ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 (ヤングアニマルコミックス)

  • 白泉社
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本棚登録 : 239
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592141877

作品紹介・あらすじ

昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか──!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録!
2016年7月刊。

感想・レビュー・書評

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  • ■書名

    書名:ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1
    著者:武田一義 (著), 平塚柾緒(太平洋戦争研究会) (著)

    ■概要

    昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。
    そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人
    の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛
    かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。
    祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか――!?
    『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録!
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    戦争系の漫画には普段手を出さないです。
    この漫画の最大の特徴は、絵柄と内容のギャップでしょうね。
    賛否両論ある部分ですが、個人的には、賛です。
    事実が柔らかく伝わる反面、読みやすいため、自分みたいな人間が
    手を出している部分も大きいと思います。

    戦争というものの始まり、過程というのがしっかり描かれています。
    人もどんどん死にます。
    死にまくりです。
    命が軽いです。
    でも、これが戦争だと思います。
    無駄死にです。これが戦争なのだと思います。

    絵は軽いですが、戦争とは何かを読み手に考えさせるという点では、
    しっかり読み手に訴求していると思います。

    試しに1巻だけ買ったのですが、続きも買うと思います。

  • Twitterで紹介されて、ネットで試し読みしたらいてもたってもいられなくて、電子書籍で7巻まで買って、泣きながら一気読みして、今から落ち着いて一冊づつ感想を書きます。
    電子書籍で買ったことを後悔してる。人に貸せないから。つまり、そう言う本です。

    激戦地、ペリリュー島。聞いたことはあったけど、Twitterで見た数コマの絵、真っ黒く塗りつぶされて描かれた「死ねる」ことを喜ぶハエにたかられている兵士たち。その絵が、なんとも丸っこい、頭身の低い、可愛い絵なのだ。

    主人公は漫画化志望の「兵士意識希薄め」の普通の青年。本巻は、彼が漫画家死亡故に「功績係」として戦死した仲間のことを記録する係となることがスタート。
    死にたくないやつ、死ぬだろうと思ってるやつ、気弱な奴、できる奴、いろんな人がいる中で、主人公は最初、まだなんとなくふんわりしている。
    それが、爆撃と楽園のような島が破壊され、仲間がひどい姿で死んでいくのを見て、変わっていく。「自分は死ぬかもしれない」、「死にたくない」、「絵が描きたい」、「母親に会いたい」、「日本に帰りたい」
    それは、今の私から見たら当たり前の気持ちで、でもそんなことは言えないことで。

    可愛い絵、美しい景色、なのに描かれるものがあまりにも悲しくて、それがより悲しさや悲惨さを強く感じさせる。

  • コミカルな絵で凄惨な戦場を描くギャップ。

  • 借りたもの。
    激戦地となったペリリュー島で何が起こったか――
    南国の楽園的雰囲気は、1話目の小山一等兵の不慮の事故死、島民と言葉を交わし彼らが疎開したから次第に不穏な空気に包まれてゆく……
    持久戦であると明言する指揮本部(つまり退路も補給路も無い)。
    戦い慣れしていない兵士たち。正面対決をしていなくても、常時戦闘中であり、空爆で壕の入り口付近にいた兵士が跡形もなく消し飛んでいた……
    アメリカ軍による上陸作戦、塹壕での戦闘――ほとんど日本側は特攻が戦術――は目も当てられない。
    配置を変えることもなく、無残に的にされる砲台……
    戦略も無い。

    死んでゆくアメリカ軍兵士の姿、何の戦果も出せぬまま死ぬ上官や同期の姿……
    「俺ら この西浜に配置されたのは 敵さん追っぱらえってことじゃねーぞ とりあえず殺れるだけ殺って 死んでくれってこった」はっきり明言する小杉伍長。

    虚を突かれたような主人公・田丸。
    はなから勝ち目はないことに戦慄する吉敷上等兵。
    日本人もアメリカ人も死ぬ寸前、母を呼んだ兵士たち――

    それでもスコールが来て美しい虹が出る。

  • パラオ諸島ペリリュー島は、太平洋上での日米最大の激戦地の一つである。特に徹底的な持久戦により米軍に多大の出血を強い、硫黄島をはじめとするその後の祖国防衛戦略に大きな影響を与えた。本書の主人公は、漫画家志望で気弱な性格の田丸一等兵。登場人物の絵柄はデフォルメされて親しみやすいが、著者が奥浩哉の元アシスタントであることからわかるように、背景や物語はリアルな仕上がりとなっている。読者は田丸一等兵と共に少しずつ兵士たちの生活を知り、そして激烈な戦闘へ否応なく放り込まれていくことだろう。

  • 2018/08/07 057

  • 世界で唯一、戦争と言う大義名分の元、民間人を大量虐殺すると承知の上で、原爆を落とされた国に住む者として、日本と言う国は何があろうと二度と戦争を行って欲しくないし、そう思える心を繋いでくれるこの作品が生まれる日本の漫画文化を応援する、死ぬまで。

  • 【読了2018/04/06】

  • ホリエモン一押しの作品。珍しく私の興味と一致した。先の大戦におけるパラオ戦線のペリリュー島防衛戦の様子を生々しく描いている。この第1巻では、防衛陣地の設営から米軍の上陸第一波を退けるまでが描かれた。

  • 戦争もの。
    かわいい絵柄で描かれたキャラが死んでいくので胸が苦しくなる。
    ラストらへんの、殺してくれと懇願する部下を殺した上司と、それを見ていた部下の会話で涙が出た。
    読みやすくてよかった。
    続きも読みたい。

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