かがみの孤城 上 (ポプラキミノベル 創作 42)

  • ポプラ社 (2022年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (362ページ) / ISBN・EAN: 9784591173169

作品紹介・あらすじ

本屋大賞受賞、堂々9冠のベストセラーが児童文庫化!
〇小学生から読みやすい総ルビ。
〇上下巻合計60点の豪華な挿絵付き。
〇子どもたちに向けた書き下ろしメッセージも収録(下巻)。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光りはじめた。輝く鏡をくぐりぬけた先にあったのは、城のような建物。そこにはオオカミの面の少女が待ち受け、似た境遇の子どもたちが集められていた。城に隠された鍵を探すことで願いが叶えられるというが……。

すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。

***

作/辻村深月
1980年生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞。他の著書に『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『ハケンアニメ!』など多数。

絵/村山竜大
ゲーム関連を中心にキャラクターやモンスターのデザインやイラストを手掛ける。
参加作品として「天穂のサクナヒメ」「ポケモンカードゲーム」「FINAL FANTASY ⅩⅤ」「聖剣伝説3TRIALS of MANA」など。

感想・レビュー・書評

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  • 話はいつも通りで面白いけど、絵が好みじゃない・・・。(・c_・`)

    • なおなおさん
      BOOKさん、こんばんは。
      いつもいいね、フォローをありがとうございます。

      こちらの「かがみの孤城」は、児童文庫化された物なんですね!
      つ...
      BOOKさん、こんばんは。
      いつもいいね、フォローをありがとうございます。

      こちらの「かがみの孤城」は、児童文庫化された物なんですね!
      ついに子ども向けにも出たのですね!
      どんな感じか気になります。
      いいお話ですもんね。
      あらゆる世代が楽しみたいものです。
      (マンガの方も気になりますが…自分が描いていたイメージと違ったら怖いな)

      私は最初に出た単行本を読んだきりですが、忘れられない一冊です。
      そして表紙が一番好きです。
      2022/03/18
  • この本を読んで本が好きになれました。

  • 不登校になった中学1年生の女の子の話。ところが鏡の中の世界で7人に増えた。
    それぞれの心に不登校になった理由がある。
    子供の世界の話だけど、この物語を読みながら、あれっ!辻村深月の小説ってこんな感じだったっけ?と以前読んだ2冊の内容を思い起こしながら、だんだんと下巻を読むのが楽しみに。

  • 映画も見たけど面白いし絵がちょット違って良い

    • えりりさん
      絵がちがうとまたちがっておもしろいですよね!
      読んでみます!
      絵がちがうとまたちがっておもしろいですよね!
      読んでみます!
      2023/06/14
  • 不登校になった中学生が鏡の城と呼ばれる空間に集められる。鏡の城にある願いの鍵を見つけると一つ願いが叶う。鏡の城で出会う少年少女たちとの関わりを通して、こころも成長していくと言うお話です。

    良かった点としては、中学生のリアルな心理描写です。主人公こころの大人への見方は歪んでいます。不登校になったこころを見舞いにきた先生を「仕事だから来てるんでしょ」と内心考えているなど。捻くれているとは思いますが、中学生の頃ってこんな感じだったなぁって思い出させてくれました。

    また物語の中盤で、不登校だった子どもたちが全員で学校に行こう計画するシーンは胸が熱くなりました。会えないだろうなと思っていましたが、問題に立ち向かおうとしている主人公やプライドを捨てて助けを求めたマサムネのことは応援したくなります。

    残念だった点は、肝心の願いの鍵を探すという設定が活かされていないところです。物語ラストまで願いの鍵はほとんどおまけ扱いです。
    鍵を探しているシーンはほぼなく、ひたすらゲームしてます(セリフから探していると言うことは察することができますが)。一人しか願いが叶えられないのだから、中学生同士でもっと駆け引きがあっても良さそうなのに。
    また途中、全員で協力して探すと言うことになりますが、具体的な行動は何もしません。

    そんなに欲がないの?もしウレシノが鍵を見つけたら、自分の心を変えられるかもしれないけどいいの?と思っていました。

    またオチである、実は過去や未来から来ていると言う設定も、上巻の真ん中あたりのマクドがあるかないかの会話する部分で気づいてしまいました。またスクールの先生が実はアキであることも、現実世界でこころに紅茶を渡すシーンでわかってしまいました。

    なので最後の怒涛のネタバレラッシュも、「あぁ、そう言うことだったのか!」とはなりませんでした。伏線に気づかなければ、下巻の後半はかなり楽しめたのに、と残念でした。

    あと学校でみんなに会えなくて、そのあと城で集まった時、早くオオカミさまを呼び出せよ!と思っていました。マサムネが来るまでに一ヶ月もあったのに、なぜ真相を探ろうとしないのか…。

    諸々残念だった点はありますが、それでもイジメられて、不登校になった女の子が、同じような問題を抱える子どもたちと接する中で少しずつ変わっていく姿には勇気をもらえます。
    なのでおすすめです。

  • CMで見て、気になって買ってもらいました。一回読むと、どんどん読みたくなっちゃって、すぐに読み終わりました。最後の結末や、登場人物の意外な過去など、とても面白かったし、感動したところもありました。とてもオススメです!!

