少年残像 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
3.73
  • (128)
  • (60)
  • (238)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 791
感想 : 59
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592124979

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 由貴香織里作品の中で一番好きです。
    雑誌掲載時に読んで感動し、文庫発売を心待ちにしていました。

    最後の3ページは思い出すだけで切なくなります。
    空を舞った風船と、ロルの笑顔。
    あの二人には最高のハッピーエンドだったのだろうなぁ。

    哀しくて美しくて何度でも読み返してしまう大切な一冊。

  • ホモ殺人鬼の葛藤の物語。世界観にたっぷり酔えるお!この強引なくらいの「これが描きたいんだ!!」っていうのをみせる作者の力量は漫画界にもそんなにおらんお。由貴香織里さんの短篇集のなかでもこれはダントツにオススメだお

  • 子供の頃の酷いトラウマから男娼を買っては殺すブラインドマンになってしまった普段は優しい小学校教師のエイドリアン・クレイ。男娼のローレンスに殺害現場を目撃され、証拠を握られるが彼は警察に通報せず、自分を組織から逃がしてくれという。二人は恋に落ちるが、元締めのボス(ロルの兄)のせいで二人には逃げる場所などなく、エイドリアンは誤解から彼を撃ってしまったことに気付き、正気を失うが...。

    狂おしくも切ないお話。アメリカっぽいシリアルキラーと男娼、共に苦しみやトラウマを抱えながらも純粋な求め合う愛が素敵。由貴香織里作品で一番好きな話。絵もかっこうよい。

    もう一つはちょっと昔っぽい絵柄の吸血鬼の話と悪徳な兄貴に罪悪感から縛られ、少女と二万ドルの為にかけずりまわる少年の話。

  • 由貴作品で一番好きです。
    何年も前に手にして、それから何度も泣きました。
    悲しくて美しい不器用な愛、を扱った話が今でも好きなのは、この作品に出会ったからかも。

  • 暗い少年時代を経て殺人鬼と化してしまった教師・エイドリアンと、男娼をしている美少年・ローレンスの純愛物語。
    由貴香織里の美麗な絵がせつなさを際立たせています。

    これはBL受け付けない人にもお薦めしたい。
    純粋に、人間同士の愛って哀しいけど素敵だな、って思えるはず。

    ラストにはばっちり泣かされました。。
    やっぱこの人の作品、たまらなく好きです。

  • 何度読んでも泣ける。洋画を観ているようでした。2人にとってはハッピーエンドだったのだと思います。

  • 由貴先生の著作の中で、一番のお気に入り。
    まるで映画を見ているような気分にさせる、大切な一冊。
    黒と白のメリハリの効いた画面がとてもいい。
    何回でも読み返したくなるような、そんな作品です。

  • これは見ようによったら耽美かも。
    (というか、そうだろう)

    子どもの残酷さとか、大人の身勝手さとか。
    愛することの切なさとかがすごくいい。
    ロルの眼が切なくて大好き。

    手元にあるのと修正前verで違うのを読んだ記憶があるんだけど…。
    不確かな記憶…。

    結末がやっぱりすごく好き。
    悲恋の作品は好きなのが多いけど、一番好きなのはこれ。
    最後の風船が飛んでいくシーンとかも素敵。
    男同士だからこそ切なくていいのかも。

  • もー何時読んでも切ない。超美しい。短編なのに心に残るし泣ける。

  • 読みきり。
    純愛。心の綺麗な、男娼と殺人鬼の純愛。
    最後はハッピーエンド。
    作中の「俺の殺人鬼…」が一番好きな台詞。

全59件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1987年「別冊花とゆめ」秋の号『夏服のエリー』(白泉社)でデビュー。
代表作に『天使禁猟区』『伯爵カインシリーズ』『人形宮廷楽団』(すべて白泉社)、『架刑のアリス』『異域之鬼』(ともに講談社)など。
美しく退廃的な世界観と稀代のエンターテイメント性を併せ持った作品の数々で、多くのファンを持つ。
『落園の美女と野獣』全5巻発売中!

「2022年 『落園の美女と野獣(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

由貴香織里の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×