教授のパン屋さん ベーカリーエウレカの謎解きレシピ (ポプラ文庫 日本文学 516)

  • ポプラ社 (2025年5月8日発売)
3.43
  • (3)
  • (7)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 975
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591186060

作品紹介・あらすじ

【『オーダーは探偵に』の近江泉美が贈る、ほっこり日常系ミステリー!】

趣味であるパンの食べ歩きをしていた青年・福丸あさひは、札幌で噂になっていた神出鬼没の移動式パン屋〈べーカリー エウレカ〉に遭遇する。英国紳士風の店主の正体は、なんと大学教授だという。
工学部教授である亘理一二三(わたり・ひふみ)は、現職の大学教授でありながらパンを愛するあまり副業でパン屋を営んでいる変わり者だ。
偶然、ある事件に巻き込まれてしまったあさひだが、パンへのアドバイスと引き換えに教授が工学をヒントに謎を解き明かすといい――!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初めましての作家さん。
    日常のほのぼのミステリーで、とても読みやすくて面白かったです。

    舞台は札幌
    主な登場人物は、
    パンを愛す国立大学教授の亘理一二三
    パン屋巡りが趣味の新米警察官、福丸あさひ

    クリームパン
    チョココロネ
    ちくわパン
    あんパン
    と出てきます。
    どれも美味しそうですが、ちくわパンは見たことがないので想像するのが少し難しかったです。是非、食べてみたいです。

    亘理教授の謎解きと福丸巡査のパンの知識が面白かったです。
    続編で、謎解きと今作と違うパンたちに会いたいですね。

  • 国立大学の工学部教授で札幌で移動式パン屋を副業にする亘理一二三と、駆け出しの20代警察官でパンの食べ歩きが趣味の福丸あさひで展開する話。毎話、日本で生まれたパンーークリームパン、チョココロネ、ちくわパン、あんぱんーーの蘊蓄とともに、日常の謎解きをする。

    工学部教授というとお堅いイメージがあるが、その亘理のキャラクターや、彼の作るパンの味が想定外でほんわかした。移動式パン屋で札幌の中の複数の場所が出てくることとでのローカル感や、福丸の公休日の平日の出来事という点ものんびりしていて良かった。亘理も福丸もそれぞれ抜けたところがあり、良いコンビ。なんだかんだ2人とも幸せそうだった。
    当初は土屋うさぎさん『謎の香りはパン屋から』(第23回このミステリがすごい!大賞受賞作)みたいな作品かなと思っていたが、雰囲気は全く異なるものだった。

  • 予想していたストーリーとは違ったけれどミステリーとパンの蘊蓄が楽しめる。パンを愛するあまり副業でパン屋を営んでいる変わり者の大学教授の変人っぷりが面白い。彼の作る普通のパンは美味しくなっていくのか気になるところ。

  • パンの食べ歩きを趣味とする青年と、何よりもパンを愛する英国紳士風の大学教授による日常系ミステリー。
    ミステリーとパンのうんちくが楽しめる美味しい本。
    大学教授の変人っぷりがおかしい

  • あさひの仕事に対する思いの変化が気になった。

  • ほのぼの系な謎解きでした!
    出てくるパンが美味しそうで美味しそうで謎解きもすごくいいのだけどお腹が空いてきて、朝昼晩問わずパン食べたいって気持ちになりました!

  • 軽く読める感じではあるけれど、大事なこと、伝えたいこと、考えさせること、もしっかり詰め込まれている印象。

    本業は大学の教授。その教授が副業で営むパン屋「エウレカ」
    出会う確率が低く、都市伝説的なパン屋のようなのに、味は「ふつう」笑
    パンへの愛が強いのに、工学的に語り始めるパンへの情熱は、こちらには難しくていまいち伝わらない。
    服装や雰囲気から、真面目で頑なな印象しか受けないけれど、さすが教授というか、観察力、知識量はすごい。

    おばあちゃんがパン屋で、パンの味に敏感、パン屋巡りが趣味の、服装がイマイチな(笑)警察官の福丸くんは、教授とは対照的。
    気さくで、真っ直ぐ、人が好き。

    この2人の会話だけでほぼストーリーが進み、事件や謎がパンに絡めて解明されていく。
    パン、美味しそうだな。

    この2人、年齢差はあるけれど、いい友達になる予感。続編が出るのではないかな?

  • 思ってたのと違った!!(´・ω・)

    でも面白かった。パンの蘊蓄も、パン以外の蘊蓄も楽しめて、自分自身も考え方が凝り固まってる事に気付かされた。

    読んだ後にパンが食べたくなるかは微妙…。

    続くかな?続巻でたら必ず買います。

  • 各章ごとにパン?相談?が分かれているので
    とても読みやすかったです☆
    パンをこう絡めるの!?と思いつつ、
    教授の着眼点で相談を解決しちゃうところは
    カッコ良い!!

    "チョココロネ"と"ちくわパン"のお話が
    私は特に好きでした。

  • 札幌を舞台とした、ド派手な服きた主人公と工学教授の神出鬼没パン屋さんが挑む日常の謎。
    主人公の語り口に道民がにじみ出ていて好き。
    おいしいパンが食べたくなる小説。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

メディアワークス文庫『オーダーは探偵に』シリーズ著者

「2022年 『深夜0時の司書見習い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

近江泉美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×