3月のライオン 5 (ヤングアニマルコミックス)

著者 :
  • 白泉社
4.47
  • (1253)
  • (674)
  • (207)
  • (15)
  • (3)
本棚登録 : 7692
レビュー : 445
  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592145158

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 始まって数ページで涙ぐみました…
    島田さん………!

    主人公の零もちゃんと前に進んでいます。…先生、いいひとだなぁ。

    そんな中での、ひなちゃんのトラブル。

    せつなさ、さびしさ、戸惑い、そして、やさしさ。
    いろんな人の思いが、交差する巻でした。

  • 「気にせんでももとよりここは鬼の棲家 火の玉みたいに傲慢で気の強い人間しかおらんのにな」
    あたたかくも棋士の厳しい勝負の世界を象徴するような一言で好き。
    宗谷と隈倉の名人戦も見所。インタビューでは淡々としていた隈倉が壁を蹴破っていたシーンもいい。零だけじゃない。飼いならせない内なる獣とともに皆、戦っているんだ。

    島田への心ない言葉に腹を立てた後藤。
    「リングに上りもしねーで野次だけ飛ばすヤツを見ると虫唾が走るんだよ」
    己の獣と向き合えないと、人は外に攻撃してしまうのかなと感じた。
    後藤に対する零の複雑な感情。そして、読者としても後藤と香子の関係性を見て、印象は変わってきた。一筋縄ではいかないね。まさしく「混沌だな」。

    零の心にのしかかっていた学校への思い。
    「何かこう『思いがけないモノ』が入って新しい味が生まれるのもいいな」
    この言葉通りの放課後将棋科学部(将科部)のエピソードもよかった。お互いの宝物を交換し合うような。あのラムネの味は忘れられないだろうな。

    そして、その一方で学校という同じ場所で、ひなたに影をおとす事件が。
    「後悔なんてしないっ しちゃダメだっ だって私のした事はぜったいまちがってなんかない!」
    ちほを救えなかったひなた。しかし、この言葉は過去に孤立していた零のことを救った。この世界には手を差し伸べてくれる人もいるんだと。
    重く深いこのテーマをどう掘り下げてくれるかに期待したい。

  • やっぱり林田先生好きだわー。ぐさぐさとやさしい。
    放将部のみんなもやさしい。

    香子はちょっとかわいいと思えてきたな。

    そしてひなちゃん。
    なんてゆーか、その健気さと強さとやさしさにただ涙。
    この漫画にわたしも救われるよ。

  • 乙女チックな絵柄に騙されてはいけない。
    「あれ、これはきちんと読まないと」と思わせるマンガ。

    東京の下町を舞台に、将棋の世界に身を投じた少年、桐山零と、
    それを見守る三姉妹の物語。
    桐山君が苦悩と成長の果てに見出す世界を、その行く末を、見届けたい。
    乙女チックな絵柄と思わず微笑む(笑ってしまう)ような場面がなければ、胸が苦しくなるばかり、かも。
    その絶妙なバランス感覚に脱帽です。

    5巻、何度読んでも最後のところでどうしても泣けてしまう。
    林田先生も島田さんも、そしてあの後藤も、大人の男たちが素敵です。
    桐山君、ガンバレ。

  • もう5巻目まで進んできたのに、
    毎回心をぐわしっと鷲掴みにしてくるこの作品。

    登場人物一人一人の生き様に、
    「お前はどうなんだ」
    「お前はきちんと生きているのか」
    「お前は自分の仕事に向き合っているのか」
    と問い詰められている気がします。

    だって、それぐらい
    一人一人が一生懸命「生」を全うしているんだもの。

    最後のシーン。
    零が一気に開眼しました・・・痺れる・・・

  • どうしてこう、辛くて泣きたくなるのに
    美しくさえ感じるのだろう。
    チカさんは優しい。
    それは戦う優しさで、僕の求めたものだ。

  • 人間将棋面白かったな。
    林田先生ほんとにいい先生だな。いてくれてよかった。
    部活の話はほっこりした。
    後藤と香子の関係が少し垣間見えた。思っていた感じとは違うのかもしれない。とはいえ、零君を殴ったのは許せないけれど。
    ひなちゃんの言葉に救われ、ひなちゃんを支えると決心した零君。胸の奥がキュッとした。

