生だった頃を思い出してみる。そうだよなあ。「大事にされてる」って分かってるから、話せないんだよな、親には。そして、学校には行けないし、勿論打ち明ける友達もいない。担任の先生は、先生の前では明るく優しい、クラスのリーダーと見せている“いじめっ子のリーダー”の言う事を信じている。母親がフリースクールを探してきた。そこには行ってみたい気持ちはあったのに、初日にお腹が痛くなって行けなくなった。初日に行けないと、気後れしてその先も行けない。
     為す術がなく、部屋の鏡を見つめて、ふと鏡に手を触れると、鏡の向こう側から、強い力で引っ張られた。気がつくと、そこには御伽話に出てくるような城があり、手を引っ張っているのは、狼のお面をつけた少女“狼さま”。そして、そこにはまた、主人公“こころ”と同じくらいの少年少女7人が集められていた。狼さまはいう。「お前たちは選ばれたのだ。お前たちは、この城の中の“願いが叶う鍵”を探す権利を持っている。お前たちの中でその鍵を見付けて、“願いが叶う部屋”を開けられたものだけが、願いが叶う。そしたらこの城は無くなる。鍵が見つかっても見つからなくてもこの城は3月30日で閉鎖する。」
     その7人の中学生たちは、“鍵”を探す気があるのかないのかはっきり分からないが、何となく、日々、その城にやってきて、一緒のゲームをしたり、お菓子を食べたりして、くつろぐようになる。お互い言わなくても分かっている。「昼間にこんな所に来ていられるということは、みんな学校に行っていない子だ」と(その城は夕方の5時までしかいられない)。だから、お互い触れてはならない部分があることを意識して、気を遣いながら、だけど、“仲間”だという意識があり、次第に距離が縮まっていく。いつの間にか“願いが叶う鍵”よりも、7人が集まれる場がかけがえのないものになってきた。
     下巻に続く。
     

  • 学校からはじかれても必死に闘う中学生たち。
    上巻は一学期と二学期。
    三学期明けに勇気を出す決意をするところまで。

    負けるな!

    • たけさん
      勝又健太さん、コメントありがとうございます。

      早速、買ったんですね。
      この小説、特に下巻の展開がすごいですよ。
      期待してください。

      大人...
      勝又健太さん、コメントありがとうございます。

      早速、買ったんですね。
      この小説、特に下巻の展開がすごいですよ。
      期待してください。

      大人にも当てはまるところ、あるかもしれませんね。勝又さんの感想読みたいです。ぜひ公開してくださいね。
      2021/05/27
    • 勝又健太@炎上商法さん
      上巻、一気に読みました!
      下巻が気になって気になってですw
      上巻、一気に読みました!
      下巻が気になって気になってですw
      2021/06/17
    • たけさん
      勝又健太さん

      後半はさらに一気読みですよ!
      気をつけてくださいね!
      勝又健太さん

      後半はさらに一気読みですよ!
      気をつけてくださいね!
      2021/06/17
  • 虐めに遭い登校できなくなった子供たちの物語です。
    こころは、中学校に入学したが虐めに遭い登校できず家で引きこもっていると。すがた身の大きさの鏡が光り出し中へ入って行きます。そこには、不登校になった中学生がこころも含めて7人の男女がいます。その子供たちがおりなす物語です。

    【読後】
    11月19日から読み始めて6日たちますが、まだ125ページまでしか読めません。こういった子供の虐めの本は、読むのが始めてです。私には、合わないです。下巻も手元に有りますが、読むのを中止します。
    なお、字が小さくて読むのを中止することはありますが、本の内容が合わなくて中止するのは久しぶりです。

    かがみの孤城(上)
    2021.03発行。字の大きさは…中。2021.11.19~25未読。★☆☆☆☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【バックナンバー】
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  • 感想はかがみの孤城下で!
    フォロワーが、、、200!ありがとうございます!これからもめっちゃ更新してくのでよろしくお願いします。( ;∀;)

  • 想像以上に面白かった!

