スケバン刑事 1 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 42
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784592111313

感想・レビュー・書評

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  • 本棚に置いたのは「1」だけど、~「22」で全巻だったか。
    本の表紙がない・・・というのが本当に残念。もう絶版?だろうな。
    高校生の時にふとしたことがきっかけでこの物語を知り、その後は続きが出たら買うという感じで夢中で読んだ本。どの巻も何度も繰り返し読んだ。何度読んでも飽きなかった。
    「スケバン刑事」という言葉自体にあまり良いイメージがないようで、「すごく良いよ」と友人に話しても当時はイマイチの反応だった。その後、TVでのドラマ化や映画化により話題になった時期がある。私は映像化だけはして欲しくなかった。この本の良さは漫画の世界でしか現せないと思っている。それを生の人間がやるとどうしてもうそ臭く、見るに耐えない物に成り下がったという感は否めない。

    主人公は女の子だがその生き様は凄まじい。だがその背景には彼女の生い立ちも見え隠れするし、母親との愛情の葛藤も描かれ、ただの暴れるシーンの多い少女マンガとは違うと思う。ちゃんとテーマを持った、芯のある内容だとおもう。本当の優しさ、強さを考えてしまう。
    それと、この本の中にはシリアスな部分とちょっとコミカルな部分とあって、うまい具合にバランスをとっている。しかし、言わんとすることは決して譲らないで最後を締めくくった。

著者プロフィール

1950年4月19日生まれ、広島県呉市出身。
71年、東海大学在学時に「別冊マーガレット」8月号の〈まんがスクール投稿作〉で第39回金賞受賞。同年、同誌9月号に『パパ!』を発表してデビューする。以後「別冊マーガレット」でサスペンス作品を中心に少女マンガを数多く発表。76年より、「花とゆめ」で7年間にわたり連載された『スケバン刑事』は、テレビドラマや映画となってブームを巻き起こす。さらに「超少女明日香」や「あさぎ色の伝説」などのシリーズ作品、巨編ファンタジー『ピグマリオ』などを発表。少女マンガに、大胆なアクション描写と重厚なストーリーを導入し、その裾野を広げている。2011年7月5日逝去、享年61歳。「ミステリーボニータ」で連載中の『傀儡師リン』が遺作となった。そのほか「忍者飛翔」のシリーズや『怪盗アマリリス』、『少女鮫』など多数の代表作がある。

「2022年 『和田慎二ARTWORKS』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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