考古学者だけど、発掘が出来ません。 多忙すぎる日常 (一般書 480)
- ポプラ社 (2025年2月13日発売)
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感想 : 24件
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Amazon.co.jp ・本 (255ページ) / ISBN・EAN: 9784591184066
作品紹介・あらすじ
とにかく休みが来ない!
目覚まし時計はホエザルの怒鳴り声・行列ができる考古学者の進路相談・ラクダの帰宅ラッシュ・2泊4日のエジプト弾丸ツアー・毎日17時間労働・必死の資料撮影・ジャングルで黒い物体に追われる…
忙しすぎて、発掘調査が出来ません!
考古学者たちの「働き方改革」とは無縁な日々。
【内容紹介】
≪エジプト考古学者の多忙すぎる日常/大城道則≫
・エジプト人を相手にちょっとアラビア語をしゃべってみる
・行列ができる考古学者の進路相談室
・ポンペイで体重が5キロ増えた話
・君は車道を疾走するラクダを見たことがあるか?
・死ぬ気で勉強してヒエログリフを習得するも、仕事がない
・超大物考古学者の来校
・恐るべき弾丸ツアーのエジプト強行軍
・世界各地の博物館・美術館をダッシュで梯子する
エジプトの発掘道具 考古学者ならば誰もが持つ必須アイテム
≪中国考古学者の多忙すぎる日常/角道亮介≫
発掘現場に休日は来ない
≪メキシコ・中米マヤ文明考古学者の多忙な日々/青山和夫≫
・ジャングルで黒い物体に追われ、ジャガーの足跡に遭遇
―グアテマラ共和国にあるアグアテカ遺跡の多忙な日々
・朝昼は発掘調査、夜は英語やスペイン語の研究書を読みふける
―ホンジュラス共和国のラ・エントラーダ地域の多忙な日々
・大学院生をしながら家庭を築く
―アメリカとホンジュラスのコパン遺跡の多忙な日々
・老眼になり、最新の高額機材をフル活用
―グアテマラ共和国のセイバル遺跡の多忙な日々
・石器分析が忙しすぎて、発掘する時間がない
―メキシコ合衆国のアグアダ・フェニックス遺跡の多忙な日々
・石器の沼にハマり、世界記録を更新中
―発掘後の石器研究
・研究費獲得までの長い道のり
―研究資金の獲得と国際学会の発表
メキシコ中米の発掘道具 持ち運びに注意! 超高額装置
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
多忙な日常を送る考古学者たちの奮闘と情熱が描かれています。エジプト、中国、メキシコの各地域で活動する3人の専門家が、発掘のための限られた時間と多くの困難に直面しながらも、研究の楽しさや喜びを見出す様子...
感想・レビュー・書評
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3人の考古学者が語る、忙し過ぎる日々のエッセイ。
大学での教員としての多忙さ。
その合間を縫って現地へ訪れてからの多忙さ。
でも研究は過酷でも、楽しさと喜びに満ちていた。
・はじめに
・エジプト考古学者の多忙すぎる日常 大城道則
・中国考古学者の多忙すぎる日常 角道亮介
・メキシコ・中米マヤ文明考古学者の多忙すぎる日常 青山和夫
・おわりに――三大陸周掘り記
「考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった」の続刊?