  • 学校に行っていない子どもたち7人が鏡を通った先のお城に集められる。
    3月までに願いの叶う部屋と鍵を見つけたら願いが叶う。

    最初出版されたときは、児童書ではなく一般向けの扱いだったように覚えているので、大人向けかと思っていたけれど、主人公が子どもなので、子どもでも十分楽しめる内容だった。

    主人公の女の子こころの不登校になった理由の下りはお腹が痛くなる…。
    (不登校という単語を使っちゃいけないのかも知れないけれど…。作中ではほぼ出てこなかった。)
    そういうことを受けたことはないけれど、想像すると学校に行きたくなくなる…。

    ディズニーとかハリーポッターとかシンデレラとか、作品名が出てくるので、主人公のこころは本好きなんだなということが分かって、本好きな子は親しみやすそう。

    上巻では、最後、集められた子どもたちが実はみんな同じ中学校の生徒だったということが判明する。
    小学校も一緒だったのにお互いに認識がなかったこととか、お店の名前とか日付とかが噛み合わなかったり、オオカミさまの「何年かに一度ーー、よりは平等な機会だと思うが(略)」が不穏…。
    パラレルワールドとか、違う年から来てるとかありそうで怖い。
    バッドエンドにはならずに乗り越えてくれると思うけど、ハラハラする…。
    同じ作者の「冷たい校舎の時は止まる」もそんな雰囲気だったし、似てる…。

  • 最初の主人公のクラスメイトに対する葛藤の心理描写、学校に行こうとしても身体が動かない。そしてそれに対する罪悪感や絶望の表現がリアルで周りの誰も自分を分かっていないということが伝わってきて、個人的に感情を感じ取りやすかったかなと思いました。またそれ以外の登場人物の絡みがてとてもかわいかったです。これからいじめっ子にどう向き合っていくのかわくわくしました。

  • 主人公は不登校になってしまってて。
    中学生なら、そりゃそう考えてしまって悩んで苦しんでしまうよなーって、
    今なら、そんな奴ら、ギャフンと言わせてしまえばいいのに、それでほっときゃいいのに、と、変に度胸のついた中年になった私は思ってしまいます(笑)
    (でも、後編読んでくと成長するこころちゃんたちがみられて、私なんかより強くなってる!と思うのだった。)

  • 映画を見て気になっていたので。ポプラキミノベルだと挿絵や図解が多くイメージしやすい。この後の展開を少し覚えているのでうっとなりそうだが、読み進めやすい本。いい意味で子供も読める。

  • 不登校の女の子が、同じような仲間に出会って、城の中でいろんな事件が起こるのが面白い。

  • 映画を見る前に読みたいと思って本屋で買ってもらった本です。

    最初はデカい本だなぁと思って中身を見たら児童書でミスったと思いました。(その時にはもう高校生ぐらいでふりがななしで難しい漢字も読めていた)

    だけど買ってもらった手前読んで見ると面白く次々に謎という名の謎が出てきたと思えば子供達の話しの辻褄が合わないことが多く???と疑問が謎に包まれるようになったけど最後らへんで成程!と理解が出来るほどの面白い展開へとなりました。

    これは、10代や20代には共感ができる小説で特に高校生あたりは特に共感ができることが多く自分のことのように感じました。

  • 鮮やか!

    読み進むうち、凝った作りになってるな〜と感嘆する。手が止まらなかった。
    何重にも「なぜ?」の箱があって、次から次に謎が出てくる。解ける時はそうだったのか!の連続だ。

    絶望的に話が通じない人、伝わらない人、理解できない人をしっかり描いていて、この苦いものを噛み締めた感じ、辻村深月節といえるのでは。

    毒親という言葉を使わずに、あらゆるどうしようもない親や大人の姿を見せてくれ、この切り込み方は辻村さんの真骨頂だよなぁと思う。
    問題のある子どもなんていないんだよ。
    問題があるのはすべて大人。子どもを生きづらくさせてる元凶は大人。
    責任も取れないバカな大人は昔からいたけれど増えこそすれ減ることはないんだ。

    それでも希望や救いを描いてくれていること自体がこの日本での救い…。
    みんな会えるといいね。幸せになってほしい。

  • 〈登場人物〉
    こころ、アキ、リオン、ウレシノ、マサムネ、フウカ、スバル、おおかみさま、など
    〈アニメと、くらべて〉
    アニメとくらべて、ちがうところが、いくつかありました。あたりまえだけど、アニメより、本のほうが、くわしくかいてありました。
    〈上巻の感想〉
    こころちゃんが、真田さんや真田さんの友達に、いじめられているとこが、かわいそうだと思いました。アニメでもなったのですけど、女子だけでお茶するとき、アキが、ストロベリーティーをもってきていて、心の教室の先生、「きたじま先生」も、こころちゃんに、ストロベリーティーをあげていたから、関係あるのかな?と思って、下巻をみると、すごくかんけいがありました!!

  • 途中で読むのをやめた?かもしれない(9歳2ヶ月)

  • 子ども達に読んでもらいたくて購入。
    2024年1月27日

  • 痛々しい

  • 娘に薦めていたけれど、もうしんどくて読めないと1/3くらい残してそのままでした。
    私も読まないまま映画を見に行って、読み進められない理由が分かりました…序盤辛すぎる…小説はさらに解像度が高く、こころの胸の内が苦しいくらい緻密に表現されているので本当に辛いです。
    お母さんの気持ちもこころの気持ちもどちらも分かるので…。
    ミステリ要素もあるので、??と疑問を残しながら下巻に続きます。

  • 鏡のこじょう


    ・えーそういう話?
    ・すごい面白い
    ・すごい
    ・星5中5

  • 主人公やさしい…。いなくなれ!でいいんだ…。わたしなんか、いじめたやつ、苦しんで死んでくれ!っていまでも思ってるけど…。まあ、やられた方はそのくらい思い続けるってことで。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻村深月の作品

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