    ファンタジーな世界と現実が混ざったような世界観でした。登場人物もそれぞれ個性があって、感情移入してしまいました。

    特に好きなセリフは、喜多嶋先生の『だって、こころちゃんは毎日、闘っているでしょう?』です。そうなんだよね、不登校の子に限らずだけど、周りから見ると怠けてるように見えても、本人はいっぱいいっぱいだったり、頑張ってることってありますよね。いつか、そういう人に会ったら言ってあげたいなぁ。

    下巻も楽しみです。

  • 恐怖、悔しさ、恥、後悔……、小・中学生の時、何度か学校で大泣きしたことはあったけど、そのときの感情というものは今の自分の語彙力を持ったまま、そのときに戻ったとしてもたぶん言語化できなくて、泣きじゃくるだけなんだろうな、と思う。
    この『かがみの孤城』の上巻の場面をいくつか読んでいると、その時の言葉にできない感情が、少しだけ思い出された気がします。

    不登校となってしまった中学一年生のこころ。ある日こころの部屋の鏡が光はじめ、その鏡を潜り抜けると城のような建物が建っており、狼の面をかぶった少女がこころと似た境遇の少年少女を集めていた。
    狼の面をかぶった少女は、城に隠された鍵を見つけ、ある一室を開けることができればどんな願いも叶えられると話すが……

    辻村さんの心理描写はいつも一級品だと思うけど、今回も心にぐさりと突き刺さる場面が上巻からありました。こころが受けたある仕打ち、割かれたページは決して多くないけど、わずかなページ数でもこころが受けた“殺される”までの恐怖感は伝わってくる。

    またそうした恐怖だけでなく、不登校でいることの罪悪感や、これからのことといったやり場のない不安、両親への反発などといった感情も余すことなく描かれていると思います。読んでいる年代が年代だったら、もう一杯一杯になっていたかもしれない。

    そして鏡のなかの世界。こころを含めた7人はすぐに打ち解けられるわけでもなく、和を乱す子や、仲良くしていても本人がいない場でのふとした一言など、緊張感はふとした瞬間に現れる。

    ただそうした子に対する視点が一瞬で覆され、自分の心の狭量さに気づかされるのもまた辻村さんらしいのかもしれない。心の暗い部分はどんな人間も持ち得るのだと、また気づかされる。

    序盤では完全に居場所を失っていたこころが、城であったり大人たちであったりに徐々に居場所を見つけていく。その過程がいい。
    城での七人の亀裂、両親への反抗、その風向きが少しずつ変わっていく。フリースクールの先生であったり、お母さんであったり、そして城の子どもたちであったり。

    それが決して急な展開でなく、あくまでこころをはじめ、子供たちに寄り添いながら一歩一歩、着実に居場所が現れてくる印象を受けるので、自分も彼女たちを見守りながら、少しずつ歩いて行っているような感覚を覚えます。

    そして城の世界で7人の共通点が明らかになり、彼女たちのある決意が描かれるところで、上巻は終了。
    この引きはかなりのいいというか、もうずるい。ここまで読んだなら彼女たちの「闘い」が次にどのような展開を迎えるか、そして彼女たちはどうなるか、気になって仕方ないはず。

    第15回本屋大賞1位

  • 感想は下巻にて。
     
    「犯罪者」のときもそうしたけど、上下巻を逆の並びにしたほうが表紙の都合上良さそうなので、下上の順にしました。

  • とりあえず上巻読了!

    続きが気になります‼︎

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著者プロフィール

1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞を受賞。2018年には『かがみの孤城』で本屋大賞第1位に。本書の本編『ハケンアニメ!』は、2015年に本屋大賞3位に選ばれ、2022年5月には映画公開が予定されている。主な著書に『スロウハイツの神様』『V.T.R.』『ハケンアニメ!』『島はぼくらと』『朝が来る』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』などがある。

「2022年 『レジェンドアニメ! 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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