前作では、調査と冒険、面白いと怖いは表裏の関係だったが、
こちらでは“多忙”がテーマで語られている。
大城氏は、大学教員という生業での多忙さを嘆く。
会議に次ぐ会議の多さやイベント。その合間を縫っての
エジプト弾丸ツアー。それでもエジプト行きの多忙さは、
喜々として楽しんでる感がある。
角道氏は、書き出しで自分の専攻の学生を連れての
調査の多忙さを語る。これってツアコンじゃん。
次いで、留学した北京大学での5ヵ月発掘実習のシビアさ。
青山氏は、自分の歩みが中心。
青年海外協力隊の考古学隊員を皮切りに、
ホンジュラス、グアテマラ、アメリカの大学院へ留学、
メキシコ、そして日本と、マヤ文明の石器分析に長い年月を
費やす。分析が多忙で発掘できないと嘆くが、
分析自体には喜々として励む。しかも現地で結婚しちゃうし。
最後の方には日本での大学業務の多忙さと、研究費獲得の
苦労が語られている。
各人共、国情、言語、風習、治安と犯罪等々、
現地ならではの様々な事も多忙の一端となっています。
如何に多忙であれども、青山氏の座右の銘の情熱・愛・希望・
根性は、研究に身を置くものに当てはまるのだと、しみじみ。
加えて、コミュニケーション能力と人脈も大事。
そして、どんなに多忙でしんどく、ラクダや毒蛇、マダニや
蚊に悩まされようとも頑張り、地元の食を満喫する
身体能力とメンタルの高さも、驚かされました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3人の考古学の先生の日々のつれづれ。
それぞれ、エジプトと中国とマヤ文明がご専攻。
先生方、忙しそうで過酷だけど研究はとっても楽しそう。
大学の先生ってそんなに忙しいのか。
週に何コマも授業して、学生対応と会議たくさんあったら、自分の研究の時間なんてなかなかないと。
エジプトに行くのも弾丸の2泊4日。
世界に散逸したエジプトのものを見に各国へ、それもかなり弾丸な日程。
イタリアの料理は5キロも太っちゃうくらい美味しい。
手が黒く見えるほどの大量の蚊や、ズボンが黒く見えるくらいのたくさんのマダニ。ジャングルは命がけ、恐ろしすぎ! -
考古学にかける先生たちの情熱がハンパない
厳しい自然環境、毒蛇に蚊の大群、命がけともいえる生活さえもやり切ってみせる先生たち、ほんとうにすごいです。
過酷なことに違いないが、伝わってくるのはなんか楽しそう、という感じ。働き方改革とは無縁の先生たちを応援したくなる。
写真にあった、マヤ文字がなんかかわいい
でもさっぱりわからん
文化は共有あってこそ、のものだなと思う
何千年も昔にどんなコミュニケーションがあったのかは興味深い。どんな人が誰に何を伝えたくて書かれたものなのかな。
さて、自分は働き方改革からゆとりを得たとして、どのように過ごすのか、どんな生き方をするのかが問題。有意義な生き方とは、、と考えるきっかけとなった。
〜フレーズ〜
努力を惜しんだために、達成可能なことを実現できなければ悔いが残る。その意味で「我が人生に悔いなし」だ。
相談する前に、自分で解決策の選択肢を考えて、どの選択肢がベストなのかを質問しなさい。 -
3人の大学に務める考古学者が研究の面白さ、大変さ、大学の業務の多忙な様子を面白く綴った書籍。好きなことを一生の仕事として研究できるというのは幸せなことだけど、先生方は好きなだけに並外れた苦労にも果敢に立ち向かい乗り越え研究されている。先生方が自分自身でも相当勉強した、多くの論文を読んだ、たくさんの苦労をしたと自負されており、どんな研究や仕事もそのくらい取り組まないと、何かを成すとということは難しいんだなと思った。
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考古学の世界ってこういうところなのかということを知ることができる。
日本の大学に多い史学科は文献史学を学ぶ学問だが、同じ歴史を学ぶ考古学については日本国内で学べるところは少ない印象がある。
どういう仕事なのかどんな苦労があるのか読み物として面白かった。 -
(借.新宿区立図書館)