  • 良かった。桐山の内面がさらに深く描かれ、また新しい一面も見ることが出来た。キャラクターの泣き顔には心が揺さぶられる。

  • 2015.11.8市立図書館
    将棋のエピソードと、零の学校生活のエピソードと、川本3姉妹とくに真ん中のひなたのエピソードとがからまりあいながら、少しずつ少しずつ零が、人との信頼関係をとりもどす、というか築きはじめている。
    強くなればなるほどに負けたときの悔しさも大きくなる、闘志はあってもそれを表に出さずコントロールする「偽りの草食」棋士のシビアな世界。でも、いろんな人(一見、いや実際にとっつきにくい、むずかしい人)はいるけど、だれもがどこかに人間くさいよさをもっているという世界観がいい。
    勝負の世界の緊張ではりつめきった空気と川本家と和菓子屋さんのほんわかおいしそうな空気が絶妙にブレンドされた味わい。ところどころにはさまれた先崎学のライオン将棋コラムもおもしろい。

  • 島田さんと故郷山形の話に心があたたかくなり、
    零くんと科学部の話で涙が出そうになるほど嬉しく思い、
    …でも、最後ひなちゃんの話で本当に苦しかった。泣きながらも、自分は間違っていない、後悔しない、って言い切る姿、心に強く残った。ひなちゃんの気持ちを思うと一緒に泣き叫びたくなった。

  • 不思議だ ひとは
    こんなにも時が 過ぎた後で
    全く 違う方向から
    嵐のように 救われる事がある

    ぶわっときた。

  • その時 泣きじゃくりながらもそう言い切った彼女を見て 僕は かみなりに撃たれたような気がした
    不思議だ 人は こんなにも時が 過ぎた後で
    全く違う方向から 嵐のように 救われることがある

    「ひなちゃん ありがとう 君はぼくの恩人だ
    約束する 僕がついてる 一生かかってでも僕は
    君に恩を返すよ」


    ここの件で自分でも驚くぐらい泣いてしまった。その、中学生のひなちゃんのまっすぐさと、れいくんの誠実さがとても懐かしくて、ひたむきだった自分が行方不明になったことに泣いたんだと思う。そしてひなちゃんとれいくんみたいな友情がほしいんだと思う。人ってなかなか、他者の感情の世話まではできないものだから。

  • 手を差し伸べてくれたひなちゃんが、桐山くんにとっての光になる瞬間

  • 島田さんとの出会いで、変わっていく零くん。
    自分も彼のように、身一つでみんなの中に溶け込めたらと思うようになっています。
    そんな零くんは高校の「放科部」に入ることになり、自然に笑いあうことができている自分に驚くのでした。

    そしてひなちゃんは中学校でのいじめにあってしまいます。

    この巻のいち推しは隈倉九段。
    黒縁眼鏡と黒の羽織が似合う五分刈りの男!
    「白」の宗谷さんと好対照ですよねv

    対戦中のおやつ時間に、ケーキ3個を鷲掴み食い瞬殺!に惚れました……!燃え!(萌ではない)

    対する宗谷さんはたぶん紅茶にざらざらとブドウ糖(脳のエサ)+レモン(クエン酸で疲労回復)。
    直截すぎる!萌え!(燃えではない)

    そして後藤さんもだんだん憎めなくなってきています。
    もしかして、香子さんに手は出していないんじゃないのかなあ……な、フンイキ。

    この巻の燃えシーンは。
    負けたときは淡々としていたのに、帰った旅館の部屋の壁を蹴りぬく隈倉九段!
    燃え!
    帰りの列車の中で、長い足を座席に上げて腕を組んで目を瞑り、悔しさを噛み締めている(おそらく)姿に燃え!

  • いや、参った。もう将棋マンガじゃ無いよね。

    いや、将棋マンガなんですけどね。

    薦められてる意味が分かって来ましたよ。すぐ次も読みますよ。

  • 放課後将棋科学部!?
    桐山は部員たちと仲良くやっていけそう!?

