博士はオカルトを信じない (一般書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591181102

感想・レビュー・書評

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  • 痛快でユーモアたっぷりのミステリー。

    丘晴人は、中2で家は「有限会社オカリナ探偵局」を営んでいる。
    両親の手伝い⁉︎で町の困りごとに立ち会うことが多いが、なかでも不思議な出来事に首をツッコミがちである。
    名前が丘晴人なだけにオカルト好き…と思われている。

    手伝いの流れでお使い物を頼まれた晴人が、間違って迷い込んだのは「ひらめき研究所」という廃墟かという所だが、そこでひとりで研究しているのは、29歳の暁ヒカルという風変わりな女性。

    だがこのヒカルは、晴人の持ち込む謎を次々と解明していくのである。
    スパーンと解いていくのがとても気持ちいい。
    それだけでなく天才博士と自称するヒカルのキャラがズバッとツボにハマってしまい笑える。

    オカルト少年と天才発明家のアラサー博士のコンビが絶妙に面白く、距離感もいい感じ。







  • 『謎解きはディナーのあとで』の著者である東川篤哉さんが新聞で取り上げられていて、最新作の本作が紹介されていたので読んでみました。

    オカルト好きな男子中学生が、自称・天才発明家の女性博士と一緒にさまざまな超常現象のトリックを見破り、難事件を解決していくユーモアミステリー。一言で言えば、子ども向けガリレオ。

    子どもたちにも読まれるものを書きたいとの思いで本作が書かれたようですが、作中に出てくるギャグが『ザ・たっち』の『ゆーたいりだつぅ!』など、子どもが分かるのか?というものがチラホラあったのはどうなんでしょう? 個人的にはクスッとしましたが。

    本作にはあまり入り込めなかったのですが、『謎解きはディナーのあとで』をまだ読んでいないので、そっちから読んだ方が良かったのかな?

  • 両親が探偵事務所を営む主人公の中学生が、ひょんなことから出会った廃墟で研究所を開設している博士とともに、怪現象の謎を解いてゆく。
    ちょっと対象年齢低めかなぁ。

  • お馴染みの、東川篤哉さんのはちゃめちゃ痛快脱力系ミステリー。
    理屈じゃなく、とにかく楽しんで読める1冊です。
    ただ、最後の1話は、オカルトではないよね?博士は活躍するけど。

  • 本格ミステリーを期待する人には物足りないと思いますが気軽にミステリーを楽しむにはいいと思います。
    博士とオカルトは不思議な取り合わせですね。
    だから面白いのかな。

  • ドラマみいな物語だと思ったら……謎解きはディナーのあとでの著者作品でした。
    オカルトのお話を化学で解決!
    キャラも濃い!

  • 両親がやっている「オカリナ探偵局」。もちろん大きな事件をスパッと解決!なんてはずもなく、浮気調査や迷子の猫探しなどが主な仕事。
    そんな両親の元に育った僕丘晴人はオカルト好きな中学生だ。
    ある日偶然知り合った自称天才発明家暁ヒカルが、日常の中に巻き起こる一見オカルトのような現象を科学の力で解き明かす。  
    そんなヒカルと晴人の活躍を描いた作品。 
    狐憑きや幽霊屋敷、幽体離脱などのオカルト現象のトリックを解いていくヒカルのキャラクターが面白い。
    筆者らしいコミカルで軽いタッチが読み易くて楽しい作品。

  • 傑作ユーモアミステリーの登場です。登場人物のネーミングもおもしろく丘晴人(オカルト)丘理奈(オカリナ)「ひらめき研究所」の博士、暁ヒカル。難事件を解決するヒカル博士の検証もスピーディーなのりの流れでおもしろくすんなり読めて良い気分になり「謎解きはディナーのあとで」にも負けないおもしろミステリーの誕生です。あなた読んで楽しんで下さい。

  • 最初から最後まで笑いながら読めました。
    ネーミングセンスがいいです。
    また、小松左京を知らなくても後ほど解説してくれるという読者にやさしい?親切には助けられます。
    続編があれば読みたいです。

  • 夫婦で探偵社を営む家の中二の息子、丘晴人。ひょんなことから役に立たないものを作っている(と思われる)暁ヒカル(29)と知り合う。彼女がオカルトに見せかけた謎解きを晴人の話から推理する。
    短編5つ。
    天才博士とあの世からの声
    天才博士と赤いワンピースの女
    天才博士と幽体離脱の殺人
    天才博士と昭和の幽霊
    天才博士と靴跡のアリバイ
    殺人や不倫などはあるけど、コミカルな感じで謎解きが進むのと、目線が中二なので、ポプラキミノベルなどでティーン向けに出せそう。ルビなし。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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