かがみの孤城 上 (ポプラ文庫 つ 1-1)

著者 :
  • ポプラ社
4.29
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本棚登録 : 15308
感想 : 798
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591169711

作品紹介・あらすじ

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。
なぜこの7人が、なぜこの場所に――
すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
本屋大賞受賞ほか、圧倒的支持を受け堂々8冠のベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • R4.11.17 読了。

     タイトルだけ見ると、ファンタジー小説なのかなと思って読み始めたら、見事に裏切られた。こころのイジメのシーンは、その怖さが伝わってきて読み進めるのが辛かったです。
    また、こころが勇気を出してお母さんに話し、理解してもらえたシーンはホッとしてウルウルしてしまいましたよ。こころのお母さんが良い人で良かった。
     こころは仲間達とともに願いが叶う部屋の鍵を見つけられるのか?

  • 私は滅多に小説家の幅は広げない。流行は追わない。そうでなくても、人生は短いのに‥‥。けど、本屋大賞を獲った作品は読むことにしている。直木賞ではなく本屋大賞を、私は流行小説の「鏡=窓」としている。

    重松清以外に「イジメテーマ?」の本を久しぶりに読んだ。私は、イジメとか不登校とかよく分からない。そういう体験をした「リアルな友だち」が居なかったのが大きいと思っている。ホントにいなかったのか?アンタに見えていなかっただけなんじゃないか?うーん、中学生3年間で同学年で2人だけ「落ちこぼれイジメ」は、あったと思う。何故かその2人には慕われていた。その2人が大人になってからの運命を考えると、「いったい僕に何ができたのだろう」と無力感を覚えるけど、此処で語る話ではない。

    上巻の主人公・こころの心理は詳細に描かれているので、不登校になった経緯はよく分かる。あと6人の事情や、「かがみの孤城」そのものの「謎」は、まだ材料不足だ。半年も経っているのに、まだわからないのか。その辺りが、こころの未熟なところなんだろうか。それとも、私が中学生の時はこれぐらい未熟だったのかな。今のところは、こころには共感できない。

    さて、これから下巻を紐解く。

  • 中学校にあがったばかりの馴染まない環境のなか同級生にいじめられ不登校になってしまった安西こころ。
    言いたいけど自分からは言い出せない。繊細な感情表現が秀逸でうんうん伝わってきました。学校に行く時間になるとお腹痛くなったり、近所のコンビニに行くだけでも周囲を気にして心臓バクバクで過呼吸になりそう。
    休んでいいよって母のやさしい対応にも、言葉尻を捉えて不信感をいだくトゲトゲぶりが10代の頃とリンクしました。
    でも凄く素敵に思ったのは、こころのお母さん、担任が訪ねてきて同級生の弁護を始めた時、娘の味方をして抗議しそれ以上語らせなかったこと素晴らしい母親だと思いました。

    孤城の中の7人の関係もリアルに繊細に描かれていて、同様の悩みを拗らせていそうだけど、なかなか打ち解けあえない雰囲気とか、好意を抱かれた男の子に対する反応とか引き具合とか、女の子同士でいるときとか、一人男の子に混ざっているときとかの心理バランスが実に巧みに表現されてて作品に引き込まれていきました。徐々にお互いのことが解って明らかにされてゆくんですけど、もう願いの鍵とか探さなくっていいんじゃないって思うほどに、この7人を見守っていたく思いました。
    何故かリオンに優しそうな衣装持ちの狼少女も気になる。孤城なのにキツネじゃなくオオカミの仮面かぶってるし。ツッコミどころそこなのかぁ?
    リアルな世界でも会ってみようと盛り上がったところで、2学期が終了して上巻お終いです。
    3学期からは下巻になります。無茶たのしみ。

    • マメムさん
      初コメです。
      真相を知ったお母さんが味方になってくれた場面は本当に素敵な家族ですよね。下巻の感想も楽しみに待ってます♪
      初コメです。
      真相を知ったお母さんが味方になってくれた場面は本当に素敵な家族ですよね。下巻の感想も楽しみに待ってます♪
      2023/11/11
    • つくねさん
      マメムさん、コメントありがとうございました(*≧∀≦*)

      いざとゆうとき子供側についてくれる良い家庭でしたね。
      私の場合は、イジメよりも教...
      マメムさん、コメントありがとうございました(*≧∀≦*)

      いざとゆうとき子供側についてくれる良い家庭でしたね。
      私の場合は、イジメよりも教師の体罰が厳しくて親も学校側について味方してくれなかった時代なので羨ましく思いました。
      2023/11/11
    • マメムさん
      しじみさん、お返事ありがとうございます。

