ホ-リ-ランド (18) (ジェッツコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784592143185

感想・レビュー・書評

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  • 自分の中にある、目を背けたい部分から逃げ続けてきた少年たちの話。もちろん劇中で語られ、活躍する格闘技も魅力的だが、暴力……人を傷つけることがどういうことか。それをずっと考えながら答えを探し続ける主人公たちはとても傷つきやすく繊細で、純粋だった。「どうして拳に力を宿すのか」こんな問いかけが本編であります。弱くて醜い自分を変えたかった。変えられたのは、少年たちが自分たちの意志で前に進んだから。暴力の先にあるもの。拳で結びついた聖地は決して誰も孤独にしないだろう、なんて思いました。

  • 昔、途中まで読んだので改めて最後まで読了。
    打ち切り感のある終わり方が残念。

  • 主人公が暴力を通じて色々な人と真っ直ぐ向き合って絆を深めていくのが心地よかった

    一番好きなキャラは土屋さん
    みんな大好き土屋さん
    変なデフォルメされてることが多い土屋さん

  • 自主退学 その道で待ってたい友達がいるんだ 面打ち一つとっても人体力学を深く理解していなければありえない技術である…余談だが現世界チャンピオンの長谷川穂積選手はこの拳法の面打ちのように当たる瞬間も拳を握らないという彼のシャドウをTVで見た事があるが手はバラ手であった 生ける伝説 僕は街に…来た…僕にとって街は…ただ怖くて寂しくて…そして…剥き出しの凶暴さで僕に関わった…でも僕はあの小さな箱世界に帰りたいとは思わなかった…あのモニターの前で癒される事はなかったから 情報を得る事によってある程度戦略をたてる事が出来るそして自分の得意な流れを作ってより強力な技をきめるようにするのだ…状況によって臨機応変さも必要だがある程度方向を決めて戦う方が迷いなく戦えるものなのだ…迷って動きが止まる事や無頓着にかかって行く事は極めて危険である 道場で基本を押さえた上更に実戦で技が練られたと考えるしかねえ 相手の攻撃をいなして回り込む…空手にもある武の動きだよ 拳法の突きは''打ち抜くという概念があり対象の向こう側に拳を突き抜けるよう打ち抜くその為相手にかなり深く入り込むのだ…目標に当たる瞬間体と拳は極めて近い位置にあり踏み込みで発生した力を肩口から体幹ごとぶつける勢いで打ち抜く…威力は絶大で個人的には最強のショートパンチではないかと思わせる程である 君らはいつもそれだな吠えてないで実証してみせろ 追うのは相手の体幹影にとらわれず体幹を捕らえる 体から腕を離す事によって一つ壁が出来あいてから見て距離感が遠く感じる効果や打撃スペースも狭まるのだ 拳法には剛法・柔法と技が分類されている 弱い関節を両手で捕り荷重をかける…手首が極まれば肘→肩と順に極まってしまう 刺し違える覚悟がなければ‼︎ 踏みつけなかったら踏み躙られる…やられない為にやる側になった俺は…!お前らみたいなのが嫌いなんだよ‼︎安心する為だけに…群れ!ありもしない''何か''を探すフリをしながら甘えた時間をただ貪る…お前達…踏みつけられて当然の輩だ‼︎オッオレは…何も違わない僕も皆も…貴方も!その甘い時間を過ごしている…でも…その時間の中で人と関わり…自分を知った…貴方だってドラッグ以外で人と関わったはずだ!拳を交わした相手に何かを感じた事も…何もなかったはずはない‼︎僕もそうだったように 少年鑑別所 接見 でも僕らはぶつかり合わなければ理解し合えなかったのかな…何かがわかるまで実感を得るまで その答えが少しずつ胸の中で形を成してきているんだ…皆と知り合う前は何もなかった…時とともに失い続けた…伽藍堂の自分の中答えを求めても依る所もなく…でも街は失いかけていた感覚を僕に否応もなく実感させたんだ…不安や恐怖…孤独…痛み…そして楽しい気持ち…友達…友情…それを失う恐怖…その中で僕は自分を知り始めた自分は何者なのか あの絶望の中僕らは確かにつながった空の向こうつながっているように胸の中声が聞こえるんだ 同じ道の上その先何度行き違っても胸の中同じ聖地を持つ同志としてこの道の上君を待つ 大切な オレ知れず大人の階段を…! かなりキモイな!オレ達…そっそう? 拳に…力を宿す意味…何故オレ達は戦い合う事を選んでしまうのか…僕にとってそれは…過去から自由になる為…神代オマエに会えて良かった! いじめで傷つけられた誇りや…劣等感…不安…強くいなければいけないという強迫観念…あいつはその呪いと戦ってきた自分が…消えない為に 大なり小なり誰もが呪いを持ち…それと戦っている…自由になる為に まさに綱渡りの攻防だ リカバークロス 血が飛び散り骨が軋む痛みや恐怖を伴う格闘に何故引き寄せられる者がいるのだろう…若い頃「喧嘩が強くて何になる?何にもならない」と大人達に何回言われたろう?それが事実だという事もわかっていた…先進国法治国家である場合''力''とは経済力を指す''強さ''もまた然りだ…それでも強くなりたくて汗を流す実感が欲しくて戦り合う…時にその意味も理解せず…まさに私もその一人だった…しかし本作に出会い今は答えに近づけたかもしれない…それは''変わりたい''という願い''今の自分を超えたい''という強い想い…それが痛みや恐怖そして意味さえも上まわる大きな理由ではないだろうか 飛び膝 ありがとう 陽の当たる場所 約束 傷が…!開いた…?居場所は…場所じゃあなかった事…そこに仲間が出来て…過ごす時間…いろいろな出来事…もらった言葉…それが積もっていく…僕の…胸に…消えない聖地が…! やっとわかった聖地の意味 伝説…噂話 不登校のひきこもりだった 戦慄のKOアーティスト しっかし相変わらずっスね…とてもパン屋には見えねえ… いつもリングに上がる時…あいつの存在を感じるんだ…近くに 徳山秀典 ホラ早く払わねーと前歯なくなっちまうぞ 君は変わる変われるまた街で会おう 身長183㎝、体重85〜95kg 僕は唯我独尊で話を作るタイプではないので、読者の方々に影響を受け、またそれを楽しみました。 自分が変わりたいと願う人…傷から自由になりたいと願う人…強さを欲する人…居場所を欲する人…その人達に''届け''と想って描いた。それは''あなただ''という想いを込めユウと名付けた。

