大奥 8 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
4.22
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592143086

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず読ませるなぁ。歴史にあんまり興味なくても引き込まれる。ついに吉宗公の時代が終わってしまった。久通との最後の語らいは本当に空気感がすごい。田沼意次登場でさらにどうなる、男女逆転大奥。

  • 途中「きのう何食べた?」化していたけど、田沼政治がこれから始まるってところ先が楽しみ。
    吉宗が好きだったので退場でテンション下がるかと思ったら、まだまだ面白いエピソードが多く本当の江戸時代も知りたくなる。

    平賀源内が格好いい。ハーフの人は後の杉田玄白なのか?
    これで気になって少し源内を調べたら、エレキテルが有名だけど西洋画も描いていたとか。日本版ダヴィンチなのね。

    【追記】
    ドラマ版も見て改めてこの巻まで振り返ると、この大奥システムで旨くやっていけるのって吉宗くらい? それも彼女が自ら認めるように論理的で情緒にかけるから。常に流されないから、このシステムでもさほど傷を負わない。他の将軍は頂点にいても、だからこそ愛に傷ついてしまう。真に愛する人と結ばれないとか、他の男とも寝なきゃいけないとか、子供の問題とか……考えてみると男性でもこういうのダメって人いると思う。ずらーっと女が用意されて、さぁどうぞっていうのじゃ却って萎えるというか。不自然なんだよね、こういうシステムは。情愛というものを持ってしまった人間には。

  • 久通・吉宗死去という大きな転機。大奥ができ、吉宗の時代になるまでを振り返っていた今までとかわり、現在の大奥と場面がかわった。今後どのように徳川家が進んでいくのかが楽しみ。男女逆転をせざるおえなかった状況をどうしていくのか、男女同数の時代は来るのか。

  • 軸となっていた吉宗編が終了。
    なんだか感慨深い。
    まさにひとつの時代が終わった…という感じ。
    名残惜しさがあるなぁ。。。

    それに、大奥サイドの主要人物・杉下の大出世。
    1巻の時点では、まさかここまで上り詰めるとは思わなかったよ。
    陰ながら多くの苦労があっただろうけど、
    幸せそうな最期でよかった。
    久通の告白は、ああやっぱり…と思いつつ、
    執念ともいうべき忠義心には
    ゾクリとしながらも天晴れ。

    そしてまた物語が大きく動きそうな展開に。
    まだまだ楽しみ。

  • ついにひと時代が終わったーって感じです。ぶっちゃ毛、ここまでくると誰が誰やら分からなくなってきてはいるのですが、それでものめり込んで読んでしまいますね。おもしろかったです。

  • 田沼意次と平賀源内登場。
    吉宗公が亡くなって、課題は次世代へ。
    開国までに間に合うか

    明治以降の男尊女卑や軍の生体実験の話もこのあたりから出てきてもおかしくないなぁとか想像するのもおもしろい

  • 吉宗が去り、田沼意次が政治の中心となる時代へ。平賀源内登場。

  • 吉宗と久通の信頼関係が良い。
    将軍が家重となるところも実は母がよく見極めているところなのだが
    妹の立場を思うと納得もいかないだろうとも思う。

    男女逆転の世界なので、料理人の世界で男であるだけで差別され
    「男の作ったものなど食えない」と言われるところが
    酷過ぎる、と思ったすぐ後に、でも実際江戸どころか令和の今でも
    女性はそういう目に遭っているのだなと気づいてもやもやしてしまった。
    ジェンダー問題の参考書としても秀逸である。。

    田沼意次も登場。
    平賀源内のキャラクター設定もユニークで非常に面白い。
    杉下さんが出世しているところにもほろっとくる。

  • 時代がぐいぐい進む。とうとう杉本がご臨終に。
    お疲れ様でしたねぇ。

  • 後の世から中興の祖と讃えられた
    八代将軍・吉宗の時代の終焉…

    そして、その意を酌んで赤面疱瘡の解明へ、
    「大奥」の男達、そして女達が動き始める…!

    徳川政権中興の祖と称えられた吉宗の人生人生が終わり、物語も江戸時代も後半戦です。

    病(脳性麻痺=知能障害なし、との説が有力)を抱え容姿も醜い長女・家重より
    利口で美しい次女・宗武が九代将軍に相応しいという廃嫡騒ぎが勃発。
    さすが吉宗は、表面的にしか物事を捉えられない周囲の軽率な言動には動じません。

     外見と身体のせいで誤解を受けることも多かった9代目将軍家重ですが、

    「凶作になれば百姓が飢え死に、米の値が上がれば町人が苦しみ
     豊作になれば米の値段が下がり札差に米を買いたたかれて武士の暮らしが立ちゆかぬ」

     と、まるで三すくみのような状態を指摘し、

    「誰もが幸せに暮らせる日などこない」

     と言います。家重の出した結論は「(だから)まつりごとくらい空しいものはない」でした。
     この三すくみを打開するには、米本位制から貨幣経済へのシフトしかないと考えたのが今巻初登場の田沼意次です。
     最近は再評価されることも多いですが、徳川の寿命を縮めたと非難された時代もあったり、賛否両論が今もって続いているのが田沼意次の面白いところだと思います。

著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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