3人の著者のうち表題にぴったりなのはエジプト考古学者の大城道則氏のもの。苦労しているのがよくわかる(でも楽しそう)。元大学職員としてはあるある部分がたくさん。ここは一気に楽しく読める。中国考古学者の角道亮介氏の部分は、ちょっと以前の時代の中国での発掘の様子。短いこともあってこれはこれですっと読める。問題は主著者のメキシコ・中米・マヤ考古学者の青山和夫氏の部分。大変優秀な方のようだし、いろいろ文章も書いておられるようだが、どうもこの本を見ると一般向けに楽しく書くというのはあまり得意ではないのかもしれない。個々の話題では面白いものもあるのだが、全体的にはうまくまとまっていないような気がする。読むのにちょっと苦労した。
あと、書名の中にある「発掘が出来ません」の部分が書かれているのは大城氏の部分のみ。後半の2氏はまさに発掘の話。それはそれで面白いのだが若干羊頭狗肉気味か。(多分出版社の都合でつけた題なのだろう) -
中米マヤ文明が面白い
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いつも顔を出している図書館の新着書の棚で見つけた本です。
タイトルと装丁の奇抜さで目についたのですが、考古学者ならではの遺跡発掘現場でのエピソードに加え、大学に籍をおく研究者なら等しく感じるであろう日々の学者生活での裏話も目にすることができるエッセイ的読み物です。 -
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3人の考古学者の熱量に圧倒されながら一気に読み終わった。
大城先生は私とほぼ同世代。
あの頃、いったいどうすれば考古学者になれるのか、わからなかったものなぁ。そんな中、自分で道を切り開いて行ったお三方にはただただ尊敬する。 -
面白かった。ブラックと言わず情熱で乗り切る人たち。教科書に載る仕事。
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浮世離れしたイメージのある大学研究者のリアル。
万難を排してでも、
異国の五代のロマンに
迫ろうという覚悟のある人だけが
結果を残せるのだろうと思った。
レーダーやエックス線など
テクノロジーが使われていることも分かって良かった。 -
何事もポジティブに!情熱、愛、希望、根性!いいなぁ。どの方も満ち満ち!楽しい事こそ大事!
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3人の考古学者の発掘とそれ以外の多忙な日々が面白おかしく書かれている。優秀な考古学の研究者のこれまでを振り返る本書。地道にコツコツ諦めることなく、予想外なことばかり起こるだろう外国でも真正面から(時には奇抜な方向から?)取り組んできて今があるんだなと。好きなことだけやってるまともな研究者なんて1人もいないんだないうことも改めて実感。とにかく学術論文をいかに書くか、質的にも量的にもそれが最終的な評価やポストゲットに繋がるのだなと。
分野は違えど、元研究者志望の1人としても明日からの仕事に向けてやる気が出てくる一冊でした。 -
インディージョーンズで憧れた考古学者の日常がこんなに忙しいとは。
情熱と周りサポート、根性がなければとても続けられない仕事だと感じました。
内容は、読みやすく、とても面白いです。 -
考古学の話と専任の大学教員としての話が半々といったところでしょうか。
あまり大学教員が身近でない人には、そういう職業を知る良い本だと思います。
今の日本の大学教員は大学の事務に忙殺されて、研究どころでないというのはどの分野でも同じでしょう。それでも、大学の専任教員になれたのですから、それは幸運なことだと思います。
もし本当に発掘がしたいのであれば、日本の大学でなくて海外の研究機関に行ったほうが、日本の大学の専任教員よりは現場に出る時間が多くて、なおかつ給料が多い場合も多い気がします。特に海外のものが研究対象の研究者にとって、日本の大学に職を得る魅力って、何なんでしょうかね・・・。
いろいろと考えさせられました。 -
冒頭のエジプト考古学者のパートでは、ある程度の地理的イメージ像が結びついている中で、様々な活動方面における開陳具合もあって単著でも楽しめそうであった。
中国パートは短いながらもL先生の話が印象的。マヤ文明に関しては、オカルトとの結びつきを忌避する筆者の信条もあって、堅い印象もあるが研究者のヒストリーとして参考になるのはここなのかとも思う。 -
すごい執念。青山和夫、壮絶な研究生活と国際結婚で学んだこと→ポジティブ思考と笑顔で生きる大切さ。
著者プロフィール
青山和夫の作品
