大奥 7 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
4.14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143079

作品紹介・あらすじ

家宣の死後、幼くして将軍となった家継。しかしそれも長くは続かず…。そして時代は、八代将軍・吉宗の治世へ――。 2011年6月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 映画化にあたり、一巻からまとめ再読。

    男女逆転大奥って設定が深いんだな~。女将軍には世継ぎを残すって責任があるけど、男と違い年齢的リミットが切実に…。

    本気で惹かれ合っていても懐妊の見込みがない場合は他の男と関係しなきゃいけないとか…

    二宮くんがイメージに合うかどうかはよくわからないけど、気になる映画です。

    >>映画見ました。うううーん。中村蒼くん似と言われました。女ですが。

  • この第7巻では、歌舞伎のシーンがある。もちろん演じるのは女だが、観客も女がほとんどという設定がひとひねりされている。
    そしてそこで演じられるのは「男が女を買う世界」!
    「女が男に体を売る世界など、この世のどこにある?」と江島が評する通り、これは倒錯的な設定なのだ。
    ええっと、我々の世界で言うところの男が女で、女が男で…もう頭がクラクラ。爆発しそう。

    この作品の「パラレル江戸時代」は「男女が逆転した世界」と説明されることが多いが、厳密には完全に役割が入れ替わっているわけではない。男は力強く、女は美しく…という固定観念は変わっていないのだ。また、基本的には女>男という力関係だが、身分の違いによってはこれも成り立たなくなってしまう。
    男女逆転している部分と逆転していない部分が複雑に入り交じっているところが絶妙な味わいを生んでいる。

  • 1巻に戻る重要な巻。にしても、吉宗&久通はまっとうな人たちかと思っていたのに、かなり黒くて血なまぐさいところが、…なんともはや。私って妙に平和主義なんだなと実感(←ってこれは本とは関係ないけど)

  • 歴史SFというカテゴリーだけど、恋愛漫画でもある。とにかく面白くて、恥ずかしながら泣ける。

    江島・生島事件もこうなっちゃうのね。「かぶく者」も面白かったけど。

  • 男女逆転の世界では、江戸を騒がせた数々の事件も実際のそれとはまた趣を変え、そうきたか!と思わず感心してしまう。5巻最後で描かれた忠臣蔵のアレンジにも驚いたが、この巻で描かれる江島生島事件も見事だった。澱みゆく大奥で愛や義を貫く男たちと、自らが背負う宿命に翻弄される歴代の女将軍たち。彼ら彼女らの思いは、巻を追うごとに濃密になってくる。
    大奥と幕府の過去を全て理解した吉宗は、男女逆転社会の矛盾を切り崩すかのように改革を進めるが、自らの跡継ぎ問題に多いに悩ませられる予感を持たせてこの巻の幕が引かれる。大河ドラマ「八代将軍吉宗」では吉宗と家重の葛藤が興味深く描かれたが、次の巻ではそれがどう描かれるのだろうか。そして、飢饉や百姓一揆、田沼意次はどのように描かれ、登場するのだろうか。史実のアレンジにも目が離せなくなってきている。

  • 素晴らしい。
    期待を全く裏切らない。
    コミックのペースは待ち遠しい限りだけど、待った甲斐のある作品を毎回ありがとう。

    「生き様」とはこのことだと思う。

  • 江島事件がメインの⑦巻。ノーマルな大奥モノや本作での家光あたりで描かれていた“オンナの業、悲哀”が大奥の男達に転化されていっている感じに社会的な役割と性差を考える。そんな中、生島新五郎と火消しに志願する町の男達の存在感が気にかかる。そこらへんと小石川診療所が話のクライマックスに絡んでくるんじゃないかと勘ぐってるんだけど。吉宗が最後の女将軍って結末を予想。

  • 江島生島事件ほんと哀しい・・・。
    この前テレビでやってたので、よしなが先生バージョンと比べると本当におもしろいなと思いました。
    歴史的なところもちゃんと押さえてるところはさすがです。

    最初に戻ったなと一安心した後に最後の1ページにキタ・・・!
    また続きが気になっちゃう・・・!

  • 江島事件はこう描くかー。

  • 大平の世等と良く言われるが江戸中期は意外に血腥い時代である この夜が江島の生涯の中で最も幸せな夜となった 馬鹿な女…もう一度舞台に立てるつもりでおる 手の爪の間に竹串を刺せ 江島は罪一等を減じられて信州高遠に永遠流となる 生島新五郎は三宅島に流罪 帰府後間も無く小綱町の片隅で亡くなったという 吉宗は側室達をなるべく平等に扱うよう心を配った_そして子供の父親は適当に決めた

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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