アップサイクル! ぼくらの明日のために (teens’ best selections 66)

  • ポプラ社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591179260

作品紹介・あらすじ

アップサイクル=本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生すること。
アップサイクルは、暮らしの中ではじめられるSDGsの第一歩。

丈、紫月、王(ワン)ちゃん、中学2年生の3人は、夏休みのグループ研究のため、紫月の姉の茜の研究スタジオに集まった。3人が研究テーマとして見つけたのが「アップサイクル」。
スタジオにあったのは、古びた大きな黒板、年代物のミシン。3人はアップサイクルの試作品として、ミシンの下部を脚に、黒板を天板にしたアップサイクル・テーブルを完成。
打ち合わせのメモも落書きもできて便利だし、そして何よりかっこいい!
「アップサイクル」のおもしろさと楽しさに気づいた3人が次に考えたのは、これを「社会とつなげること」、そして、継続して行う事業にすること。
「中学生で会社って作れるの?」
「アップサイクルで儲けるなんて、なんだか嫌」
と、またまた議論をくりかえす。
やがて、まちと自分たちの事業をつなげるサイト作成に乗り出すことに。
しかし、自分たちのやりたいことの完成形が見えてきた時、王ちゃんのタブレットからこれまで積み上げてきたデータが盗まれる事件が……!
アップサイクル×起業する中学生──「新しいこと、面白いことやろうよ!」中学生たちの熱い思いにワクワクがとまらない傑作YA!(装画:木内達朗)

感想・レビュー・書評

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  • 初めての作家さん。

    中学2年生の夏休みの社会科の宿題にしては、
    すごい高度な課題に挑戦したと思う。

    「アップサイクル」という言葉も、初めて知った。

    中学生らしい友人関係のやり取りが、ほほえましかった。

    「未来を大人だけに任せておくわけにはいかないのだ。自分たちの未来なのだから。」
    こんな風に考える子供たちがどんどん増えてほしい。
    もちろん、子供では出来ない法律や制度のことは大人のサポートが絶対必要だ。

    博士ちゃんや、天才君など、テレビでも話題になっているが、子供の興味や才能をどんどん伸ばせる環境や仕組みを社会が後押ししてくれたら、未来は安泰!

  • 社会の自由研究で、丈、紫月、王ちゃんの三人組は、起業を目指す

    ○Web を利用しての起業と、長く続ける仕組みなどが、これからのキャリア教育のワークなんかのヒントになりそう
    ○ネーミングや仕事内容が、いいなと思った
    ○家族や友だち関係なども盛り込まれており、ちょいとサクサクとストーリーが進んだ感じ。ストレスなく読めたけど、も少し壁に硬さがあるのが好みかも

  • 起業か、前読んだ児童書では大人におんぶにだっこな面があったけど・・・と思いつつ読みましたが、アプリを駆使し、議論しあった上でできる範囲のことをしていてよかったです。王君がやや便利キャラの感がありましたがまあ許される範囲だろう。夢を見せて終わる感じもいいですね。

  • 夏休みの宿題でグループ研究に取り組む中学2年生の丈(じょう)、紫月(しづき)、王(わん)ちゃん

    古い黒板と昔の足踏み式ミシンを組み合わせて「グラフィティ・テーブル」を作ったことから「アップサイクル」に興味を持つ

    アップサイクル──捨てられるはずの製品に新たな価値をあたえて再生すること、創造的再利用

    「おもしろいことしようよ! やっぱアップサイクルで、実際になにか作ろう!」

    3人はアップサイクルを研究テーマに、それぞれの持ち味を活かしながらディスカッションを重ねてプロジェクトを進めていく

    〈アップサイクルでぼくらは社会に挑戦する!〉──帯のコピー

    著者は『アドリブ』で日本児童文学者協会賞&児童ペン賞少年小説賞、『スーパーキッズ』でうつのみやこども賞を受賞したイタリア在住の作家

    YAで定評のあるポプラ社teens' best selectionsレーベルから、2023年10月刊

    〈未来を大人だけに任せておくわけにはいかないのだ。自分たちの未来なのだから。〉

    三人称で書かれた中学生3人のディスカッションが頼もしい

    そして、ラストにおとずれる2つの“アップサイクル”にしてやられる

  • 創造的再利用

  • リサイクルならぬアップサイクル。捨てられるはずのものに新たな命を与え再生する。

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著者プロフィール

『水色の足ひれ』(第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞・BL出版)で作家デビュー。主な著書に『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(第28回うつのみやこども賞受賞)『ぼくのネコがロボットになった』『リジェクション 心臓と死体と時速200km』『雨の日が好きな人』(以上、講談社)、『セイギのミカタ』(フレーベル館)、『つくられた心』(ポプラ社)、『一〇五度』(第64回青少年読書感想文全国コンクール中学校部門課題図書)、『アドリブ』(第60回日本児童文学者協会賞受賞)、『世界とキレル』(以上、あすなろ書房)など。
イタリア在住。日本児童文学者協会会員。季節風同人。

「2023年 『おはなしサイエンス AI(人工知能) ロボットは泣くのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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