輝夜姫 27 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 377
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592175179

感想・レビュー・書評

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  • 最終回がとても納得できなかったけど、それよりもはるかにストーリーが面白かった。もう一回読み返せば納得できるかも。でもミラー好きとしては、本当に彼にはしあわせになってほしかったのに…つかの間の幸せはあれど、つらい結末だった。

  • 2023.3.29市立図書館
    連載は「LaLa」(2004-5年)いよいよ最終巻。いくつもの命が失われる壮絶なクライマックスから、地球の生態系バランスが変わった新しい時代を迎えミラーと晶が静かに愛を確かめあう一方で、本体を乗っ取って甦ったドナーたちがひっそりと消え去っていくというひたすら切ないエピローグだった。本体から目をもらったミラーと本体がすでにこの世にいない晶はそのままというのがちょっと不思議だけど・・・
    そして最後の最後・・・60年も添い遂げたのに(疑惑の息子も順調に育ったらしい)由が晶を迎えにきて連れ去り悲嘆にくれる老いたミラーはみていられなかった。罪を犯した晶が天に帰るのに60年かかったことは由の残酷なやさしさだったのだろうか。

    けっきょくドナーたちは憎しみや我欲、暴力への衝動より人への愛や信頼、利他が上回ると一気に聖人のようになりこの世のしがらみから解き放たれていくということか。
    まゆと春麗が仲よく生き延びているのはうれしかった。やっぱり晶しかいないまゆもミーハーな春蘭も両思いから平凡な家庭というコースは望み得ないのだろうけれど、幸せでいてほしい。

  • 久しぶりに全巻一気読み。


    結局晶ってなんなの?とか色々あるけど、とにかく壮大でスケールがでかくてほんとに耽美!!

    後半大活躍のミラー。美しく切ない…
    ミラーとサットンの関係も切ない

  • 碧も由も晶もみんなで幸せになってほしかった。
    みんなそれぞれが大切で守りたいだけだった。
    碧の強さに、由への愛に、胸が締めつけられる。
    ミラーの最期もとても悲しく切ない。

    憎しみから解放されたと思ったら、消えてしまうなんて…

    すごくやるせくて切ない結末。

  • そういえば、ミラーさんだけが、本体の中からよみがえったのではなくて、本体に命をたすけられたんでしたっげ?
    だから、彼だけは、ドナーとしての意識が消えなかった。

    そして、キレイに完結したように見せて、最後にダメージの大きい爆弾をもってくるのは、「月の子」のときと一緒ですねぇ。

    年月が過ぎて年老いていくことは、まあ、仕方がないのだと思います。
    でも、最後に、あの言葉を言わせるところが、清水玲子のリアルさというか、救いのなさですねぇ。

    ところで、エドワードは、どうなったんでしょう?

  • 最終回、本誌で読んだのとコミックスに入っているのとではなんか違っていたような気がします。
    本誌では、この終わり方はなんだかちょっと・・・という感じだったけれど、コミックスではまだ納得できるものになっていたと思います。

  • なんだか、悲しい話だったな・・・。
    誰が救われたんだろう?

    ちょっと・・・
    たぶん、同じ日本の物語つながりだろうけど、
    「あさきゆめみし」(源氏物語)思い出した。

    途中の展開は、
    どうなる?
    どうなる?
    って、とてもドキドキするのだけど、
    最後はなんだか、あっけなく・・・

    あぁ・・・

    って感じで終わってしまったというか。

    死んでゆくこと=月に還ること
    で、死が美しいという結末だろうか。

    なんだか、誰にとっても寂しくて、
    でもそれが、「本当の人間の感情」に近いという気もしました。

  • 絵と世界観、ちょっとクスっとして★5つのとこ、矛盾点やら、ついていけない感で-1かな

  • 高校生の頃読んだ漫画です。
    清水玲子さんの作品は、どれも綺麗でどす黒い感じ。
    当時、どろどろとして生々しい感情にとりつかれるように読んでいました。
    最近読み返して、前のように読めなくなったので手放しましたが、確かに好きな漫画でした。

  •  憎しみの奔流で始まったこの物語が、このような幕を下ろすことは予想していなかった。驚いた。

     前作の月の子を読んだときにも感じたけれど、この作者さんは「汚いものの中の最後のきらめき」のようなものを描くのがものすごく上手いよね。汚れても、どんなにひどいことをしても、最後にある美しいもの。パンドラの箱みたいな。
     いやしかし、ノブオが出てきてほっとしたよ!

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著者プロフィール

十文字学園女子大学名誉教授。桐朋学園大学(ピアノ専攻)卒業後、NHKラジオ幼児番組「ピッポピッポボンボン」、教育テレビ「ふえは歌う」などにピアノのお姉さんとしてレギュラー出演。現在は後進の指導をはじめ、朗読ミュージカルのピアノ演奏、雑誌等での音楽あそびやリズムダンスなどを発表し好評を得ている。

「2022年 『保育のうたあそび決定版-ワクワク☆春・夏のうた-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

清水玲子の作品

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