3月のライオン 15 (ヤングアニマルコミックス)

著者 :
  • 白泉社
4.38
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本棚登録 : 2645
感想 : 129
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592160250

作品紹介・あらすじ

ひなたの待つ駒橋高校の文化祭にぎりぎりで間に合った零。
後夜祭のファイヤーパーティーの中で、ついに零からひなたへある思いが伝えられる。
出会ってからの日々や思い出が心に浮かんでは消える時間。
そこでふたりの間を行き交う思いは──。

一方、棋戦シーズンも真っ盛りを迎える。
「天才」に異様な嫉妬を燃やす「元天才」の中堅棋士、重厚な棋風に経験という厚みを加えたベテラン棋士、対局するは一筋縄ではいかない相手ばかり。
盤を挟んだ相手との静かなる対話を通して、己自身とも向き合う零。
振り返るこれまでの道のり、そして感じる成長とは…。
2019年12月刊

感想・レビュー・書評

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  • やっとこさの両思い♪
    けど…れいちゃん苦悩の回でもあり。
    あづニャンの対局前の行動から爆笑です。
    対局熱くなってくると脱ぎ出すって笑
    そして綺麗に畳むって笑

  • 2019年12月に発売された新刊。

    1話目の裏表紙のブンちゃんにぐっときてしまいました。
    著者の飼い猫のブンちゃんが昨年、亡くなったのです。
    その後にも続く表紙裏のブンちゃんの漫画が、著者にとってブンちゃんがどれだけ大き存在だったのかというのを感じました。

    本編も当然のように面白かったです。
    ひなちゃんと零くんのキャンプファイヤーの時のお話もインパクトがありましたが、私は田中さんの話が一番印象に残りました。

    生きていれば自分一人ではどうにもならない状況になることもあるし、田中さんの優しさと一つずつコツコツと積み重ねていく性格なのだなというのが感じられました。

    若い方はあづさくんの方がハマるかもしれないと思いました。
    若いっていうのは愚かなことなのですよ...
    そのことちゃんと理解して自分のやり方を掴んでいる突き進んでいる、あづさくんはやっぱり頭が良いのだなと思いました。(世間が認めるいわゆる天才ではないのかもしれませんが)

    キャラクターの一人ひとりにストーリーがしっかりあるので、色々な人が色々な事を感じて考える事ができる作品だなと思いました。

    体力づくりは大事だなと本当に思うのですが、何から手をつけてよいかわからなくて、耳が痛くなりました。

  • きゃー♡からの落差が凄くて。
    林田先生教師として100点満点だよ。
    で最後のあれ。
    もうこれでいいかななんて思っちゃったりして。
    そのあとで、はっ!島田さん!と思ったりもして。

  • あづにゃんの独白が胸に刺さります。そこにあるのは、天才たちへの異常なくらいな嫉妬、わかるわあ(笑)
    「天が与えてくれた武器は、ある日を境に・・・」「人は情熱を失うとせっかちになる」ああ、自分に言われているようだった。

    この巻は銘言が多いなぁ。

    零は絶対に手放してはならないモノ、自分が生きていても良いと思える場所、失くしたくないもの手に入れたよう。
    これからの零の闘いは生きる力と、帰る場所を大事にする場所を手に入れる。

    ところで、ひなちゃんのコスは何?尊うと過ぎですあれは可愛い♪って(笑)

    あかりさんの銀座物語笑ったあ。あーあの罪作りなポテサラが。嫁さんがマネしましたわ(笑)美味しかった♪

    あ、ぶんちゃん虹の橋の向こうに行かれたんですね、ご冥福をお祈りいたします。

    #3月のライオン
    #3月のライオン15巻
    #漫画好きと繋がりたい
    #漫画倶楽部
    #漫画好きな人と繋がりたい
    #練乳ポテサラ
    #練乳入りポテサラ

  • この作品の魅力は将棋の面白さばかりでなく、その生き様を生々しく描いているところだと感じる。「天才」と呼ばれる桐山に対抗心を燃やす「元天才」棋士・野火止あづさ六段。自分の失われた才能について「天がくれたものだったので 人間には直せなかった…」という表現が好き。将棋の鬼たちが棲む場所の真っただ中で才能が尽きたことを自覚してしまった絶望感が伝わる。それでも「『しんどそうでやりたくない』の先に光ってる」夢や、棋士として生き残るために全力でもがく姿に胸を打たれた。

    桐山もまた棋士としての岐路に立とうとしている。あづさの師匠・田中太一郎七段との対局。50歳を超えてなお「自分の作った王道を 自分で壊して作りかえる人」との死闘。タイミングとしても46歳で初タイトルを獲得した木村王位のことを思い返して胸が熱くなるね。その戦いを制するも、桐山の心に広がる「まっ暗な部屋」の焦り。桐山のことをずっと見てきた林田先生だからこその助言でとてもよかった。

    自らの居場所のためにしがみついた将棋。彼が居場所を手に入れた今だからこそ、棋士としてどう戦っていくのかが問われてくる。「名人にも 獅子王にも なりたいって口にした事 無いんだぜ」って言葉は重いよね。自分の居場所のためではなく、棋士としてどう欲を出してくるのか、その瞬間が見てみたい。

  • 読んでいて心が解れていく☕️

  • ブンちゃん、またね

    零くん、先生の言ったとおりおにぎりは手離さないで。
    なにも失って欲しくない!

    あ、零くんとひなちゃん、自然に手繋いでるし!

  • ずっと居場所を求めて孤独に闘ってきた零くんがやっと掴んだおにぎり。将棋のために自ら捨ててしまわないかハラハラしたけど、周りの人達がしっかりと繋いでくれたようで安心した。

    ブンちゃんの絵がどれも愛らしくて愛情を感じられてじんわり涙が出た。
    羽海野先生のお父様とブンちゃんのご冥福をお祈りいたします。

  • ブンちゃんの旅立ちが書かれていて 見るたびに
    「ブンちゃーーん ブンちゃーーーーーん」
    羽海野先生本当にお辛かったと思う
    お空でたくさんの仲間たちと
    友達になることを夢見て
    虹の橋を渡るブンちゃん
    もう 泣けて・・泣けて

  •   僕が失くしたもの
      手に入れたもの
      僕がこれから失くすもの
    ──そして失くしたくないもの
    ──その全部を乗せて 大きな河はただ 流れていくのだ 月を映して

    零くんは、成長したかと思ったら後もどりして、を繰り返してばっかりに思えるけど、いつの間にかずいぶん成長したんだなあと思った15巻。

    この本を、「りゅうおうのおしごと!」とマンガ「うつ病九段」と併せて読むとまあ世界が広がって面白いですよ。

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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