    強くなればなるほど、負けたときは悔しい…。気持ちはどこまで大きくなることができるのか…。

  • お姉ちゃんのカラーが胸ポッチしているのは良いのか……それはともかく、この巻は今まで悪役として描かれていた後藤が、単なる悪役ではない多面的な人物として描かれている。ちょっとピュアピュア過ぎるような気もするが(もう少し薄汚くてもかっこ良い気もするが)、こうやってキャラを立体的に描こうとする姿勢はさすがという感じ。

  • ひなちゃんガンバレ

  • 何度読んでも号泣してしまう。
    零ちゃんの小さな頃の回想から、ひなちゃんがいじめを告白するシーン。「後悔なんてしない」と言い切って、その言葉に零ちゃんが救われる、その個所を何度も何度も読み返した。
    ここ数巻、周りの人たちとかかわるようになって、徐々に普通の人間関係が築けるようになっていったけれど、このシーンで零ちゃんは子供の頃からの孤独感から抜け出せたんだ、と思った。

    「不思議だ ひとは こんなにも時が 過ぎた後で 全く違う方向から 嵐のように 救われる事がある」

    このシーンから、零ちゃんは一足飛びに大人になったようにスッキリした顔になる。ぐるぐるぐるぐる、不安定で危なっかしかった少年が、まさに劇的に。

    ラストの天道虫の由来を調べる話が本当に良かった。
    ひなちゃんと一緒に泣いてしまう巻でした。

  • 孤独だった零君に少しずつ仲間が増えていく。背負う物が増えていく。
    人と関わる事で、閉ざされていた心が開き始め、もっと辛くなるけどもっと頑張れる。

    勝ちたい時に共に努力する仲間
    美味しい物を食べた時に持ち帰って一緒に食べたいと思える人たち

    当たり前に描かれてしまいがちな事をこんなにも嬉しいんだ、と感じられる巻だった。

  • 将棋マンガだけど将棋場面はほとんどなし。でも複雑な人間模様に惹かれていく。 天才キタコレ(笑)

  • 涙、涙、
    桐山くんがどんどんイイ男になっていくのが、ドキドキします。

  • 不思議だ ひとは

    こんなにも時が すぎた後で

    まったく 違う方向から

    嵐のように 救われることもある


    「天道虫」という名は

    むかしの人たちが この小さな可愛い生き物が

    太陽に向かって 飛ぶところを指して

    つけた名前なのだと


    最後の最後での桐山の言葉にしびれます。

    彼とひなたのつながりが面白くなってきた。

    こちらは単行本でしか呼んでいないので、7月22日の6巻が待ち遠しいですね。

  • 今巻の見所は
    脳は大食い、義理姉の甘えの一面、ひなちゃんの悩み、
    の3点ですな。

    名人戦最中を見てる集団が複数でるのだけどそのどれもが「おやつ」について語る。
    特に高校側の反応が好き、僕も同じように思ったからだw

    そして義理姉ちゃんですが、僕としては複雑だ。
    あのお姉ちゃんがあんな顔をするなんて、ううう。。。
    それほど彼にZOKKONということですか。
    作中ではこれに絡んで桐山君の心情も語られます。

    最後にひなちゃんのお悩み。
    前は恋愛というものだったけど今回は違う。深刻な悩みであり悔しさである。

    他には島田さんの故郷の話や、クマさんの闘志のエピソードがよかった。
    特に後者!
    この話は島田さんの前の戦いのときもそうだったけど、
    棋士がうちに秘める闘志!
    島田さんのときは彼本人から直接的に表現されてた。
    だが今回のクマさんは間接的に表現されてて、
    その無口っぷりを守りつつも見事に闘志が理解できた。
    あ、ここが一番の見所だったかもしれん。
    うん、きっとそうだな。

