徳川15代将軍 解体新書 (ポプラ新書 か 12-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591173312

作品紹介・あらすじ

江戸時代、多くの危機があったにも関わらず、徳川家の天下が260年以上も続いていた理由は何なのか…。時代の長だった15人の将軍は、何を考え、どのような人物だったのか…。将軍たちの出生から最後まで、政策、家臣、外交なども交えて細かく解説。側室や子供の人数、身長や死因などを綴った、15代将軍全員のプロフィールも必見です!

初代 徳川家康
二代 徳川秀忠
三代 徳川家光
四代 徳川家綱
五代 徳川綱吉
六代 徳川家宣
七代 徳川家継
八代 徳川吉宗
九代 徳川家重
十代 徳川家治
十一代 徳川家斉
十二代 徳川家慶
十三代 徳川家定
十四代 徳川家茂
十五代 徳川慶喜


【プロフィール】
河合敦(かわい・あつし)
歴史研究家・歴史作家。多摩大学客員教授・早稲田大学非常勤講師。
1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(教育学研究科社会化教育専攻・日本史)。歴史書、歴史小説の執筆、講演会、時代考証、監修など、幅広く活躍中。
著書に『殿様は「明治」をどう生きたのか』、『お姫様は「幕末・明治」をどう生きたのか』(扶桑社文庫)、『関所で読みとく日本史』(KAWADE夢新書)、『最強の教訓! 日本史』(PHP文庫)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • 徳川幕府の将軍15人について各研究書からコンパクトに情報が提供される。冒頭に生母つきの15代系譜と、御三家の系図もあり本文の助けになる。

    今やっているドラマ「大奥」の助けにと思って借りた。よしながふみの原作は男女逆転以外は大筋で史実を踏まえて書いてあるとのことだ。今やっている幕末の頃は大河「篤姫」やその他ドラマをみていたり誰が暗殺されるかとかけっこう歴史的事実も覚えているのが、家光の側室となるとほとんど知らなかった。「大奥」は史実を知っていて見るとよりおもしろいのだ。

    4代家綱、6代家宣、7代家継、9代家重、10代家治、11代家斉、12代家慶はほとんど知らなかったが、「大奥」では出てきてるので参考になった。

    家光の側室のことは綱吉のページで触れられていた。綱吉の実母のお玉は、京都出身の側室・お万の方のお付き女中として江戸にくだった、とあった。のちに桂昌院となる。


    2022.3.7第1刷 2022.3.30第2刷 図書館

  • 300年余り続いた徳川幕府。

    立派な将軍もいればちとおかしい将軍も。

  •  徳川十五代将軍を順番に紹介解説したもの。学校の授業では、江戸時代は将軍よりも、その為政中の出来事や改革の内容や推進した人物が中心で教えられるものであるが、こういった将軍で紀伝体式にまとめてみると、意外に逆に時代の流れがわかりやすくなった一面もある。
     それにしても当時は将軍の子供とは言え、死亡率がなんとも高いというのは感じたことだ。多産多死の時代なのであろうが、栄養不足やら医療の不備やら、もしかすると血縁関係の濃さなども要因としてあるのかもしれない。
     また将軍が幼すぎるときや、暗愚であってもしっかりとした政治制度があり、官僚、優秀な部下がいたら政治は邁進していくのであることを、改めて思わされた。

  • 流石に15代もいると知らない人ばかり。それにしてもお世継ぎ候補を含めた、将軍回りで病死する人が多いことか。これがその当時の人々にとって普通だったのか、あるいは政治的意図がからんだ結果なのか、疑問に思ってしまうほど。今の議院内閣制でも少し当てはまるところがあるけれど、平和な時代に官僚制がしっかりしていると重責を担うべく地位に無能な人がいても、なんとかなっちゃうところが面白い。それぞれに個性があった面白かった。

  •  いつも聞いているpodcastの番組に著者の河合敦さんがゲスト出演して紹介していました。
     最近、以前教えられていた日本史の通説の見直しが話題になることが多く、そういった新たな史実を紹介している著作もよく見かけます。本書はそこまでインパクトを追及したものではありませんが、対象を「歴代の徳川将軍」に絞って、その一人ひとりにつきかなり細かなプロファイルやエピソードにも入り込んで一覧に書き記したチャレンジングな著作です。

  • 260年以上続いた徳川の時代がどんな風に受け継がれていたのか、とても興味深く感じていました。
    一人一人の話は、ざっくりとした感じで”こんな人だった”的に描かれて、歴史初心者には混乱する場面もありました。

    他の歴史小説やドラマ等を見る時には、かなり参考になるのではないかと思います。

    全員の話を知っているわけでもないので、この本を読んだ限りですが、私の推しは”吉宗”か”慶喜”
    両極端だったかな。

  • 5代将軍 綱吉の治世で「生類憐みの令」が施行された時代の江戸の町の様子が最も興味深かった。義務教育として学校の教科書で、いつ、誰が、この令を発布したかというのは一般常識として知っていても、その理由やそれによって江戸がどうなったかというのは本書を読んで初めて垣間見ることができて、これぞ大人の勉強だと思った。将軍だけでなく、配下や大奥など様々な登場人物が目まぐるしく現れる。14代家茂が変わり果てた姿で江戸城に戻った時の正室の和宮の場面にほろりと来た。
    「将軍」というのは、すべてが独裁権力者ではなかったようだ。将軍職でありながらも、大御所や老中、朝廷に主導権を握られ、お飾りの存在のまま終えた将軍も少なからずいたというのが学び。

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著者プロフィール

1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。文教大学付属中・高校教諭。早稲田大学教育学部講師。教育活動の傍ら、精力的に執筆活動も行なっている。

「2016年 『大学入試問題から日本史を学びなおす本(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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