- Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592145141
感想・レビュー・書評
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島田八段のひととなりや生き様がじっくり丁寧に描き出された第4巻。神に例えられた同期の宗谷棋士との対比的な評価にさらされながらも、故郷の期待を背負って闘い続けてきたその背中は、痩せ細っているようで大きかった。宗谷というスターの影でくすんだ存在に置かれながらも、島田八段はA級棋士である。土俵に立ったことのない人間が土俵で闘っている人間を批判することの醜さは、将棋界のタイトル戦の話だけでなく、今の世の中全員が自覚すべきことだろう。相変わらず味わい深いストーリーだった。
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島田八段の苦しい戦い。
読んでる私まで、胃痛が… -
将棋のシーンがだいぶと多かったけどすんなり読めた!
将棋がわかればもっと楽しめたのに、、(´Д` )
戦う島田さん、島田さんを支える零くん
見ててもう胸が苦しくなった
先生の言葉には胸があつくなった
こっちまで胃がキリキリしたー(´Д` ) -
すごいねぇ、ほんとどこの世界でも本当にすごい人はバケモノか神かって。
島田さん・・・くぅ~っ。
そして香子。なんなんだー。魔女とゆーより悪魔だな。
彼女の屈折したところ可哀想ではあるけど。 -
もうこの巻で一気にはまって引き返せなくなってしまいました。ぐんぐん吸い込まれるように読めます。
お姉さんの人間らしい悩みにほっとします。零も将棋について語ったり二海堂と水鳥を調べたり、段々周りに人の輪が出来てきて嬉しいです。
そしてそして、
島田さんがとにかくかっこいい!
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しかし
「縮まらないから」といって
それが オレが進まない理由にはならん
「抜けない事があきらか」だからって
オレが「努力しなくていい」って
事にはならない
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思わずはっとさせられました。
島田さんのふるさと対決、いつか実現するといいなあと思います。頑張れ…! -
乙女チックな絵柄に騙されてはいけない。
「あれ、これはきちんと読まないと」と思わせるマンガ。
東京の下町を舞台に、将棋の世界に身を投じた少年、桐山零と、
それを見守る三姉妹の物語。
桐山君が苦悩と成長の果てに見出す世界を、その行く末を、見届けたい。
乙女チックな絵柄と思わず微笑む(笑ってしまう)ような場面がなければ、胸が苦しくなるばかり、かも。
その絶妙なバランス感覚に脱帽です。
4巻はなんと言っても島田さんです。島田さんっ!! -
最初に驚いたのが島田開八段の表紙。
やっぱこの著者、自分の書いたキャラクターが好きなんだろうなぁ。
島田八段の苦悩と充実が伝わってきて、読んでるほうが胃が痛くなったり、毛が抜けたり。
勝手に、木村一基八段がモデルだと思って読んでます。
頭髪的な意味で(^_^;
「生きてるって気がするぜ!」
シビれます。。。 -
進めずにいる香子への思いと、動き出す将棋への思い。42話はじわじわ来る。
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表紙の島田八段と宗谷獅子王の対局を中心に据えつつ、主人公の桐山零も無自覚ながら少しずつ前進していく、エピソード満載の巻。最後の一手には痺れました。
読みやすいのに熱い熱い語りが、もはや名人の域。ハチクロ同様、セリフや心情を二重に書く手法が使われていますが、これがもう激しく効果的です。悶えます。
また、絵柄の、特に表情の厳しさが一段と増してきて、A級の凄みがビリビリと伝わってきます。雨の椿山荘(らしきホテル)など舞台の描写も素晴らしい。
先崎学先生のコラムも素人にはありがたいです。
”(宗谷名人のセリフを)いっぺんでいいからいってみたい。でも、いざ言おうとしたらキンチョーして、声が裏返ってしまいそうです。”
には、思わず笑ってしまいました。 -
エピソードオブ島田八段。山形出身ということで山形のお米好きの自分は勝手に親近感わきました。夢の中に現れるふるさとの景色が胸を締めます。タイトル戦、まわりの心ない声も大盤解説場の空気もすべてがリアル。その場に立ち会えたような気持ちになります。羽海野先生の現地取材、それを作品に落とし込む力が本当に強い。あとがきマンガが本当に好きです。
桐山君の対人関係まわりも少し動きました。三姉妹と香子の遭遇、一年遅れの高校2年、心友(ライバル)の昇級など。イヤミなキャラも嫌いになれない魅力があり、登場するキャラ全員を応援したくなります。 -
背負うものが大きくなればなるほど、期待する人が多くなればなるほど、土壇場で底力が出る。もちろん重圧にもなるのだけれど。それが、プロ、それが、人生ってもんなのかな。
そしてその重圧は体感でしかわからない。軽々しく、何があるんですか?なぜそうなんですか?とは問えないものなのだ。 -
島田の研究会に入ったことで零は新しい出会いに遭遇していくのだけど……。最も新しい出会いと思えたのは零のハイテンションでしたよ?
指し方について晴信と激論を交わす零というだけでも意外な姿なのに、川鳥の生態にあーだこーだいう姿とか予想外にもほどが有るよ!
話が進む度に零は新しい姿を読者に見せてくれるなぁ
そんなこんなで始まるのは獅子王戦のタイトル戦、島田と宗谷による対局
島田についてはこれまでの描写からその人間性は見えていたと思われていた。それがタイトル戦、というよりも故郷への凱旋を前にして彼の想いが深堀りされることで島田の人間性や生まれ育った背景が見えてくるようになっている構成は良いね
ずっと痛み続ける胃、彼の背にあり続ける地元からの期待。地元に貢献したいという気持ち。
そして地元に帰る度に目に入る、でかでかと貼られた垂れ幕。
単純に負担とも動機とも判別しづらいそれは島田を突き動かす衝動そのものということなのだろうな
そして、島田の人間性が見えてくるのに対比するようにようやく登場した宗谷の人間性は全く見えてこない
到底人間とは思えないその有り様はこれまで登場した人物達とは全く違う恐ろしさを湛えているね
そんな中で島田から指摘されるのは零と宗谷の視点が似ているという点
まだまだ宗谷の人間性が見えない中でそれを指摘されても判断に困る部分があるのだけど、ラストの描写からして何かしら繋がる部分はあるのだろうな
会場の誰も気付かず、そして宗谷と零だけが気づいた妙手。島田を助けることは出来ず、ただ島田が助かる道は存在していたと示すに留まる一手
宗谷が言うように会場の皆が宗谷を信用しすぎたために気付かなかった一手だったとしたら、それに気付いた零にはどのような可能性があるのだろうか? -
【あらすじ】
獅子王戦の挑戦者となり、宗谷名人に挑む島田八段。体調不良の島田を気遣い、桐山は一路京都へ向かう。河の流れのように進む優しいラブストーリー。
【感想】 -
一人で戦うことの、厳しさを思い知った。
見習わないと。 -
島田さん!!!
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「君は僕を信用し過ぎだ…」がすべての4巻。
宗谷名人と島田八段とのタイトル戦。
島田さんの、その努力と胃痛が報われる日が来てほしい。 -
おもしろいけど、将棋は覚えられないな^^;
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出てくる登場人物に魅力がある。島田さんがいいですね。