    それにしてもこの漫画はあっちにこっちに忙しい。
    どういうことかというと、いろいろなキャラがいてそれぞれが主人公になって話が進む、ということかな。
    たくさんの人物の内面がでてくるわけですね。
    良し悪しではなく、それぞれの内面がでるためにそれぞれに問題やらなんやらでてきて忙しいなw
    そろそろシリーズを通しての評価が僕の中で形成されそうな予感。

  • 将棋がすべてだった零の世界が広がりをみせる5巻。薄暗かった学校生活にようやく光が差しはじめた一方で、ひなの学校生活には影が差しこめた。ひなの力になりたいという思いは、二巻で「闘う理由がない」と述懐した零の理由たりうるのか。棋界は頂上戦が決着、ますます面白い。

  • 島田さんの故郷、山形で行われる人間将棋。
    三日月堂の新作。
    隈倉九段と宗谷名人の名人戦。
    桐山が始める部活。
    ひなちゃんの学校で始まるいじめ。

    前巻に引き続き島田さんが良かった。
    この巻からは名人戦で旅館の壁をも蹴破る隈倉さんが登場。
    ワイルドで良い。

  • 大人になってからこれほど泣いた漫画も無い
    その言葉があれば、多分何人もの人が救われたのに

  • 零ちゃんの成長は見ていて心が温まります。えらいぞ、頑張ったね。良かったねって思いっきり褒めてあげたくなる。
    そうだ。後悔なんてするもんか。きっと胸を打たれたのは零ちゃんだけじゃない。
    ひなちゃん、君はなんて優しくて強い女の子なんだろう。

  • 川本3姉妹、二海堂、島田八段、林田先生…周りの人々の温かさに少しずつ心溶かされ、学校生活・棋士生活の両面で前を向き始める零。そんな中、明るいひなたの心に影をおとす出来事が…。悲しみと悔しさと強さを宿すひなたの泣き顔に、零はある誓いをたてる。様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です。

  • 羽海野チカという漫画家は好き。
    他にはハチクロしか読んでないけど、それくらいわかる。

    ただ、この漫画は、今のところ、どこかおかしい。このおかしさが、すごい展開の種なのかもしれない。それはわからない。だけど、とりあえず、そのおかしさについて書いておく。

    主人公の桐山零は、逃げてばかりいる。
    逃げてばかりいる桐山君が「おかしい」と言いたいのではなくて、彼が逃げても逃げても、逃げる機会が無くならない、この小説の世界が、どこかおかしい。

    この漫画を読んでいると、登場人物たちが、皆、どこかの体育館くらいの広さの空間に、少人数で住んでいるのではないかと思ってしまう。それくらい、彼らはしょっちゅう「偶然に」出会う(桐山君はタイミングよく川本三姉妹の家の前を通り過ぎる!)。そして、登場人物の多くが、まるで他にすることがないかのように、桐山君に(いい意味で)ちょっかいを出す。この漫画で、桐山君は、ほんとうによく逃げているし、部屋に押し掛けられているし、電話をかけられている。(二階堂、林田先生、川本三姉妹、お義父さん、義姉)

    そうしている間に、桐山君は「何かを取り戻していく」(裏表紙)のだろう。

    だけど、実際には世界はだだっ広いし、溢れかえらんばかりにひしめく人々は互いに関心を示さない。僕(レビューアーね)は、そんな世界に住んでいる。別に世界が冷たいと言いたいわけではない。ただ、この世界では、人から逃げたり、突き放したりしたら、その分だけ、孤独になる。孤独を求める人は後戻りができないくらい、孤独になっていく。

    そうじゃない?

    どんなに人から逃げても、みんなが彼を追いかけてくる世界で、桐山君が、ぼそりと、つぶやく言葉は僕には参考にならない。

    少なくとも僕が住んでいる世界では、僕たちは人とつながるために、少し声を張らないといけない。

    どうすれば声が通るのか、その声量で何を言うべきなのか。

    そういうことじゃないと、参考にならないのです。

全445件中 1 - 30件を表示

3月のライオン 5 (ヤングアニマルコミックス)のその他の作品

羽海野チカの作品

3月のライオン 5 (ヤングアニマルコミックス)を本棚に登録しているひと

ツイートする