陰陽師 (3) (ジェッツコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 606
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592132134

感想・レビュー・書評

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  • ・黒川主ーすべては因果。すべきことをやっただけ。意味は自分が解くしかない。
    ・鬼やらいー追儺の儀式。楽器は憎めない笛バカの博雅。

  • 真葛かわいい。実は狐じゃないかとか晴明の母じゃないかとか邪推してたらぜんぜん違った。

    絵がきれいで平安時代にマッチしてる!
    晴明の髪の乱れが色っぽい←

  • 造本/祖父江慎+大津千秋(COZ-FISH)

  • 面と同じ目をしているシーンが多いな。
    追儺という言葉は大人になってから知ったけれど
    意味とか由来とかをしっかり認識していなかったな。
    節分の由来も、こういうものを見ると勉強したくなるな。
    生きるため(業務)に必要なことでなくて、そういうものを学ぶのが楽しいよな。

    この巻から易占いが追加されている!

  • 『黒川主』と『鬼やらい』の2つの話。黒川主のほうは描写が怪しく艶めかしくて圧倒されました。黒川主のことも賀茂忠輔のことも責めない。やるべきことをしたまで、誰も悪くないと言う晴明の姿を見て、しみじみと「おまえは優しい男なのだな」と博雅が言うところがいいですね。鬼やらいのほうはおどろおどろしい鬼達が出てくるのに怖いというより博雅の活躍に爆笑でした。壊れた玄象を抱いてさめざめと泣く博雅に胸熱です。「おまえは奥ゆかしいのだな 晴明」と淡雪を見上げながら語るシーンはほんとうに趣深いですね。

  • 「黒川主」と「鬼やらい」の二話を収録しています。

    「黒川主」は原作に近い内容です。「鬼やらい」は、博雅と玄象および祐姫がふたたび出会うことで、物語がはじまります。鬼を祓う追儺の儀式で大舎人が務める「方相氏」の役目を担う人びとが次々に病にかかり、殿上人であるはずの博雅が代役を果たすことになります。祐姫が現われて、シリアスな展開になりそうなところなのですが、博雅のコミカルさが強く押し出されていて、たのしめます。

  • 2018/11/20 詳細は、こちらをご覧ください。
    『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1036.html
     
    陰陽師 (3) (Jets comics)  六合 (リクゴウ)

    「黒川主」 鮎の季節 獺(かわうそ)、かじか、麻
    鵜飼の賀茂忠輔、孫娘 綾子は黒川主に魂を抜かれたのか・・・。
    最後に「これは獺との因果、だれもがやるべきことをしただけ」という晴明。

    「鬼やらい」
    祐姫&民部卿元方 VS 安子&憲平 
    博雅の方相氏と 祭文を読む晴明 追儺で 鬼を祓う

    追儺(ついな)= 鬼やらい 12月の晦日の夜に禁中で疫鬼を払う儀式

    2015/11/13 友人に借りる。 11/15 読み始め一気に読み終わる。

  • 2015.12.12市立図書館(長女)
    六合の巻「黒川主(中編)」「鬼やらい(短編)」
    獣が娘のもとに通ってくる怖い話は各地にあるなぁ。それにしても、この絵、この話はあやしさとすごみ満点。梨木香歩「家守綺譚」の世界とかなり近い。
    鬼やらいは例の琵琶・玄象がふたたび登場。濃い顔百面相の博雅がかわいい。ポカフェの晴明もときどきかわいい。

  • またテンション上がってきた。個人的に、この作品には分かりやすいインパクトを求めるのか「黒川主」はエロティックな猫写もあって惹きつけられた。作品全体も、色々なスタイルの作品をミックスした作品のように見える。

  • 絵がしっかりしていて雰囲気がある。
    宮中行事にもちゃんと意味があるんだなぁ…。
    黒川主の話は、奇譚としてもかなり秀逸。

  • 何ともエロティック。そして、博雅のキュートさに磨きがかかっている巻。

  • (2013-05-18L)

  •  安倍晴明と源博雅コンビが送る、平成怪奇謎解き絵巻の第三巻。

    ■黒川主

     いきなり裸の女が庭の池を泳ぎ、口で鮎を捕まえるというシュールなシーンが、カラーの扉絵になってスタート。
     この裸の女というのが、鵜匠・賀茂忠輔の娘・綾子。綾子のもとに足繁く通い、綾子を抱き、泳がせと好き勝手にする鹿賀丈史似の貴族、それが黒川主です。
     忠輔に内々に事件の解決を頼まれた博雅は、晴明と共に賀茂邸へ。黒川主の正体やいかに!…って、表紙カバーに半分くらい答えが描いてあるけど(笑)

     このエピソードの中で思わず付箋を貼ってしまったくらいお気に入りのシーンがある。それが那智の滝の話で、那智の滝ってそれ自体が巨大な女性器のような形をしているため、散々煩悩を追い払おうと長年修験道の厳しい修行に耐え、熊野古道を歩いてきた修験者が那智の滝を見てぶっ飛んでしまう、という話が紹介されていました。もうこの話が大好きで大好きで(笑)。何というか、禁欲とか修行とか、そういうしゃらくさいことを鼻で笑い飛ばすような自然のおおらかさを感じさせられます。

     この話の最後のオチも結構好きで、
    「博雅
     おれたちより
     弱く見える者たちは

     こちらで
     案じて
     やるほどに
     本当は弱くは
     ないのだよ」

    「むしろ
     おれたちより
     よほど
     したたかな
     ことも
     あるのさ」
     という晴明のセリフにシビれます。人間は"同情してやった"ことがアホらしくなるくらいしたたかだし、しぶといし、強いんです。さらっとギャグチックに流してはいますが、このシーンは、博雅の優しさが実は根っこの部分で傲慢なものによって支えられていることが描かれている、かなりスリリングなシーンだとも言えます。

    ■鬼やらい

     こちらは玄象と博雅、祐姫と博雅の妙な関係性が微笑ましいです。晴明は1巻で漢多太の魂を玄象に取り憑かせましたが、それにしては随分ポップな性格になっているような気がします。どうやら玄象当人(?)の性格のようですが、博雅の困らされっぷりを見る限り、本当にあの解決で良かったんだろうか…と思わなくもありません。

  • カワウソ。
    方相氏。
    これも読んだのは2回目。

    (2000年05月07日読了)

  • 真葛が かわいい…

  • 図書館の本

    「黒川主」が哀れでした。ああ、そんなこともあるのだと。。。。
    それを恋と呼ぶのであれば恋だったのかとも思う。

    清明はほんとうにおちゃめさん。
    博雅は烏帽子を取るのを恥ずかしがったり、ばたばた走ったり相変わらずちょっとおばかちゃんでとてもかわいい。

    真葛も何かがわかって次も読みたくなりました。

  • 黒川主さんから吉良吉影のカホリを感じたんだぜ・・・。

  • 「原作を越えた」と原作者の夢枕獏に言わしめた作品。絵の美しさと大胆な展開が他の追随を許しません。漫画の域を超えています。特に後半の、原作からどんどん飛躍していく物語に関して、僕はおそらくその10%くらいしか理解できていなく、正直なところ「玄象と巻き物かわいいな」、くらいの勢いの駄目読者なのですが、その世界観には大いに感銘を受けました。

    10巻以降、辞書みたいな厚さで、腕が疲れます…。

  • 初版:1999/07/17

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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