- Amazon.co.jp ・マンガ (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592143109
作品紹介・あらすじ
男女逆転の根源、“赤面疱瘡"──。その病に、敢然と立ち向かう人間たちが、いた。青沼、平賀源内、田沼意次…同じ志の許に集う者によって、病の謎は解明されるのか!? 2013年10月刊。
感想・レビュー・書評
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ひとつの時代が終わり、歴史は逆転する。
ワクチン接種…折しも先日してきたばかりです。平賀源内の最期に涙。 -
相変わらずの「よしながふみさんカッコイイ」である。
「ありがとう」という言葉がほんとに素敵に見えてくる。こんな素敵な漫画書いてくれてありがとうございます。
そして最終ページ付近でこれまでとは違う流れが起きつつある……。ぞわぞわします。
徳川家の系譜を調べてみたら、ほんとに終わりに近づいているんですね。
でも、物語としてはどんな終わりを迎えるのだろう。想像がつかん。 -
蘭学が入ってきたあたりから、泥々した権力争いや男女の哀切な情愛が薄まってきて、大奥に良い空気が流れてきたように思ったけど、やはりそれでは終わらせないよしなが先生。
平賀源内の底抜けの明るさと聡明さ、青沼の強い意志と優しさが際立っていました。電車で読んでて泣きそうになった…。さて11巻へ。 -
家治が死去し、家斉が即位。
田沼意次の失脚と平賀源内の死亡によって、赤面疱瘡の予防法が確立しそうなところで強制修了がかかってしまう。
政治って怖いねぇ。 -
種痘によって、江戸城内のみ赤面疱瘡の沈静化に成功。
あくまで、江戸城内・大奥内での話であって、日本国内では未だに猛威に震える日々です。
赤面疱瘡の治療を権力の奪取に使うか。純粋に病気の根絶を目指すのか。
その目線の違いが、最後の叫びなんでしょう。
技術革新は、どんな時代でも権力者の指先一つで進む方向が変わるものですが。
赤面疱瘡治療に関しては、たまたま使えるものがあったからりようした、という印象がぬぐえません。そのせいで、青沼や源内たちの人生そのものが報われないです。
目先の利益追求した結果の徳川家斉。この将軍就任が、この先どうなるんでしょうね。久しぶりの男将軍。
このまま男の歴史になるのか。女の歴史になるのか。
とりあえず、「白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼恋しき」の時代が来るわけだ。
松平定信の、田沼意次への個人的感情のしこりもわくわくします。 -
これはさすがに面白いす。江戸時代も終わりに近づいてるけど、赤面疱瘡もいよいよ抑え込める手がかりが見えてきた感じで。でもやっぱり正体は感染症で、対策はワクチンになるんですね。
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大奥にて始まる赤面疱瘡研究と、それに反して湧き上がる田沼意次排除の動き。実在の歴史上でもとかく悪役扱いされる田沼親子だが、本編でも描かれたように決して名声を得て贅沢三昧というわけではなかっただろうに。同じように田沼意次を客観的に評価したマンガに『七つ目小僧(平賀源内解国新書)』(石ノ森章太郎)があったことを思い出したが、こちらのキーパーソンも源内だったな。