  • 今すぐ2を描くべきと感じた唯一の作品。
    直訳するとオチ以外すごく良かった。

  • 主人公がどんどん強くなるけどジャンプ漫画ほど急じゃなくて徐々にって感じは好き

  • ユウは学校を自主退学。
    もう、
    立派な不良さんです(笑)

    けりをつけるためにキングVSユウ
    憲法に翻弄されながらもまさかの大技カウンターをきっかけに撃破!
    まるで、
    昔っからの約束のようにユウはマサキとのバトルにも挑む!

    マサキは街を卒業し光の道へ。
    さて、
    ユウはどうなったんでしょうね?

    2とか続編をちょっと期待しております。

    ユウ
    by森恒二

  • とても綺麗な終幕だったと思う

    まあやっぱりユウは死んでしまったのか否か、なんてとこも気になってはしまうけど。そんな気持ちは胸の内に秘めておいて余韻に浸るのが吉。その辺は作者もあえてボカしてるみたいだしね

    あのヒョロヒョロだったユウがこんなに立派にって思うとなんだか感慨深い。ラストはちょっとクサい感じもしたけど、あれはあれでいいと思う。漫画は娯楽でもあるのだから

    他のヤンキー漫画、喧嘩漫画とは一線を画す独特の雰囲気を持つ作品だった。それはたぶん暴力を暴力として丹念に描いていたから。暴力の怖さと残酷さ、それはふるう側にもふるわれる側にも等しく平等なものなのだろう。でもユウはそのどちらも理解していたからこそ、あそこまで成長できたのではないだろうか

    見事な閉幕、お疲れ様でした

  • どんなに人気が出ようと無理に引っ張ろうとせず、
    最初から終わりまでストーリーを作っておいてきちんと完結させる漫画大好きです。


    これぞ漫画のプロ!だと私は思います。



    ホーリーランド、終わりも凄く良かったです。
    すごくきれいに締まってた。


    凄く沢山の事が詰められているのにあの巻数で終わらせるのがプロだなぁ。


    しかし個人的には神代の初期の頃の
    「いやだいやだ助けてー」って言いながら相手をぶん殴ってた姿が好きだったのでw

    最後強く逞しく成長した姿がちょっと寂しいわw


    これは現在続いてる自殺島もこの先が楽しみですわ。

  • 未レビュー消化。力をなぜ持つのか、自分の存在意義、いろんな思春期の悩みからその後の人生にも続くような疑問まで様々なことが提示された作品でした。
     ユウが自分を見失い絶望のなか一歩一歩力を取り戻していき、自分を助けてくれたマサキを誰に命令されたわけでもなく自分で助けに行こうとおもった7巻は特に感動できた。
     居場所にすがりつくのではなく、自分の足で立ち守るぐらいは頑張ろうとおもいます。

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著者プロフィール

東京都出身。代表作に『ホーリーランド』『自殺島』『デストロイ アンド レボリューション』など。

「2023年 『創世のタイガ(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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