天使のドッペルゲンガー (花とゆめCOMICS)

著者 : 天原ふおん

• 白泉社 (2004年6月18日発売)

感想・レビュー・書評

[mikiyabuchiさんの感想 · 2016年2月24日]

　亡くなった人の幻を見せることのできる「月鏡の巫女」であるツガルが、自らの能力の及ばない少年・大海と出会い、彼に強く惹かれるが……。
　というファンタジックラブストーリーです。

　設定こそ一見現実とはかけ離れたものではありますが、ツガルが特別な存在であるがゆえに苦労するさまや、反対に厳重に保護されて暮らしている描写にリアリティがあり、彼女の心情が理解しやすく面白いです。
　ヒーローである大海も非常に誠実で落ち着いた心優しい少年なため、次第に深まるふたりの関係を応援したくなります。

　一方で、ツガルの力を利用する心無い存在も多く登場します。
　しかし彼らの自分勝手な行いすら許し、助けようとするツガルの姿は超越者的でもあり、その点を共感・理解することは少し難しいかもしれません。
　題材に興味のある方、和風ファンタジーがお好きな方、作者のかねてからのファンの方にお勧めです。

[Kさんの感想 · 2007年3月13日]

頂き物。好きなテーマだ。が、絵柄がちょと幼いかな。。惜しい。