      誰も味方がいない孤独の世界って、本当に辛いし怖いですよね(^_^;)
      私も似たような時代と経験が...
      しじみさん、お返事ありがとうございます。

      誰も味方がいない孤独の世界って、本当に辛いし怖いですよね(^_^;)
      私も似たような時代と経験があるので、本作は心に刺さりました。
      2023/11/11
  • 意味深な始めの2ページ。

    これは何に繋がるのだろう。

    憧れるよね。

    絶対そんなこと起きないって分かっていても。

  • 人間性を否定されるようなイジメに遭い、そのまま登校し続ければ命の危機を感じてしまうようなイジメに遭い、学校に行けなくなる。親が不在の時に、家にまでいじめっ子たちが押しかけてきた経験があり、窓もカーテンも開けられなくなる。そんな経験は「そうなるタイプの子」だけがするというものではなく、誰にだって環境によっては被ってしまう可能性がある。
     中学生…難しいな。学校という閉鎖空間に毎日行くことを強制されるのだから。大人になったら会社とか、苦手な人がいても毎日行かなければならないけれど、それでも、大人同士はお互い距離の取り方が分かっていることが多いし、仕事以外の場、例えば休憩時間まで居場所がないことに困ることは、中学生ほどにはないのではなかろうか。
     主人公はいじめっ子たちが、親の留守に家にまで押しかけてきて「出てこい」と脅され、「殺されるかもしれない」ほどの恐怖を感じた経験を親に話せなかった。何で話さなかったのだろうと思う。だけど、ふと自分が中学生だった頃を思い出してみる。そうだよなあ。「大事にされてる」って分かってるから、話せないんだよな、親には。そして、学校には行けないし、勿論打ち明ける友達もいない。担任の先生は、先生の前では明るく優しい、クラスのリーダーと見せている“いじめっ子のリーダー”の言う事を信じている。母親がフリースクールを探してきた。そこには行ってみたい気持ちはあったのに、初日にお腹が痛くなって行けなくなった。初日に行けないと、気後れしてその先も行けない。
     為す術がなく、部屋の鏡を見つめて、ふと鏡に手を触れると、鏡の向こう側から、強い力で引っ張られた。気がつくと、そこには御伽話に出てくるような城があり、手を引っ張っているのは、狼のお面をつけた少女“狼さま”。そして、そこにはまた、主人公“こころ”と同じくらいの少年少女7人が集められていた。狼さまはいう。「お前たちは選ばれたのだ。お前たちは、この城の中の“願いが叶う鍵”を探す権利を持っている。お前たちの中でその鍵を見付けて、“願いが叶う部屋”を開けられたものだけが、願いが叶う。そしたらこの城は無くなる。鍵が見つかっても見つからなくてもこの城は3月30日で閉鎖する。」
     その7人の中学生たちは、“鍵”を探す気があるのかないのかはっきり分からないが、何となく、日々、その城にやってきて、一緒のゲームをしたり、お菓子を食べたりして、くつろぐようになる。お互い言わなくても分かっている。「昼間にこんな所に来ていられるということは、みんな学校に行っていない子だ」と(その城は夕方の5時までしかいられない)。だから、お互い触れてはならない部分があることを意識して、気を遣いながら、だけど、“仲間”だという意識があり、次第に距離が縮まっていく。いつの間にか“願いが叶う鍵”よりも、7人が集まれる場がかけがえのないものになってきた。
     下巻に続く。
     

  • 学校からはじかれても必死に闘う中学生たち。
    上巻は一学期と二学期。
    三学期明けに勇気を出す決意をするところまで。

    負けるな!

    • たけさん
      勝又健太さん、コメントありがとうございます。

      早速、買ったんですね。
      この小説、特に下巻の展開がすごいですよ。
      期待してください。

      大人...
      勝又健太さん、コメントありがとうございます。

      早速、買ったんですね。
      この小説、特に下巻の展開がすごいですよ。
      期待してください。

      大人にも当てはまるところ、あるかもしれませんね。勝又さんの感想読みたいです。ぜひ公開してくださいね。
      2021/05/27
    • 勝又健太@炎上商法さん
      上巻、一気に読みました!
      下巻が気になって気になってですw
      上巻、一気に読みました!
      下巻が気になって気になってですw
      2021/06/17
    • たけさん
      勝又健太さん

