- Amazon.co.jp ・マンガ (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592174448
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
「恋の重荷」のアメリカ公演で難役・女御に挑むことになった能楽師・憲人。役をつかめず自信を失っていた憲人が異国の地・N.Y.で出会ったものとは…!? さらに、楽と直角、内弟子二人の人間模様が描かれた「天気晴朗なれど波高し」を収録!
(2006年)
— 目次 —
光る軌跡
天気晴朗なれど波高し
附祝言 -
日本の伝統芸能・お能を代々継承する、フツウの青年のお話です。成田さんらしく、お能のお舞台やしきたり・行事、衣装も細部まできちんと描かれ、そのうえ人間の内面描写も優れており、読みごたえある作品だと思います。能楽界では、マンガで描くことを快く思わない向きもあるそうですが、まずは「お能を観てみたい」と思わせるだけでも充分じゃないかと。今どき、お能を一生観ない人も多いでしょうから。4巻ではNY公演も!!成田さんの大好きなアメリカですよ。差別的な扱いを受けたりもしますが、人間は本当は分かりあえるという希望をもたせたお話となっています。この巻に収録されたお話の連載中、能の詞を達筆な毛筆で書いていた成田さんのお父様が亡くなられたそうです。美しい字はとても好きでした。ご冥福をお祈りいたします。
-
あぁ、日常の積み重ねだなぁと思います。
もちろん、能の世界なんていうのは、わたしたちにとっては、かなり非日常のことで、そういうしらないところを覗く興味もあるのですが。
でも、この物語のキャラクターたちにとっては、とっても、日常的なことです。
そうしてそれは、やっぱり、わたしたちのまわりでもありえるような風景だなぁと思います。 -
再読中。
あれ、最近ガクくんがあんまり出てこないなー。
彩紀ちゃんとのことも気になる。
てか、メガネありのころとなくなってからと
ケントの印象もずいぶん違う。
カラが敗れたのかな。 -
荷は人間の醜い面の象徴で今日の菊はその逆じゃないかと。女御がいつか誰かに恋をしても本当に見守り続けるように思えて切なかったです
-
デビュー時からのファンとして、この作品が「あいつ」以来大好きな作品になりそうです。とても丁寧な心理描写に加え、相変わらずどこをとっても美しすぎる筆致・・・。やっぱり読み続けてしまうのです。ワタシもやっぱり楽ちゃん派です(^^)
-
ニューヨーク編。
海外公演というもののいろんなことが、肌では感じられ話。
本当にこの話は憲人、そして周囲の人達の成長物語だなぁ。
それと密かに楽ちゃんにすごさが、いろんな角度で現れていましたね。
ボギャ不足も含めて。
思いを読み取る能力以上に、人のことを常に考えて悟って動けるということが、あれが彼の何よりの宝なんじゃないかと思います。
彼はただ、相手がなるべく良い状態でいられるように、という思いで心を砕いているだけなんだろうけど、本当に才能というか、彼の心根が現れている話だと思う。
それが女の子に発揮されれば、あの容貌だしむちゃくちゃモテると思うけど、彩紀ちゃんとのことを思うと、可愛いくらい奥手で微笑ましい。
楽ちゃんガンバレ! -
成田先生の本が大好きだ。