      後半はさらに一気読みですよ!
      気をつけてくださいね!
      勝又健太さん

      後半はさらに一気読みですよ!
      気をつけてくださいね!
      2021/06/17
  • 虐めに遭い登校できなくなった子供たちの物語です。
    こころは、中学校に入学したが虐めに遭い登校できず家で引きこもっていると。すがた身の大きさの鏡が光り出し中へ入って行きます。そこには、不登校になった中学生がこころも含めて7人の男女がいます。その子供たちがおりなす物語です。

    【読後】
    11月19日から読み始めて6日たちますが、まだ125ページまでしか読めません。こういった子供の虐めの本は、読むのが始めてです。私には、合わないです。下巻も手元に有りますが、読むのを中止します。
    なお、字が小さくて読むのを中止することはありますが、本の内容が合わなくて中止するのは久しぶりです。

    かがみの孤城(上)
    2021.03発行。字の大きさは…中。2021.11.19~25未読。★☆☆☆☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【バックナンバー】
    辻村深月さんのバックナンバーは、私の本棚より「タグ」→「タグの一覧を絞り込む」に「辻村深月」と入力。または、その中から辻村深月を探してください。そうすると著者辻村深月さんの本が一覧表示されます。
    私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。たまにシリーズ名でも登録もします。例えば「風烈廻り与力・青柳剣一郎」などです。

  • 本で3回泣かされました。
    上巻は主に、学校にいけなくなった中学生のこころちゃんの心理描写がとても繊細かつリアルでした。

    私自身、小学校時代に不登校の時期があったこともあり、一つ一つの言葉に当時の辛かった想いが重なり、それでも頑張ろうとするこころちゃんに感動(という言葉だと安っぽく思えますが)しました。

    なかなか集団に馴染めない、ちょっとした事で弾かれる、それは子ども社会でも大人社会でも起きていることで、どれだけ辛い気持ちかは当事者しか分かり得ません。それでも辻村深月さんの言葉は、そんな人たちにも届く言葉が多く、人によって救われた感覚を持つかと思います。

    • 岳東さん
      早速観てきましたよ〜
      オヤジ一人きりだったら、どうしようと心配していたんですが、同じような人が何人もいて安心しました。

      映画も良かっ...
      早速観てきましたよ〜
      オヤジ一人きりだったら、どうしようと心配していたんですが、同じような人が何人もいて安心しました。

      映画も良かったですね。
      あらすじが分かっているのでワクワクしながら観ました。映画でも涙しましたよ。
      だいぶ端折られていましたが(笑)
      映画だと、アキと喜多嶋先生の関係性がイマイチ分かりにくかったですね。

      そして、エンドロール後のオマケ映像にこれほど感動したことはありません。
      最後に、7人のその後のイラストが放映されました(このエンドロール後の特典映像は1月20日から放映しているとのことですが)。

      こころとリオンがフードコートで食事しているところに喜多嶋先生が現れ、「やっと会えたね」と。喜多嶋先生に子供がいる?と想像できるイラスト。
      ピアノ演奏会でフウカがピアノを弾いているその後方の客席に座っているウレシノが「やっと見つけた」などなど。

      最後のフレーズに「大丈夫、大人になって」とあったのが、とても印象的でした。
      不登校、イジメで悩む子供たち、その親たちに観てほしい映画なんだなとの感想を持ちました。
      2023/01/22
    • マメムさん
      岳東さん、お返事ありがとうございます。行動速いですね(笑)
      エンドロール後の追加があるんですね。なら、また観に行こうかな♪
      情報ありがとうご...
      岳東さん、お返事ありがとうございます。行動速いですね(笑)
      エンドロール後の追加があるんですね。なら、また観に行こうかな♪
      情報ありがとうございました!!
      2023/01/22
    • 岳東さん
      いろいろご指導ありがとうございました^_^
      いろいろご指導ありがとうございました^_^
      2023/01/22
  • 感想はかがみの孤城下で!
    フォロワーが、、、200!ありがとうございます!これからもめっちゃ更新してくのでよろしくお願いします。( ;∀;)

  • ずっと読みたかった本。

    学校へ行けなくなったこころの痛み、城で似た境遇の子達との関係を恐る恐る築いていく心理描写が詳細に明かされている。
    その中でわかる思いや願い。
    可哀想と思われたくない気持ち、優劣つける事で感じる偽りの安心、わかってもらえないかもという恐怖、言葉にする事の勇気、心臓が握り潰される感じがした。

    八月のウレシノの叫びからはより引き込まれ、6人の抱えているものも少しずつ明かされてきて、二学期は一気読み。
    何故この7人なのか、オオカミさまや後半頻繁に出てくる喜多嶋先生など、気になる謎がいっぱい。
    下巻も心して読む。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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